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毎日をきれいに積み重ねていくって、結構大変かも。けれどその過程が楽しい、そう思えると自分が豊かになった気がする?! 眩しい程の緑が溢れる ヒーリングガーデン&ファクトリーの魅力 "ラ・カスタ"という化粧品ブランドをご存知だろうか。昨今は、国産のオーガニックブランドにお目にかかれる時代だが、さかのぼり昭和50年代にすでにアロマテラピーに注目し、エッセンシャルオイルを日本で初めて輸入した方が創業社長(現会長)、というストーリーを持っているブランドだ。 「このガーデンに入った途端、現実とは全く隔離された、一瞬にして植物の生命力と癒しを感じてもらえる空間にしたかったのです。」 そう語るのは、宮澤豊次(みやざわとよつぐ)アルペンローゼ・代表。元銀行マンという異色の経歴を持つ。 アルペンローゼはファクトリー(化粧品製造工場)にてラ・カスタ製品の製造を行い、また今回、訪れたガーデンの運営もしている会社で、アルプスのバラという意味を持つのだそうだ。何故ガーデンなのかはこれからということで、まず訪れたのは、その敷地内なのだが、建物も目を見張るが何といってもお手入れされた目にも鮮やかな芝生と周りの花や木々、植物たちの美しさ。 ここはナチュラルヒーリングガーデンと銘打つ約3300坪のこだわり庭園工場で、ガーデン内は約2500坪、周辺との遮断を考えて境界の石積を2〜4mと高くし、すり鉢型の設計になっている。ここは開園シーズン内であれば一般の方も入園可能で(予約が必要)、我々が伺った際にも、いくつかの女性グループがじっくりとガーデンを堪能していた。 こだわりの「緑の中の工場」= 庭園工場 通常、製造工場は見せない、というか見られたくないというようなイメージがあるかも。その概念を見事に打ち砕かれる外観、そして工場に緑があるというよりは、緑の中に工場がある、という姿を具現化した建物。ファクトリーのその名も、ヒーリング ファクトリーである。 ヒーリング ファクトリー 「自治体による工場団地内なので、創業社長の思い描く森の中ではありませんでしたが、周囲から突出した感じではなくて、"安らぎ"や"平和"を感じさせる緑を多く取り入れました。」(宮澤氏) 緑を主体とした工場を実現するまでは、約5年!の年月をかけて研究した約350種類の草花が中心となり、紆余曲折の上ついに庭園工場は完成に至る。 「ラ・カスタのブランドテーマは"植物の生命力と癒し"、つまり植物のパワーを人々の健康や美に役立たせ、心とからだを元気に美しくする、というものです。人と自然の共生の重要性を感じてもらえるライフスタイルの提案、これが庭園工場のコンセプトであり、ここを訪れた人々が何かを感じ取っていただければ、すばらしいことだと思っています。」(宮澤氏) 化粧品のブランドポリシーとガーデンのテーマは植物を通して一体化し最上の癒しを与えてくれる。これが、ガーデンのある意味、なのだ。 すべてが、おもてなしの心 何より共感できるのは、工場に勤務する従業員やとりまく環境の重要性に気づき、誰もが視察や見学可能な消費者参加型のオープンな工場を完成させたことだろう。従来なら工場は関係者以外立入り禁止が多く、もっとも最近は工場見学が大流行しているが、そこに見える安心や信頼が益々、良質な製品づくりに反映されているのではないか。 心とからだを元気に美しく、を提供すべく、工場=ヒーリング ファクトリーと美と癒しの空間であるナチュラル ヒーリング ガーデンの併設は大正解。 ここに至るまでには、想像し難いハードルが幾つもあったに違いないが、間違いなく癒されて豊かになれる場所がここにあり、調和することの重要性を教えてくれる。ブランドのポリシーや製造の環境が一目瞭然だし、ゆとりさえ感じさせるのだ。 「ここから車で10分ほど離れた場所に自社農園があり、そこでいろいろな植物を栽培し、ガーデンに移植しています。四季折々の草花が楽しめるように予定を組みますが、何しろ自然が相手なので予定通りに行かないこともありまして。