すっかり成熟した化粧品業界であっても、新しいブランドがいくつも誕生しています。しかもそれぞれがかなりの個性を持って。
先日「THREE」という新ブランドのお披露目があり出かけてきました。スキンケアとメイク(ベース&ポイント)を扱う日本ブランド。ロゴマークやボトルデザイン、ブランドイメージを作るビジュアルはシンプルながらもどこかに自己主張を感じさせる雰囲気。華やかさよりも、実直さを優先しているように映りました。ポイントメイクはニューヨークを活動拠点にしている日本人メイクアップアーティストがディレクションしていて、素人が使えるプロ道具といったテイスト。細かなワザが作り出せるので、メイク好きな人には魅力的だと思います。
モンナージュスタッフが注目したのは、なんといってもスキンケアアイテム群。使っている成分に強いポリシーを感じました。一番の特徴は、オーガニック認定を受けた精油を使っていること。精油自体、1滴の中に数百に及ぶ成分が凝縮しているものですが、それを壊さずに非常に上手く化粧品に仕上げていました。そして、日本産の美容成分を配合していること。ティーシードオイルは静岡産のお茶の実、リンゴエキスとクマザサ水は青森産、クチャと呼ばれる泥灰岩とサンゴパウダーは沖縄産。実際に現地に足を運んで探してきたそうです。その他には、遺伝子組み換え原料不使用、合成香料・着色料不使用、パラベン不使用、動物実験ナシといったこだわりも。しかも全てのアイテムに「天然由来率00%」と表示しており、クレンジングオイルは87%、ウォッシングフォーム85%、ローション88%、エマルジョン95%、石鹸とリップバームにいたっては99%です。こういった数字を見せてしまうところがすごいなぁと感心。この数字は商品の信頼を失わないためにもずっと保っていなかなければならないので、必然と強い意志を感じました。
精油の効果をふんだんに活用している商品群ですが、その背景には高いテクノロジーもあり、精油に肌ダメージを修復させる働きがあることを実証したり、神経リラックス因子「アセチルコリン」の分泌量を調整や、皮膚を痛める原因となる酵素の抑制を確認していて、「効果がある素材を使う」という、このブランドの骨格となっていました。
成分などを深く見ているといろいろ難しいのですが、それぞれのテクスチャーや香りは、非常に穏やかで、すがすがしい感じ。だからといって軽いのではなく、それなりの力を持ちながらじわっじわっと継続していく感じでした(手のひらや首もとで試してみた感触です)。香りはさすがに天然ものならではで、ヘンに鼻を刺激することなく、気持ちよい香り。広報の方が「ナチュラルとは単にやさしいということではなく、効果をダイレクトに得られる自然な状態のことだと考えてます」の言葉に、なるほど、体現してるなぁと思わされました。
THREEの発売は9月2日(水)より 伊勢丹新宿店(1F) 9月3日(木)阪急梅田店で発売予定とのこと。特徴が強いブランドなので、日にちが近くなるにつれ、女性誌等でも見かけることが多くなるかも。 |