先日「ヘナ」についての勉強会があったので出かけてきました。
ずいぶんと認知度が上がってきたヘナ。ナチュラルな毛染め剤としてバラエティショップなどでもヘナが売られていますが、インドの伝承医学であるアーユルヴェーダでは、染髪効果は副次的なもので、薬草であるヘナの薬効が上手に活用されており、デトックス、婦人科系トラブルの改善、精神的不調の改善、自律神経を整える、頭痛、疲労回復、髪トリートメント、養毛...などなど多岐にわたっているそうです。また、神事にも使われ、インドの結婚式で女性が手に施す装飾「メヘンディアート」はヘナで描いているそうです。
ヘナにも旬があって9月頃に収穫されたものが薬効も高く良質とされていて1年で使い切るのが習慣。次の収穫シーズンに新たなものを買い求めるのが一般的。ヘナもお米のように新米、古米、古々米と収穫時期によって価値が変わるらしいです。新ヘナ、古ヘナ、古々ヘナ...?
勉強会に出席して初めて知ったのが、ヘナに品質ランクがあるということ。AランクからHランクまであり、主に色や葉の大きさ、肉厚、ヘナに含まれるローソニア色素の含有率で決まるらしい。前述の、ヘナ本来の薬効が得られるのはランクの高いヘナに限られ、注意が必要。ランクが低いものは当然クオリティも低く、髪の染まり具合を安定させるためにPPDといった発色剤が添加されるため、せっかくの薬効も台無しなっている現状があるとのことでした。
ではどうやって見分ければいいのかというと、ヘナの粉がきめが細かいこと、抹茶のような干し草のような匂いがすること、匂いがきつくないこと、お湯で溶いたときに山芋のようにぶるんとろりとしていること...が見分ける基準。でもこれは購入して開封しないと確認できないことだから、できれば購入前に知りたいところ。となると、メーカーに直接聞いて確認するしかないようです。クオリティにこだわりを持っているメーカーであれば、ヘナのランクや添加物の有無にすぐ答えてくれるので、それを判断材料にしてもいいかもしれません。
さて、ヘナでの毛染め。お湯で溶いてペースト状にして髪に塗布し、時間経過後洗い流すというステップで染めねことができます。ランクの高いヘナの場合、髪だけでなく地肌をマッサージするように塗布することが可能で、地肌からヘナの薬効をえることができるそうです。
最近のセルフ毛染め剤は、泡タイプが増えてきて手軽に髪を染められるけれど、ヘナはペーストなので、ちょっと手間がかかる印象ですが、でも染め上がりの色に自然な鮮やかさがあったり、薬効成分で髪にツヤやまとまりが出たりして、髪質が良くなったようなブラスアルファの仕上がるになるのが、ヘナならではの特徴。
これから晩秋、冬シーズンを迎えて黒っぽい洋服を着る機会が増えると、髪の美しさも目に止まりやすくなってきます。つややかな髪を演出したいなら、毛染め&トリートメント剤としてのヘナも、なかなか優秀かもしれません。
芦屋ヘナ倶楽部
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