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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
執筆者:モンナージュ編集長 寺山いく子
アンチエイジングで美しさにに磨きをかける
ビューティー
 
「メイクをする女性でも、 メイクをしない男性も」
「メイクをする女性でも、 メイクをしない男性も」
「眉を何とかしたい!」誰でも経験ありますね。眉メイクは女性の最大の関心事のひとつであり、永遠のテーマ。時には、ストレスの種になって悩みに発展してしまうことも。でも、朗報です。眉にも素敵なアンチエイジングケアをミッケ!
  「メイクをする女性でも、 メイクをしない男性も」
 
2 長い階段を上がると入り口
  「メイクをする女性でも、 メイクをしない男性も」
 
2 サロンスペースは涼しげ
  「メイクをする女性でも、 メイクをしない男性も」
 
2 受付横のキュートなスペース
お家に招かれたような雰囲気
1 眉メイクストレスがあるのなら

ここは東京、青山は表参道のとある路地前。
お店の緑色のフラッグがヒラヒラと風に揺れ心地よい。
長い階段を上がっていくと、2階のエントランスに。

LyuVie 〜リューヴィ〜 とはサロンの名前、である。

美しい眉、「柳眉(りゅうび)」が由来なのだそうだ。リュウビという音の響きと、仏語のVie(ヴィ)=人生を掛け合わせ「眉で人生が変わる」といった思いを込めているのだとか。アイブロウ トリートメントを中心にメイクのポイントとなるパーツケアに特化したサロンで、「日本人のために」”眉創り”を提案するという。日本女性の美しさを引き出す鍵になるのは、やわらかな顔のラインにマッチした立体感で、それは「眉」から、というのがリューヴィ流。

眉からはじまるディテールへのこだわりを体験する。

「メイクをする女性でも、 メイクをしない男性も」
 

「年齢と共に、皮膚がたるんできやすくなるように、眉も、どちらかというと、下がり気味になりますし毛は薄くなってくるようです。」
とはリューヴィの川島典子さん。

その通りである。眉メイクがビシッとキマラナイ!はもとより、なんだか最近、眉位置の変化が・・・と思っていたのである。それは目のたるみかと思っていたのだが(苦笑)どうなんだろう。

「眉メイクひとつで、お顔のイメージも変わりますし、もちろん、顔がひとまわりこじんまりと見えるという効果を実感される方も多いですよ。それより一番うれしいことは、やはり、お手入れが簡単でメイクをしていなくても、メイク効果が非常に高いところですね。洗顔後の顔もそんなに変化がないし、私達は整える程度。楽ですよ。」

ん〜、これには、ググッと惹かれるものがある。確かに、店内の皆さま、柳眉なのであります!

「フリーハンドで眉を書く、というのは正直な話、無理があるというか難しいことだと思いませんか?立体的なところに左右のバランスをとりながら線と面を描くのは、不可能なのではないかと。だったら月に一回プロに施してもらい、日々はいかに自分で描かなくていいか、を考えたほうが精神的にも楽なのでは。メイク時間もかなり短くなり、むしろ楽しい時間になると思います。」

眉尻などの生えにくい部分は書くが、基本的には描かない。描かなくても大丈夫になるということで、簡単なカウンセリングシートに記入をした後トリートメント中にワックス処理があるため、フォトフェイシャルの有無の確認などがあり、それからトリートメントに入ることに。

「メイクをする女性でも、 メイクをしない男性も」  
2 特注チェアに座り、まずは眉診断
 
2 いざ柳眉をめざして///シェイピング

「仕上がりのイメージ、ありますか?」
「あまりフェミニンになりすぎないよう、お願いします。」
「では実際に骨格を見ながら、形をみていきましょう。」
 
この間、骨格・毛の生え方や硬さなどをスタイリストの中村さんが入念にチェックしていく。仰向けに寝ているので美容室のようだ。しかもリクライミングチェアは特注。どおりで心地いいはず。

