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スキンケアって何だろう? |
よく聞かれます。「どのブランドがいいの?新製品では、どれが一番かしら?」
ごもっとも。溢れるコスメ情報の中から自分にぴったりの製品に出会うには、奇跡が起こらない限り無理かも?!といわんばかりの情報量ですから。でもその情報に埋もれることなく、貪欲に探究心を研ぎ澄まし、常にアンテナをはっていれば究極の一品は見つかるか?というと、案外そうでもなかったりするのです。そしてコスメフリークになる必要も全くありません。
(私自身、ある程度、いや、かなり客観的に距離を置いているところがあります。)
皆さんはどんな形でコスメに出会い、スキンケアを使っていますか?きっかけはどうであれ、使う姿勢や気持ちは大事。何しろ女性はホルモンで動かされる動物、心理的な面が大きく関わっているというのは、なんとなく感じている人も多いでしょう。
例えば、ある一つの高機能&高価格クリームがここにあったとします。
使う人が「こんなに高いけど、本当にいいのかしら?」という気持ちで試した場合と「お願いします!私をきれいにしてくださいね。」と心から願って試した時とでは、肌に現れる結果が歴然と違う。これがまさにスキンケアに向かう姿勢、です。
人間ですから、ついつい高いと丁寧に大事に扱い、安価だと少しぐらい丁寧じゃなくてもいいか、というような心理も働きませんか?やぶからぼうに高価だけで中身が伴っていないのはどうかと思いますが、容器や価格、その効能内容とのバランスは、使う側にとっても「向かう姿勢」を考えた時、とても重要なものではないかと。
何より私達は普段、さまざまな外的刺激から体および内部を守ってくれる肌/皮膚を、日々、清潔にしなおかつ、メンテナンスしていく必要があります。家やマンションも30年も経てばメンテナンスは必要です。肌とて同じこと。ましてや肌は張り替えたりすることはできませんから、日々のお手入れが重要になってきますね。肌は食事でつくられるのですが、栄養は優先順位の高いところから巡りますから、残念ながら肌へのご馳走は後回しになっているのが現状のよう。だからこそ、スキンケアで肌の美しさを追求して欲しい。そして肌が輝けば、ココロも弾み、楽しくなってきます。「お肌の曲がり角」をとうに過ぎてしまっても全く遅くはないのです。「今」からはじめれば、肌はきっと答えてくれる。スキンケアとはそういうものだと、私は思っています。 |
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スキンケア大国日本 |
さてコスメの中でもスキンケアは日本人には特に身近でなじみの深いものです。歯磨きの習慣と同じくらいスキンケアをしている女性がほとんど、といって過言ではないでしょう。ましてや今は10代から目尻のシワが気になりだす時代です。スキンケアは全女性の興味の的になっているといえます。化粧品のマーケットシェアでいうと65%以上がスキンケア、残りでメイクアップ・ボディケア・ヘアケア・フレグランスと続きます。フレグランスはわずか数%のシェアしかありませんが、ヨーロッパなどは驚くべきことにフレグランスだけで50%以上のシェアがありますから、これはもうお国柄。日本はまさしく「スキンケア大国」。お隣、韓国もとってもスキンケアが大好きな国で、日本と世界一を競えそうな勢いがあるかも。それにしても日本でのスキンケアシェアがこんなに高いのは、きっと理由があるはず・・・・と記憶を紐解いてみると。。。
高校3年生を卒業する春にまでさかのぼります。国産の各社さんが全国一斉にカウンターで、"お肌のお手入れ会" を開いて下さり、そこで呪文のように教え込まれるのがスキンケアのステップ。私はこれが日本のスキンケア市場の底上げに大分貢献しているのではないかと思うのです。今でも存続しているのでしょうか?!
