牛は昔から農耕生活に欠かせない存在で、人間にとって親しみのある動物であるため、牛を使ったことわざもたくさん見受けられます。みなさんは、いくつご存知でしょうか?
● 牛耳を執る
団体の首領になることを意味します。中国の春秋戦国時代に、呉王の夫差と晋王の定公が「自分が覇者だ」と争って、牛の耳を裂いてその血をすする順序を争ったという故事から来ているそうです。
● 寝て食えば牛になる
牛が寝ることに関することわざはいくつかあり、「食ってすぐ寝ると牛になる」ということわざもあります。これは、牛が反芻動物で、食後ゆっくり休んで食べ直す習性があることから来たようです。
● 牛の糞の一日干
牛の糞は、1日くらい干しても表面だけしか乾かないことから、「外見は硬そうに見えるが、その中身は分からない」ということわざです。人は外見だけで判断してはいけない、ということのようですね。
● 牛の歩み
牛はゆっくり歩くため、ゆうゆうとして焦らないことをいいます。よく国会の議決がテレビで放送される時に「牛歩戦術」を見ることがありますよね。これは反対派が時間をかせぐための手段なのです。
● 牛根性
牛は普段はおとなしい動物ですが、強情なことでは他の動物にひけをとりません。そこから、強情な人のことを牛根性というようになりました。
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