「総体的には、非常にいい毛流れですね。」
眉毛の毛の流れを褒められたのは、生まれて初めて、である。

「クセ毛です。でも毛質が柔らかく後ろに寝ていて、いい毛流れです。長さが出てくるともっとお手入れしやすくなりますよ。」
 
いくつになっても、褒められるのはうれしいもの。いい毛流れを活かしながら足りないところはのばしていく事と、余計なところに生えておりフレームからはみ出てしまうものはワックスで取り去っていくのだそうだ。

会話は弾みながらも、どんどんスタイリストさんの手は動く。骨格を確認しつつ、眉全体をどう描くかを決めているのだ。
「眉山は骨格を見ながら全体のバランスをとります。眉頭は小鼻の位置をみながら、眉尻は下唇の中心から目尻をつないだ延長線上にキレイに流れるようにしていきます。さらにヘアスタイルや、お客様の眉の形のお好みによって考えていくんです。」

そうこうしているうちに手鏡をのぞくと、眉頭・眉山・眉尻に印がついて位置が決まっていた。

骨格や筋肉、毛質のクセなどを確認
2 骨格や筋肉、毛質のクセなどを確認  
  小鼻の位置と眉頭のバランスチェック
2 小鼻の位置と眉頭のバランスチェック  
  眉頭・眉山・眉尻の位置が決まる
2 眉頭・眉山・眉尻の位置が決まる  
3 抜きすぎ・剃りすぎ・切りすぎ は禁物///ワクシング
  フィットする眉型が決まり塗りつぶしへ・・・
 
2 フィットする眉型が決まり塗りつぶしへ・・・
  一度起き上がって、バランスを確認。途中なので、まだ、これからですよ。
 
2 一度起き上がって、バランスを確認。
途中なので、まだ、これからですよ。

「眉のお手入れは大変と皆さんおっしゃいますが、大変な事をするからもっと大変になっていくんです。眉毛を短くすると毛が立ってしまって流れないので、まとまりにくくお手入れしにくい眉毛になります。さらに強さが余計に出てしまうためにナチュラルさに欠けることも。結局、描くというより埋めていく不自然なブロウになってしまいがちです。」

眉型は12パターン、日本人の顔立ちに合わせた眉型をオリジナルで作成している。眉や骨格を触った経験からフリーハンドでつくったという。ちょっとした日本人の好みとか現場のお客様の希望に答えるべく、実際の素材で眉にあててみるまでは、正直不安だったそうだが、実際にあてたらピタっとはまって、人の手の感覚のすごさを感じたという逸話も。

最適の眉型が決まり、眉型の中を塗りつぶして型を取っていく。

次にワックス。型からはみ出た毛を処理するのにワックスと毛抜きを使っていく。ワックスは角質層の一番上を取り去ることになるので、そこだけ顔色のトーンがワッとあがり、一気に立体感が生まれた。眉の周りの余計な毛をワックスで取り去っていくのは、新鮮な刺激があり・・・・・・「ペリッ!」「オォー!」って感じです。

「年齢で毛が薄くなっても、周りの産毛をとることで眉が浮き上がってきます。だから、そんなに描き込まなくても大丈夫なわけです。眉用のワックスで産毛のケアをされる人もいらっしゃいます(オプション)。剃っても角質をとりますが、ワックスだと1ヵ月に1回くらいで回数的にもダメージが少ないと思います。」

その後、ワックスで取りきれなかった毛を、毛抜きでとっていく。瞼の上の毛は抜いてもOKだし、型を整えるため、眉上もバランスを見ながら必要があれば除去していく。なんとなくツルツルに。

「何度も申し上げてしまうのですが、毛を切ったり、必要な毛まで抜いてしまったりする方がやや多すぎるかなと。切るとまとまって描きやすいと思いがちだけれど・・・切ると描かなくてはいけなくなりますし、眉マスカラも毛が短いと色がのらない。そうなると色の変化も楽しめませんし、何しろ立体感が出ないのです。ペッタリ張りついたような、アニメっぽい眉になりがちです。また眉毛の上のラインがガタガタしているとバラバラにみえるので切られる方が多いのかもしれませんが、流れを活かして立体的に見せるほうが、断然魅力的ですよ。」

