伊達先生はご自身もダイエットマニアのごとくあらゆる方法を試しては失敗し、ニキビ肌に悩んだ過去があったそうです。その過程の中で食が体を作ること、食が心理状態やその人の魅力を作ることに気づき、アメリカの大学で本場の栄養学を学び、博士号を取得したという経歴の持ち主です。言葉のひとつひとつに説得力があるのはそんなバックボーンのせいかもしれません。
「魅力的な女優さんやトップモデルさんってしっかり食べてるんですよ。彼女たちは体力も必要だけど仕事柄、1枚の写真や1カットで自分の魅力をアピールしなきゃならない。その為にはフェロモンが必要なんです。スタイルのいい人がたくさんいる世界です。では何で差が出るかといったら、その人の魅力。きちんと食べないモデルさんはだんだんと魅力がなくなり仕事も減っていきます。私はそんな人たちを何人も見てきました」。
伊達先生はサプリメントも処方しますが、一番大切にされていることは食事指導とのこと。しかも、その人ができる現実的な範囲での指導です。それは食べる食材やメニュー選択のコツもありますが『おいしく、楽しく食べること』にも重点を置いています。食べることによってホルモンが分泌され、代謝できる体作りの一役を担うからです。
さて、私の食事指導に話を戻すと「朝起きて食欲がなければ、無理して食べなくて大丈夫。それより朝一番のコーヒーは止めて、フルーツジュースに変えてみてください。濃縮還元ではなくて、ストレートタイプで。起き抜けの胃と腸が空っぽになった状態でコーヒーを飲むと、腸内の善玉菌が死滅してしまいます。朝は人間にとって排出の時間なので、果物の酵素を上手く利用したいところ。だから酵素が摂れるストレートタイプのフルーツジュースを」。あらゆるところで1日3食が理想的と目にするけれど、食欲がなければ食べなくていいとは初めて言われたことでした。これは楽しくたべる食事の質につながるからでしょうか。
カウンセリングで食事指導をしてもらったというよりも、食に対する意識と知恵を教えてもらった感触がすごく強いカウンセリングでした。伊達先生も明るいキャラクターでちっとも威張っていません。笑い声もたくさん。質問にもポンポン答えが返ってきて、その度に納得度が増しました。楽しい。食事へのモチベーションをグンッとあげてもらったような気分です。
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