そこがまた大変でもあり面白いところでもありますが。」(宮澤氏) ラ・カスタの自社農園へ ということで、朝早く農園に出向く。 「この畑はガーデンに移植する観賞用の植物が中心ですが、ラ・カスタのブランドフラワーであるエキナセアはここで無農薬栽培したものからエキスを抽出して化粧品に配合し、髪や肌に良い製品づくりをめざしています。」とは、皆藤真紀(かいとうまき)ラ・カスタ ブランド統括マネージャー。 「ガーデンを見てもらうのが一番です。植物の大切さ、水へのこだわり、環境対策等々、直接体感していただければ、製品説明はほんの少し、というか、もうあまり必要なかったりするんですよ。」(皆藤氏) 周りには北アルプスの山々の尾根が続き、広く青い空があまりにも眩しい。滾々と湧き出る雪解け水はまろやかな軟水で、ミネラルバランスにも優れている。製品は水の品質に左右されるから、製造拠点が安曇野、という理由もうなづける。 訪れたのが10月中旬だったので、農場の草花たちも若干おとなしめだったが、それでも、すがすがしい充実感を味わえたのであった。見目麗しい自社農園 厳しい環境でも育つ植物たち 広い敷地内に山々と空が重なって ファクトリー以外も充実した施設 ヒーリング ファクトリーは工場設備の他に、安曇野の田園風景や北アルプスが一望できる展望室や「香りの手作り体験工房」がある。我々も楽しく体験させていただいた。 これが展望台になっている! 展望台内にて 美しい夕方の風景を眺める 香りの手作り体験スペース 入浴剤かトワレを選択 精油をブレンドしオリジナルを それぞれの完成品を並べて 隣接のショップ内はいい香り♪ 一方、ヒーリング ファクトリーとガーデンに隣接しているラインハルト工場は、ヒーリング ファクトリーが大きな機械が要らない比較的簡単な作業が多いのに比べ、原料や資材の調達から出荷までを取り扱う。が、工場が自然の豊かなガーデン内ということもあってか、働いている人たちがとにかく、イイ感じなのだ。
ゆとりなのか、豊かさなのか、いや、誇りなのかもしれない。 ガラス越しに製造過程を見る 充填前の製品が入ったバルク(タンク) 充填された製品の箱詰め作業 出荷を待つ製品(ダンボール) 荷物を乗せて、いざ出荷! こんなにかわいらしい社表札 「実は会社を辞める人がいないんですよ(笑)。そりゃあ、辞めたくないですよね、どこかの別荘みたいな建物だし、気分転換にガーデンの散歩はできるし、すぐに癒されちゃいますし。」※どなたが言ったかはシークレットにしておきます♪ 庭園工場の中で、アルプスの天然水を使い、丹精こめて心豊かな従業員たちが、美と癒しのための化粧品を完成させる、ん〜、素晴らしいじゃないですか! 出張一行も充分に五感に訴えかけられて、かつ植物のパワーにまさに癒されました。そして電車に乗ってお別れする際、最後まで、見送ってくださった宮澤代表、皆藤マネージャーのお人柄も垣間見える、とっても心温まる旅でした。 いろんなものに感謝したくなる気持ちが溢れ、平凡な毎日こそ、小さな積み重ねの中にこそ、美しさの原点がある、そんなものに気づかせてくれる時間がここにありました。また、行きたいなぁ。(独り言です・・・) とにかく飽きない、いつまでもいたいナチュラル ヒーリング ガーデン(マップ) リンク先のマップでは、美しいガーデンの詳細が見られます。ガーデンエントランスと宮澤代表 高低差が楽しいボーダーガーデン まるで絵のようなコニファーガーデン 視点が変わるストーンブリッジの上から 北アルプス天然水のヒーリングウォーター ゆったりとした空気が流れる大ガゼボ ウッドランド(広葉樹のこみち)、どんぐり! どこまでも青い水のウォーターガーデン 自然と調和するヒーリング ファクトリー 何となくほっとできるメドゥガーデン 実は噴水もあるヒドゥンガーデン 季節の色鮮やかなシーズンガーデン <左>力強さを感じさせるロックガーデン
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