夜のお手入れは、ダブルクレンジング(クレンジング&洗顔)→化粧水→美容液→乳液かクリーム、時々スペシャルケアでマスクやパックをし・・・朝はダブルクレンジングが洗顔になるだけで、基本的には同じ。プラスお悩み別で、化粧水/美容液の後にアイケアが組み込まれたりして。
最近では日本女性の悩みは「いかに毛穴を隠すか?」。その毛穴もいろいろな状態があるわけで、一筋縄ではなかなかクリアしないわけです。その上、プレ化粧水(化粧水の前の化粧水)や美容液2品使いなど、基本の隙間にどんどんアイテムは増えていく。「たったひとつの顔にこんなに使うの?」と思う人がいたり、「楽しくって仕方がない!」と言う人が出てきたりするのも、日本の場合、全国津々浦々にこういったステップ使いが基本にあるからなのではないか、と推測するわけです。
もっともその後、私の経験からダブルクレンジングをする民族はほぼ日本人だけ、というカルチャーショックを受けるのですが、そこら辺はまた別途詳しくお話しする機会もあると思いますので、ここでは省略します。その一方で反動なのか、3ステップのシンプルケアだったり、マルチ機能(ひとつで多機能)をうたう製品がうけたりもしています。 |
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最近のスキンケアって食べ物に近いかも?! |
さらにここ近年の状況としては、オーガニック、自然、保存料なし、など素材や成分にこだわったブランドや製品が続々と日本にも上陸中です。香りはあえて天然で強めのものも多い。色などもカラフルです。(保存料に関してはパラベンなど一部ニュースになっている成分もありますが、劣化防止や保存期間を保つのも化粧品に必要な機能の一つなので、アレルギー反応がない限り、むやみに全否定するのもいかがなものかと感じます)
食べ物でも無添加・無着色などが話題になっていますね。最近の美容論は「外からも内からも」というのは常識ですが、外側からの立場であるコスメも原料や素材にこだわってきているのをひしひしと感じる今日この頃。コスメでも特にスキンケアは食べ物を見る視点と近くなってきているところがあるなと。アンチエイジングという観点から、また消費者のニーズからも、これからはこういったコンセプトの製品が注目される時代なのかもしれません。
さらに食べ物とスキンケアを比較してみると面白いことがわかります。
いつも同じものばかり食べていると、どうしても他のものを食べたくなる。体の中からの欲求というものかな。だけど同じものでも大丈夫な人もいる。これ「もの」が食べ物でもスキンケアでも当てはまると思いませんか?しかも一般的に好きなものは?と聞かれると、傾向として人それぞれにありますよね。甘いものとか辛いものか。これは美容液派やクリーム派になるのかな。スキンケアの使い方や好みまで、もしかしたら食べ物にすごく近いのかも、と思わずにはいられませんでした。 |
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新製品の良いところって何?また選び方って? |
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新製品は「時代」をつかんだ製品が多いです。化学が進歩していった結果、植物由来のものや海のもの、より自然に近いものや肌にもともとあるものが主成分として選択されたりしています。そのほかにも「流行」がある。化粧品の位置づけは、基本は食べ物寄りで消耗品ではあるが、ファッションと似ているかもしれない。だから選択肢としてブランドの信頼感や安心感というのも見逃せないわけで。さらに新しいモノでもこれなら良さそう、ヒットしそうという女性の第6感は案外あたる。スキンケアには感受性が必要なのかも。
アイテム別で選んでみるのもいいのかもしれない。
例えば、クレンジングは○○○○○、化粧水は○○○○、美容液は○○○、クリームは○○○○というように。私が感じるにはクリームはフランスをはじめとするヨーロッパ系がとても上手に製品化してくるし、美容液やマルチ機能系はアメリカ系がうまい気が。もちろん統一したブランドでラインで使うのもいいと思う。香り・パッケージ・効能の相乗効果など、個人で使いこなすにはもってこいの満足感が得られそう。ようは千差万別の選択肢があるということ。それに、これだ!と決まるまでは、何も一人の人がずっと同じ使い方をしなくてもいいとも思う。浮気と本気じゃないけれど、本気アイテムが見つかるまで、どんどん試してみて、その中から決めていけばいいのではないか、と。
そのためには自分の肌を知ることが一番。いつもほどほどに、手を抜かず、時には贅沢をして、時には質素に・・・バランス良く長く楽しく付き合っていくのが二番。そして、これを使おうと思ったら、信じて使うこと。そうすればきっと結果はついてきてくれるはず。日本はとにもかくにもスキンケア大国。これからもどんどん新ブランド、新製品が日本をターゲットに進出してくるでしょうから。
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最後の本題 |
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さて高級クリームを使う人の心理として『』こんなに高いのだから、効き目はあるだろう』がひとつ。もうひとつは価値の高いクリームを使っている自分の価値。これは「ブランド」の魅力につながるのだと思うが、それを持ち、使っていることでの満足感や高揚感、もうひとつは安心感だろうか。これが心理につながり、肌はますます輝いていくのではないかと。アイケアに関しては、またまたお隣、韓国ではそれこそ10代のうちからアイケアをするのだとか。スキンケアのきっかけがアイケアの人が多いのがお国柄。目元が老けると実年齢よりも年上に見られるのは当然。だからお肌の曲がり角を過ぎた年代はアイケアにいそしむべし。やればやっただけの甲斐はあると思います。
最後に。皮膚の構造というのは、まだまだ未開の部分があり唇などはその際たるもの。構造が未だにあまりはっきりしていないのですから。だから、なんとなくピンッときたら使ってみるという手も悪くないと思うのです。もちろん口コミも参考になると思います。その中には長い間いわゆるロングセラーと呼ばれる王道スキンケアも含まれているだろうし、良い製品は何も新製品ばかりではないから。
「どうせ・だって・でも」の3D発言をは今すぐやめて「スキンケアな夜長」もいいのでは? |
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