牛乳を飲むと、お腹がゆるくなたり、張ったりする人は「乳糖不耐(にゅうとうふたい)」といって、牛乳に含まれる「乳糖」を十分に分解・消化できない体質の持ち主。大昔から牛乳を飲む習慣があったヨーロッパの人には少なく、近年乳製品を摂りはじめたアジア人に乳糖不耐者が多いらしい。
これまで牛乳を飲むとお腹ゴロゴロの人は、「雪印アカディ」(雪印って古い名前ですが、フルネームで覚えている人が多いみたいですね。昔のCMの影響か...)といった、成分処理された加工乳を愛飲しているものの「甘くて牛乳らしくない〜!」との不満もあったそうだ。確かにお砂糖というか、シロップか何かが入っているような甘さ。牛乳というよりミルクセーキっぽいかも...。これは甘みを加えているのではなく、乳糖をカットすると牛乳中にあるブドウ糖など甘み成分の比率が大きくなり、結果として強い甘さが出てしまうからだそうだ。
お腹ゴロゴロな乳糖不耐な人でも、健康のため、食習慣のため(コーンフレーク食べるときとか...)に、牛乳を摂りたいというニーズが多いことが日本酪農乳業協会の調査でわかり、メグミルクを発売している日本ミルクコミュニティが、『おなかにやさしく』を発売するとのことで、その発表会に行ってきました。乳糖を8割分解し、独自の技術で特有の甘さを抑え、苦労の末に生まれたものらしい。
新潟医療福祉大学健康栄養学科の塚原典子先生による乳糖や乳糖不耐症・牛乳の栄養特性などの講義を受けてしばし勉強したあと、新製品の『おなかにやさしく』の紹介がされました。
実際に試飲ができました。飲んだ印象は、「さらりとサッパリした牛乳」でした。絞りたて牧場牛乳のようなコクはさすがにありませんでしたが、飲み口が軽くて、ヘルシーな印象でした。ヘンなクセも見あたらず。甘さに関しては、かすかに甘いかなぁという程度で、牛乳本来の甘みの範囲じゃないかと感じました。一般に売られている牛乳に、かなり近い味。特に何も言われなければ、気づかずに飲んでしまうかもしれません。モンナージュスタッフは牛乳飲んでもお腹がゴロゴロしないのですが、これを飲んでみて、暑い時期にサラリと牛乳を飲みたいときとか、ミキサーでジュースを作る際に口当たりを軽めにしたいときなどに選んでもいいなって思いました。
乳糖が大幅にカットされているので(約80%カット)、お腹ゴロゴロな人で朝や外出前に牛乳を口にすることができなかった人でも、気軽に飲んだり、料理やデザートに使ったりできると思います。
『おなかにやさしく』は3月31日発売。お店に行けば、もう並んでいるかもしれません。
『おなかにやさしく』スペシャルサイト
http://www.megmilk.com/onakani/index.html
余談ですが、この中にある「牛乳研究室」が面白い。勉強になります。 |