トップページへ












自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
執筆者:モンナージュ編集長 寺山いく子
アンチエイジングで美しさにに磨きをかける
ビューティー
 
「人間が2本足で動ける訳とは? 素晴らしい筋肉と骨の関係」
「人間が2本足で動ける訳とは? 素晴らしい筋肉と骨の関係」
「マッサージ」という言葉から一番先に思い浮かべるのは、揉み解す(もみほぐす)ということだろうか。そこには、いろいろな治療方法やそれぞれの技術、そして流派なども存在し各々の理論や手技がある。その中でもスポーツマッサージ、と聞くと、スポーツをしていないから関係ないかも、とか他の人のもの、と感じる人も多いと思う。
今回は奇しくもスポーツマッサージと呼ばれてしまう、だがマッサージの真髄を歩む、"治療師"の考えを説いていただく。
1 マッサージは筋肉の血流をよくするために
戸祭豊(とまつりゆたか)先生  
   
「僕がやっているのは、つまるところコンディショニングなのです。」
とおっしゃるのは、常に施術者の立場からの視線で20年以上に及びスポーツコンディショニング、マッサージを追求してきた戸祭豊(とまつりゆたか)先生。「とまつり接骨院」「とまつりアスリート鍼灸院」を開業後、(有)ジャパン・アスリート・ケア(j@c)を設立され、多くのスポーツ選手はもちろん、我々のような一般人にも絶大な支持を得ている。その戸祭先生が確立したコンディショニング(マッサージ)論とは?

「簡単に言ってしまえば、筋肉を揉み解し、血流をよくしてあげること。血液が流れやすくなれば老廃物も一緒に出やすくなるし、代謝が活性化します。そうすれば人間に本来備わっている治癒力が目覚め、筋肉もどんどん柔らかくなっていくのです。肩こりや腰痛などは、もちろん骨の歪みなども関連してきますけれども、主に幾重にも重なって体を支えている筋肉の一部が硬くなり、ひっぱりあってしまうことで、つらい症状を感じるようになります。それは表面的なほぐしではなく、立体的なほぐしが必要になってくるわけです。」

立体的なほぐし。言うは易し行うは難しの典型のような話である。
ちょっと凝った部分を巷のマッサージでほぐしてもらったつもりが、翌日のもみ返しでなんともし難い経験をされたことはないだろうか。凝っていると感じる部分をグリグリ押され、その時は痛気持ち良いと思ってしまうのだが、少しスッキリ、こんなもんだろう、とそこで納得してしまってはいないだろうか。

「私の理論は結果を出さなければ意味がないので、どんな人も見放してしまうようなものもほぐしコンディショニングしていくのが身上です。」ときっぱり。事実、引退した後に戸祭先生に出会ったある元プロの選手は「現役の時に出会いたかった・・・」とぼやいたとか。

ほぐしの続きである。
「筋肉に一番悪いのは、同じ姿勢でかたまる事。例えば日常生活の中で、肩こりや首こり、背中や腰痛などが激増しているのはパソコンをする人が増えた事と無縁ではないと思います。何時間も同じ姿勢で、しかも指先と目に負荷がかかると腕はもちろんのこと、肩甲骨が固定されてしまい、血の巡りも良くなくなっていきます。パソコンをするな、とは言えませんので、上手にマッサージを利用するといいと思いますよ。また朝、起きたら自然にのびをしていますよね。これは無意識のストレッチですが、夜寝る前に、筋肉を伸ばすストレッチをすることもやらないよりはやったほうがいい。スタートは思いついたとき、気が向いた時からで無理せずやる事。」

確かに、コリがひどい時だけ、ちょっと行って、少しスッキリで、また固定の日々・・・では、自分の筋肉が不憫に思えてくる。

「体のコンディションを整える、と言いますよね。私が意味するコンディショニングとは筋肉メンテナンスです。もちろん食べ物や生活習慣もそうですが、筋肉のメンテナンスはアンチエイジング的にも不可欠だと思います。そのためには一流のマッサージ、でしょうか(笑)」

