これがヘアコサージュ。手のひらサイズです。
「ヘアコサージュ」...コサージュを着けるように髪を飾るというコンセプトのウィッグを教えてもらった。これをプロデュースしたのはカリスマ美容師の坂巻哲也さん。美容室激戦区の原宿に不動の人気美容室apishを10年以上構えていらっしゃる方で、テレビでも活躍されているのでご存じの方も多いかもしれない。今回モンナージュでは大胆にも、ヘアコサージュの生みの親に「ヘアコサージュ体験」させてもらってきました。
最初にモンナージュスタッフたちが共感したのは、「ヘアコサージュ」という位置づけ。欠点を隠すウィッグわけではなく、自分を魅力的に演出すめためのアクセサリーである点です。ウィッグ自体はよくアクセサリー屋さんで見かけるものだけど、どうもギャル系なものが多くて、30代をズンズン進んでいるモンナージュスタッフたち(20代もいますが...)の心には響きませんでした。でもヘアコサージュは違った。
まず一番目についたのは毛質。健康な髪の毛のように艶があり、ナチュラルでしなやか。よく見かけるウィッグは人工毛だと広がったりしてウソっぽさが見えてしまうし、人毛だけだと、へたり感や妙な生々しさが否めない。しかしヘアコサージュの見た目は人毛と人工毛を企業秘密の絶妙な配分でブレンドしてあり、健康的なツヤとまとまり感のある毛質でした。
そしてボリューム。頭に着ける前の、単にヘアコサージュを手にしただけでも、厚すぎず薄すぎずのボリューム感は「なんかいい!」と直感させるものがありました。
「美しくカットしても、髪が伸びるにつれてスタイルがキープしにくくなるお客様からの声を参考にして、部分的なウィッグを考案しました。」と坂巻さん。スタイリッシュな雰囲気の坂巻さんですが、お話するとその本質はカリスマ美容師と呼ばれているだけあって、クリエイターであり職人さん的強いこだわりを追求するタイプの方でした。
一番こだわったという毛質は、ナチュラルさと扱いやすさを求めて、人毛と人工毛のブレンド。このブレンド比率やそれぞれの毛質、色を決めるのに何年もかかってしまったとのことで強いこだわりが感じられます。そしてウィッグのかたち。前髪だけのもの、前髪にサイド(輪郭に沿って流れる髪)があるもの、トップのボリュームを作るもの3種類ありますが、どれも作り込まれたデザイン。試作を作っては改良し、また改良を続ける大変な作業だったそうです。しかも繊細なところは職人さんによる手縫い。つけたときにウィッグと自分の髪が違和感なく馴染むのは手作業だから実現するそうです。
「これまで前髪部分のウィッグは顔に沿ってペタンとしたものが大半。ですが前髪に適度なボリュームを持たせると、フェイスラインがすっきり見える効果があります。また、前髪がふんわりと立体的になることで、横顔のおでこ、鼻、あごのラインにかけて凹凸のメリハリが出て、鼻が高く見えます。ヘアコサージュを作るときに最もこだわったのは、このラインを出すことでもありました」(坂巻さん)。
そう、そのプラスアルファがなくっちゃ!
さて、ウンチクはこのぐらいにして、早速ヘアコサージュの体験風景をご紹介します。内側がパッチン止め方式になっているので、自分でも簡単に装着できるのですが、今回はポイントを教えてもらいつつ、坂巻さんに伝授していただきました。
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