たしかに眉を剃ってしまうと、生えそろえるのに3ヶ月はかかる。
眉に関して何かしら解決策を求め、いろいろな方が来店するという。
年代は幅広く20代から60代まで
自分でいじりすぎて、どうしようもなくなった方
美眉のために男性も(2倍以上に増加中)
人前に出る機会が多い方
海外のウエディングを控えている
(どんなメイクをされるかわからないので眉だけは整えていきたい)
などなど。全くの余談だけれど、
「ジャニーズは細すぎて、やるところがありません(笑)」との事。

さぁワックスをのせて・・・
2 さぁワックスをのせて・・・  
  テープでおさえて・・・
2 テープでおさえて・・・  
  ペリッ!(オォ〜)
2 ペリッ!(オォ〜)  
眉周りの肌色トーンが明るくなった!
2 眉周りの肌色トーンが明るくなった!  
  ワックスで取りきれなかった毛を毛抜きで
2 ワックスで取りきれなかった毛を毛抜きで  
  12パターンの眉型のうち、代表4種がこれ
2 12パターンの眉型のうち、代表4種がこれ  
  クールダウン中。今日は寝ていませんよ!
 
2 クールダウン中。今日は寝ていませんよ!
  コンシーラー&パウダーで肌色調整中
 
2 コンシーラー&パウダーで肌色調整中
  パウダー&ペンシルの絶妙使いで自然に仕上げていく
 
2 パウダー&ペンシルの絶妙使いで自然に仕上げていく
  一見、淡い&薄いと思いがちなカラーが実は自然
 
2 一見、淡い&薄いと思いがちなカラーが実は自然
4 最後の仕上げに突入///クールダウン&メイクアップ

ワックスの刺激を冷タオルでクールダウンした後、、パウダーやコンシーラーで肌色を整えてから、いよいよ仕上げの眉メイクへ。眉をとかしあげ、左右対称に見えるよう整えていく。オリジナルの眉アイテムはスタッフが欲しいもの、必要なものを制作した。

「いわゆる影になるような淡い色がなかったので、日本人用につくらせていただきました。今までのカラーを見ますと一般的にカラーが濃いように思います。さらに年齢と共に目が見えづらくなりますよね。でも見えなくても眉は描きたい。だからといってめがねをかけると今度は眉が描けない。結局、濃い眉が完成してしまうというジレンマもあります。」

「左右のバランスや太さは、毛一本の差でかなり違ってきます。骨格・筋肉のつき方・毛質・その人の表情のくせを熟考した上で基本の形ができれば(その人の持っているものを活かしながら)お客様のお好み、または悩みを合わせながら仕上げていくことができます。どうしてもご自分でされますと、自分の都合のいい角度で見がちですし、全体ではなく眉しか見ない傾向が強いですから。また正面でみていても、横からのチェックはほとんど無いに等しいのではないでしょうか。」

ちなみに私の場合は毛が下がりやすい質なので、長さを残しながらさがらないようにブローをすると良いそうだ。そのためには、まず眉の下ラインをペンシルで整え、その後パウダーで整えると良いとの事。実際に施していただく。

「最初から黒や強いカラーで描かずに淡い色を使ったり、眉周りにハイライターを使ったりして立体感を出し、より自然に見せるのがいいと思います。型どりで足りなかったところは、生え揃うまで少し色を足していきましょう。」
(生え揃ったらハイライト位で充分になるそうです。)

その後、ハイライターを眉周辺に施していく。まず眉の下、それから眉丘から眉尻の下にふんわりと。ハイライターは5種類、パールの入ったものもあり、いずれも使いやすそうなカラーばかり。

最後にアイブロウジェルで毛流れを整える。
「これは、ヘアケアでいうならスタイリング剤と思ってください。」
ジェルで下に流れておちやすい毛を整え、キープするのだ。

「ぺったりとつけない方法はありますか?」

「そうですね、後程、明日からご自身で上手に眉メイクできるようにアドバイスしますが、アイブロウジェルは眉に押し付けず、下からとかしあげて、下のラインを整えたあとに上を整えていく、あとはつけすぎないように。透明だとつけすぎの傾向がありますので。眉頭のアンバランスは周りの産毛をとったことで、そんなに立ち上がった感じではなくて、太さをしっかり出せているのでいいと思います。眉山が少し足りないので、しばらくは足してみてください。」

