発毛剤と聞くと、どうしても「ハゲたおぢサマ（＆少々脂ぎっている）」を想像しちゃうかと思います。ですが、発毛剤市場は、なかなかのテクノロジー、技術革新、成分追跡がなされている様子。そして、その恩恵に私たち（薄毛じゃなくても）もあやかれそう...というお話。

「バスクリン」や「日本の名湯」「きき湯」などを発売しているツムラ ライフサイエンスの、新製品発売にあわせたセミナーに行ってきました。徳島大学医学部皮膚科の荒瀬誠治先生のわかりやすくて、もっと聞きたくなるほど面白い講義を堪能。そこで知った事実は...

●薄毛を気にしている男性は約1,240万人。糖尿病予備軍（約740万人）よりも多い。
●医学の世界では、髪は皮膚の一部とされている。
●実は、髪自体は何の役にも立っていない...（頭を保護するほどではないらしい）。
●男性ホルモンが活発化してくる思春期以降、男性のヒゲは伸びる方向にあるが、頭髪は抜ける方向にある。
●女性も閉経して女性ホルモンの分泌が減ると、体内に微量ある男性ホルモンの影響力が増して、ヒゲが生えたり、髪が薄くなる。

などなど。女性も年配になると薄毛になったりするワケも「ああそうだったのか」と納得。男性にとっては厳しい現実をたたきつけられた内容でしたが、セミナーに参加されている男性方はしっかりと講義を受けていました。

さて、ツムラ ライフサイエンスの新製品。代々『モウガ』というヘアケアシリーズを男性用＆女性用とも発売しているとのことで、今回は4月6日に発売予定の製品説明も受けてきました。ツムラという会社は、東洋医学（気・血・水）の考え方をコンセプトに、西洋医学の技術も利用し製品作りをしている会社。今回説明を受けた「モウガ　漲（みなぎ）」「モウガL 艶髪」もその例に漏れず、ツムラ ライフサイエンス渾身の意気込みで開発したそうです。この2製品には、生薬のホコウエイ根エキスが配合されており、他に配合している成分の効果を数倍引き上げる作用があるとのことで、その効果を試験した結果は、3月の日本薬学会で発表されるそうです。アカデミックな分野への発表前なので詳しい内容は伏せられましたが、自信アリの様子でした。

女性用の発毛剤や育毛剤もいろいろと製品が出ていますが、皆さん気にしたことってありますか？　薄毛が気になっている人は使っている割合が高いと思いますが、どうやら髪を元気にするにも役立つ様子。髪のボリュームがちょっと減ったかな、とか、コシやハリが弱くなってきたかなという状態でも、十分に効果が得られるようです。というのも、こういった製品は頭皮の血行を促進させる効果があり、髪や頭皮に酸素や栄養素を行き渡らせるので、髪が元気でいる条件を整えてくれるからです。（あとは自分自身で栄養ある食事を心がけること）
髪の美しさをキープするのに、毛髪美容液などもありますが、頭皮を元気にするアプローチとして、育毛剤や発毛剤などの活用もありかもしれません。

ツムラ ライフサイエンス
http://www.tsumura-ls.co.jp/index.htm