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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
モンナージュ編集長 寺山いく子
アンチエイジングで美しさにに磨きをかける
ビューティー
 
洗顔、食べる、脱臭、調湿... 「炭」を味方につける!

先日、ユニリーバのスキンケアブランド「ポンズ POND'S」から、黒いボトルに紫色がアクセントの「ポンズ ブラックシリーズ」が発売された。なぜ黒いボトルかというと、〈竹炭〉が配合されているから。ユニリーバの方から伺った竹炭(竹を焼いて作った炭)の話がおもしろく、知的好奇心旺盛(?)なモンナージュスタッフは、とうとう炭を作っているご本人に話を聞くというチャンスをつかみました。炭に関していろいろ教えていただきました。

「炭」とは、有機物を蒸し焼きにして炭化させることで得られる、炭素を主成分とする燃料のこと(@wiki)。わかるようで、わかりにくいが、木炭のほか、石炭や泥炭、練炭なんかも、文字通り「炭」の仲間。もともとは燃料であるけれど、最近は燃料以外の用途にも中もされているのは周知の通り。

備長炭を入れた水はおいしい...とか、
炭で脱臭...とか。

浄水器も消臭剤もいろいろあるけれど、天然素材でノンケミカルだからと「炭」を選ぶ人も多いだろう。最近ではインテリア性高く、おしゃれなカゴに炭を詰めて売られているものもあって、ビジュアル的にいい感じのものも多い。

ところで、炭って正しく使えてるだろうか?

  • 「炭は原料、火の入れ加減、焼く条件で成分が変わるのです」とは、協同組合ラテストの事務局長、安田一誠さん。安田さんは和歌山県の工房で実際に炭を製造されている方。単に炭を作っているだけでなく、様々な研究もされていて、アカデミックな方面にも明るい方。
    安田さんのお話によると、炭の研究が広く始まったのは約20年前で、燃料以外の用途(新用途木炭)がそののちに広がってきたそうだ。確かに子供の頃に見た炭は、箱にたくさん入って金物屋さんとかそんなところで売っていた。今では雑貨屋さんや健康グッズ屋といった身近なところでも見かけることができる。使い方は燃料以外のジャンルだ。今回はこのあたりについて掘り下げてみたい。

まずは「木炭」について。炭の中でも私たちの身近なところにあるのが木炭だろう。あなたがパッと思い浮かぶのは、黒い炭?白っぽい炭?

●黒い炭...原料を焼いた後、窯を密封して火を消す方法で作られたもの。樹木の表皮が残っていて、表面がでこぼこしている。柔らかくて火がつきやすい。主に燃料に使われる。

●白い炭...原料を焼いた後に窯を開け、取り出して土と灰をかけて火を消す方法で作られたもの。灰がつくので白っぽい。燃えても炎がでないので、ウナギなどの食材を焼くときに好まれる。堅くてたたくと高い音がでる。

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確かに、黒々としてゴロッとした炭と、シルバーっぽくて表面がツルンとしている炭が思い浮かぶ。こういう違いがあったのか...。

「900度前後の高い温度で焼いている炭に水蒸気を当てると、炭の表面に非常に細かな穴が開きます。賦活(ふかつ=活性化させること)と言うのですが、これでできるのが活性炭です。ガソリンなどの溶剤臭などには、穴が開いている炭でないと脱臭できないんですよ」。どうやら炭だからといって何でもいいという訳ではないらしい。そこでどの目的にはどんな炭がいいか整理してみた。

洗顔、食べる、脱臭、調湿... 「炭」を味方につける!

【脱臭】
炭の炭化温度によって炭表面の化学構造が変わり、、脱臭する対象が変わってきます。

●トイレ
アンモニア臭には400〜500度の低温で焼かれた炭を。硫化水素(腐臭)には900度以上の高温で焼かれた炭を。

●冷蔵庫
食品が老熟した際に出すエチレンガスには900度以上の高温で焼かれた活性炭を。

●部屋 
ノネナール(加齢臭)やホルムアルデヒドも900度以上の高温で焼かれた活性炭で。

洗顔、食べる、脱臭、調湿... 「炭」を味方につける!