2 治療師、戸祭先生のとまつり流治療理論は続く。
「何故、人間は二本足で歩けると思いますか?まず骨盤があります。両側に足の骨が一本ずつありますから、骨盤を支えあって両足で立つ事はできます。歩く時には、どちらかの足を前に出した時に、反対の足一本で立つ事になりますね。その時に骨盤は一本の骨の上にのるので、傾いてしまうはずですが、人間は立っていられる。それが実は筋肉のおかげなんですね。スポーツをしているいないに関わらず、筋肉というのは日々とても重労働をこなしているわけなんです。その筋肉に、日々の疲労や年月を経て老化現象が蓄積してしまい、だんだんに硬くなっていって弾力性や回復力に欠けてくる、それが凝りやツマリというもので感じられるのですが、そのまま放っておいたり、表面だけのさすりマッサージだけでやり過ごしてしまうのは、まさに目の前で起こっている老化を見過ごしているようなもの。筋肉から乳酸を取り払いやすくして、血液が多く流れて活性化していったら、どうでしょうか。体全体に酸素も巡り、呼吸できると頭もスッキリして、体ももちろん動かしやすくなる。そうなると体の免疫力も徐々に高まって自然治癒力の深さにも気づくはずです。」
3 なるほど、まさにアンチエイジングではないか!

「でもね、よくスポーツマッサージといわれます。それはスポーツを生業としている人達がこちらの技術、つまりコンディショニングの良さを自ら味わってくださって通っている方々が多いということでの呼び方なんでしょうけれど・・・・僕自身はスポーツマッサージではなく本来のマッサージをしているだけ。だから僕はそれを特に専門としているわけではなく、一般の方々も多く通ってきてくださっています。」

事実、施術者がプロであれ、アスリートであれ、一般人であれ、先生の技術はどれも変わらない。
そして先生を支えるスタッフも皆、優秀だ。

「僕の理論は長年、もう20年以上もやってきた中からの実践理論。今も進化している気がするのは自分でも驚きますが、ようは筋肉のレイヤリングがあって、内部の筋肉までどうほぐしていくのかというギリギリのところまでが親指一本でわかるので、これはまさに与えられたものだと思っています。もちろん上の筋肉からはじめて、徐々に内側に行くわけですが。」

これぞゴットハンド、神から与えられた手。戸祭ファンが増えるのは当然の流れだろう。

「一般の人達の中でもありがちなのは、スポーツをしているから、エクササイズをしているから、マッサージは要らないのでは、と思うこと。それは間違いです。そういうことをしているからこそ、筋肉のコンディションを整えていかなくては。柔軟性のあるしなやかな筋肉があれば、可動域も広がるし、より良いパフォーマンスが期待できます。スポーツを生業とする人達は、だからこそ、腕の良いトレーナーが重要なのがわかっているのです。」

4 では実際のコンディショニングはどんなもの?!

実はずーっとマッサージを受けながらお話を伺っていた。今まで味わった事のない過程をここで紹介しよう。通常のマッサージだと左の足裏から順番に・・・と行くところだが、先生は弱っている部分やダメージが強い部分をいち早く察知して入念にほぐす。人によっては全身くまなくやらないから丁寧じゃないって言われかねない程、潔い。私の場合は、もう何十年も右足の付け根が詰まっているような感触が続いていて、それに伴い、腰痛なども抱えている時があったのだが、まず最初にほぐされたのが大腿部の裏側。右足のツマリ感は、なんとここに原因があるという。

「筋肉は重なり合っています。痛かったりツマリ感のあるところを引っ張っている場所(筋肉)を見つけ、それをほぐすこと。本来痛いところは違う場所にあったりするんですね。」