「お疲れ様でした!完成です」
起き上がって、仰向けになっていた時と違う表情のクセなどを見て、最終確認。

施術前がいかにボウボウだったか!?が一瞬で判明。
ん〜すっきり、しかも、自然な眉の完成である。

 

ハイライターで自然な立体感を増して
2 ハイライターで自然な立体感を増して  
  見て!このスッキリ&立体感あふれる眉周り
2 見て!このスッキリ&立体感あふれる眉周り  
  毛流れをアイブロウジェルで整えていく
2 毛流れをアイブロウジェルで整えていく  
起き上がって最終チェッ〜ク!
2 起き上がって最終チェッ〜ク!  
  スッキリして横顔にも少し自信が?!
2 スッキリして横顔にも少し自信が?!  
  トリートメント前だと、もたついた印象
2 トリートメント前だと、もたついた印象  
5 再び川島さんの登場となり、質問をぶつけてみた。

「眉に関して、日本人と他の人種との決定的な違いってありますか?」

「はい、大きな違いがあります。欧米人は正面顔と横顔がはっきりとあるのが違いです。目の上の骨格がしっかりしていて前に出ているので眉頭は隠れて見えない人も多いのです。つまり影のようになっているんですね。そして眉山がはっきりしていて、そのあとに横顔がある。ですからラインが直線的です。しかし日本人の場合、眉頭は骨格で隠れることなく正面からはっきりと見えるので、とても存在感があるのです。日本人が「眉、命!」というのも理解できるわけ。だからこそ眉頭のスタート地点の位置は、メイクの要と言えると思います。骨格と左右のバランスをみながらベストの形に近づけ、お客さまのお好みを加味しながらバランスよく仕上げていく。決して押しつけなしです。やはり眉はお客様のものなので。」

「リューヴィを立ち上げられた理由は何ですか?」

「以前に眉ビジネスに携わっていた事があり、その時にニーズの高さをひしひしと感じたことと、眉っていうのは自分ではやりきれないのではないか、と思ったことが発端です。お客様の声を沢山聞けば聞くほど切実に必要だと確信しましたね。今、お客様に一番多くリクエストされることって何だと思いますか?」

「自宅に帰ってからのお手入れ法とか???」

「実は左右の高さが違うのでシンメトリー(左右対称)にしたい、と言われるのです。この美意識は日本独特のものです。ですからサロンビジネスとして考えた時に、日本人でやらなければ!と思い、かつ、自分たちが欲しいものをつくったわけです。」

何故ここまで日本人は左右対称にこだわるのか?

「余談になりますが、それは日本人の美意識がシンメトリーにあるからかもしれません。何かの本で読んだのですが、山への信仰は世界各国に沢山あるけれども、富士山ほどシンメトリー(左右対称)に近い山はないらしいのです。非常に神秘的で奇跡のような山、それが富士山だと。美の基準がそこにあるというようなことが、書かれていました。実際には本当に左右対称にしてしまうと、目の大きさも違うので対称ではない。左右対称に見えるようにしましょうといって納得していただいていますが(笑)。」

なるほど。美の基準としての富士山は意義深い気がした。

かれこれ1時間弱のわずかな時間で、ここまですっきりしたので嬉しい限り。また1ヵ月後(個人差があるので、2週間後に来店の人もあり)に予約を入れスタイリング剤を購入し帰宅の途に着いたのでありました。なんだか元気が出て、しかも楽しくなってしまった自分に少し可笑しさを感じながら・・・。わずか数センチの世界は、とても奥が深かった!

 取材にご協力くださったサロン
リューヴィの川島さんと アイブロウトリートメントサロン
『Lyuvie(リューヴィ)』
http://www.lyuvie.com/



※ 写真:
リューヴィの川島さんと

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