【調湿】
炭にはだいたい50%の湿度を保とうする働きがあります。乾燥している時は水分を放出し、湿気っている時は水分を吸います。高温で焼いた針葉樹(スギ、ヒノキ)の炭が適しています。
調湿目的の場合は、10畳ほどの部屋ならば必要量は3キロほど。カゴなどに入れて部屋に1〜2カ所置くと、3キロはすぐ賄える量です。

安田さん:
低温で焼いた炭と、高温で焼いた炭を組み合わせるとオールマイティーです。

炭の炭化温度によって、消臭する成分が違うということは、初耳でした...。これは炭を作っている方々には当然の常識だそうですが、残念ながら私たちが手軽に購入する木炭には、何度で焼かれたものなのかは、ほとんど表示されていません。モンナージュスタッフが調べたところ、インターネットのお店では詳しく情報を出しているところを見つけることができました。

さて、今回はユニリーバの「ポンズ ブラックシリーズ」に使われている竹炭に興味を持ったのがそもそものきっかけ。そこで竹炭について。

●竹炭が活用されるようになったのは、ごく最近のこと。高温で焼くことが難しいとされていたからとか。
●竹炭の一番の特徴は、表面に超微細孔があること。空気中の水分を放出したり吸い込んだりする力に富んでいる。
●目に見えない穴がたくさん開いている多孔性で、竹炭1gでテニスコート1面分の表面積に。
●竹炭の主な働きは「水や空気の浄化」「脱臭」「調湿」「吸着作用」「食品の色づけ」「マイナスイオン発生」など。また竹炭そのものにミネラルが含まれているため、水をおいしくしたり、ご飯や煮物と一緒に炊くとおいしさが増したりするらしい。

竹炭もなかなかの存在感。いろいろな目的に使えるだけでなく、竹炭はそれなりの強度があって扱いやすいので、気軽に炭を活用したいときには、便利かもしれない。その竹炭、単に「炭状態」のものだけでなく、いろいろな商品にも加工されているので、ちょっとご紹介します。様々な商品があるので、木炭&竹炭に興味を持たれた方はGO!

洗顔、食べる、脱臭、調湿... 「炭」を味方につける!

[炭のかりんとう]
竹炭の粉が生地に入ったかんりんとう。炭の味わいなのか、味付けのセンスなのか不明ですが、落ち着いた味で、止められない止まらない状態に陥ります。白いお皿にモダンに映える、黒いかりんとうです。

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洗顔、食べる、脱臭、調湿... 「炭」を味方につける!

[竹炭]
これが竹炭。新聞紙に広げてみましたが、これで約1kgです。竹の節が見えるものもあり、表情豊かな炭です。竹炭同時がぶつかると、カラカラと音が響きます。これは釜から出した状態で表面にススがついています。たわしで洗って干せば問題なし。

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洗顔、食べる、脱臭、調湿... 「炭」を味方につける!

[ポンズ ブラッククリーンシリーズ]
今回、モンナージュスタッフと炭を結びつけてくれたのが、この製品。パウダー状の竹炭が配合されていて、竹炭の油に馴染みやすい性質を使ってメイクなどの汚れを吸着、竹炭のミネラルがソフトな洗顔に導く。ポンプタイプが「ブラッククリーン クリーミークレンジング」で、濡れた手でも使えるタイプ。チューブタイプが「ブラッククリーン 洗顔フォーム」で、コクのある泡が特徴的。洗い上がりが気持ちいい。

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洗顔、食べる、脱臭、調湿... 「炭」を味方につける!

[竹炭豆]
ピーナッツの表面に竹炭粉の入った生地が巻いてある豆菓子です。お醤油味。懐かしさがこみ上げてくる味わい。かりんとうもそうですが、手が黒くなることはありません。

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 取材にご協力いただきました
左からユニリーバ・ジャパンの大山幸恵さん、協同組合ラテストの安田一誠さん、そしてモンナージュ編集長寺山

協同組合ラテスト
http://latest.or.jp/

ユニリーバ・ジャパン株式会社
http://www.unilever.co.jp/
http://www.ponds.jp/black

左からユニリーバ・ジャパンの大山幸恵さん、協同組合ラテストの安田一誠さん、そしてモンナージュ編集長寺山


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