マッサージをされると、自分が立体だということや、いかに筋肉が複雑に重なり合って体を支え動いているかを実感する。最初は「うっ、ぐっ」と声も出ないが、少し立つとズドーンとしていたよどみがスーッ消え、いくら押されても痛くなくなる。

左足大腿部後部の筋肉を揉み解し。独自の手技で先生は全く疲れないのだそう!必ず足を立てて筋肉がひっぱられないようにしている 立体的な筋肉のひとつひとつを丁寧に解す 臀部もダメージの強い部分の一つ。全身の体重でバランスよく圧をかけていく 反対の右足、大腿部裏のマッサージ
2 左足大腿部後部の筋肉を揉み解し。独自の手技で先生は全く疲れないのだそう!必ず足を立てて筋肉がひっぱられないようにしている  
2 立体的な筋肉のひとつひとつを丁寧に解す  
2 臀部もダメージの強い部分の一つ。全身の体重でバランスよく圧をかけていく  
2 反対の右足、大腿部裏のマッサージ  

「はい、これで、筋肉が柔らかくなって血液が回りやすくなってきました。いくら押しても痛くないですね?」

その通りです。脚周りだけで後ろ・前・横と重なり合う筋肉の上部から奥側までしっかりと揉み解され、本当に2本足で立って生活している事での筋肉の重要性とメンテナンスの大切さをひしひしと感じました。その他、肩甲骨の周りを中心に、肩・首・腕を揉み解していただき、終了後は全身がポカポカしてゆっくり温泉にでもつかった後のよう。もちろん付け根のツマリはほとんど消えていて、感じられませんでした。

「まさに血の巡りが良くなっているからでしょう。私のマッサージは毎日受けても大丈夫ですし、毎日受ければ受けるほど、しなやかで弾力のあるものになりますから、いつでもどうぞ。」

先生、毎日受けたいです。
とはいえ先生の施術は大人気なので、予約するか、待つのを覚悟で・・・

先生の手はとってもしなやかできれいなんです 腰の部分を重点的に押されています 肩甲骨まできました。チラッとのぞく親指と両手の組み方が独自の技 大腿部横をほぐしています。とても気さくな先生
2 先生の手はとってもしなやかできれいなんです  
2 腰の部分を重点的に押されています  
2 肩甲骨まできました。チラッとのぞく親指と両手の組み方が独自の技  
2 大腿部横をほぐしています。とても気さくな先生  
ご覧あれ!この親指の大きさの違いを  
2 ご覧あれ!この親指の大きさの違いを  
 
それにしても戸祭先生の親指は凄い。進化していると思います。独自の技術はここから生まれたんですね。選手のマッサージのみならず、年齢を問わず受けられる、とまつりマッサージ。逆に私達は選手達の日常から学ぶ事も多そうです。年齢と共に衰えがちな筋肉に良い刺激を与え、コンディショニングするのはどうやらアンチエイジングケアにもかなり良さそうです。マッサージを特別なものと考えず、日常の中に組み入れていくことが、これからの目標になりそうです。
 戸祭 豊(とまつり ゆたか)
戸祭先生と エスビー食品陸上部トレーナー時代に日本を代表する選手の治療・コンディショニングを行い、選手の活躍をサポートすると共に、1993年ドイツシュツットカルト世界選手権、1996年アトランタオリンピック、1997年アテネ世界選手権、ヨーロッパ遠征、マラソンナショナルチーム合宿などに。数多くの選手のサポートを行い、長きにわたる経験から、とまつり流治療理論、マッサージ技術を確立する。

<写真>
戸祭先生と
 Information
とまつり接骨院(当日受付/定員制)
とまつりアスリート鍼灸院(予約制)
千葉市稲毛区小仲台3-8-2-1F
TEL/FAX 043-287-4976

メディファ元麻布クリニック
東京都港区元麻布3-1-35 B1・B2
TEL/ 03-5771-0770
*戸祭先生は火・水


▲ページのトップに戻る
 
 
 
  サイトマッププライバシー・ポリシーサイトのご利用に際して