2010年4月9日に新しいレストランがオープンすると聞き、前日の説明会に出かけてきました。そのレストランというのは、渋谷の宮下公園向かいにあるcocotiビルの3階にオープンする「GREEN　GRILL」。モスバーガーでおなじみの株式会社モスフードサービス&株式会社モスダイニングが運営するもので、こちらはれっきとしたレストランです。
モスバーガーでは食材にこだわって減農薬や減化学肥料などの食材を確保するために約2900の農家と契約して独自の食材調達ルートを作り上げたそうで（知らなかった...）、今回オープンする「GREEN　GRILL」もそのルートを活用して、おいしい野菜メニューに力を入れたレストランになっていました。

モスバーガーがレストランかぁ...出かける前は、実はファミレスのようなお店なのかと想像していたのですが、それは大きな間違いで、落ち着いた雰囲気で、しっかりじっくり味わえる、でも気軽さもある雰囲気のお店づくりがされていました。食材のメインは旬の野菜ですが、女性だけでなく男性も楽しめるようにと、お肉のメニューにも力を入れているのこと。なのでヘルシー料理にありがちな「身体にはいいけれど、いまいちお腹に物足りない...」というあの感覚は皆無。野菜を食材のメインにしていますが、メイン料理もサイドメニューも充実していて、きちんとお腹を満たすことができます。
オーガニックなワインや、日本の食材を使った果実酒などもあり、大人のご飯処としていい感じです。

いくつか試食してきたので、ちょっとレポートを。
常時10種類用意されていてどれも450円というお手頃価格なデリ（白いお皿がいくつか並んでいる写真）は、「キノコのマリネ」「とろ〜りアボカドのフリット　カレー風味」「素焼き野菜ゴロゴロのラタトュイユ」など。意外とボリュームがありました。STAUB社の小ぶりな黒いココットに入った温菜のデリは「蒸しカボチャのリコッタチーズソース」「さつまいものキャラメリゼ　ゴルゴンゾーラチーズ」など熱々の野菜が楽しめます。

そのほか、ビーツや大根、紫キャベツなどの歯ごたえが楽しめる「ビタミンカラーサラダ」、黄金豚のロースハム、白金鶏のチキンハム、丸ごとのトマトが添えられたフレッシュトマトのパスタ、ロールキャベツのアメリケーヌスープ仕立て...と、野菜をメインにしつつも、それ以外の食材を使った料理の顔ぶれも豊富でした。
で、どれもおいしい。野菜をメインにしたものは食材そのものの味を活かしつつも、飽きない味付けがされていて、それが美味。子供だましな味付けではありませんでした。ハム類もしっかりと作られていて、特にチキンハムの味わいはあっさりなのになかなかの食べ応えが。ロールキャベツのアメリケーヌソースも、エビ類の出汁がきちんと出た厚みのある味でした。とにかくきちんとおいしい。

特に編集長寺山と絶賛していたのがデザート。ロールケーキの中に入っているクリームにはしょうがが入っていて、そのスパイシーな風味と、黒糖&和三盆のスポンジとの相性がすごくいいです。そしてかわいらしく3つ並んだ自家製アイスクリームは、ジャージー牛乳の濃厚バニラ、黒大豆&きなこ、紀州梅&青じその3フレーバー。中でも梅&青じそは新鮮な味わいで、さっぱりなのに骨太な味（？？　なんて表現すればいいんだろう）で、もっと食べたくなってしまい、できればお持ち帰りもしたいと願ったほど。

薄い味、しっかりした味のメリハリがつけられていて、おいしい自然派レストランでした。いくつかメニューを頼めば、かなりの種類の野菜が楽しめるのも魅力的。このお店は編集長も私も、プライベートで使いたいなと本気で思ったほどで（で、たぶん本当に行くでしょう）、近くに行った際にぜひのぞいてみて。ランチの女性おひとりさまも平気な雰囲気ですよ。

GREEN　GRILL（モスダイニング内店舗紹介ページ）
http://www.chefsv.com/restaurant/?id=1205376407-567300