原稿を書いている今日の東京は、夏日。まだ湿度はそれほど高くないのでいいですが、暑い。スーツ姿の人はジャケットを脱いで手に持って歩いてました。
4月までがっつり寒かったのに、じわじわと気温が高くなり、いきなり夏に突入か??な、今日この頃ですが、そんなときにぴったりの製品の発表会の様子をレポートします。
写真を見てもわかるとおり、扇風機の発表会でした。スタイリッシュなデザインで、今までの扇風機とは雰囲気が違うのが見てわかりましたが、違うのはデザインだけでなく、なんと「風の質」でした。
私たちがこれまで使ってきた扇風機は、涼しくて気持ちいいけれど、長時間あるいは睡眠時にあたっていると疲れるということもあり、エアコンメイン、扇風機サブって感じにとらえがち。でも、エアコンが苦手な人も結構いるわけで、そうなると扇風機に頼らざるを得なくなります。風があると体感気温が下がるけど、でも疲れる...。
で、見てきた扇風機は、エアコンのように除湿はできませんが、十分に夏場活躍できるような、すごい扇風機でした。この「グリーンファン」の一番のポイントは、そよ風のような、体が疲れない風を作り出すことがてきる点。これまでの扇風機は羽の回っている回数分、風がぶつかってくる感じでしたが、この新製品は違いました。風の範囲が広くて、風がかたまりで来ない。そよ風と表現されるような風で、自然の風よりもムラが少ない風質でした。ふわぁ〜っとしてる。やわらかい風だけど、決して弱々しくはない。何より、風が拡散している範囲が広いので、風を感じている身体だけでなく、その空間そのものまで涼しく感じることができました。
こういうタイプの風を初めて体験したので、なんと説明すればよいやら...ですが、人工的な風というよりも、外を歩いているとき、ちょっと小高い山に昇ったときに、ヌケのいい風景の中に立ったときに「こんな風あるある」と思い当たるような風でした。
これなら、長い時間風にあたっていても、疲れないと思います。(しばらく当たっていると、扇風機にあたっていることを忘れそうになりました...)
スタイリッシュなデザインもなかなか考えられたもので、羽は掃除のしやすいツルッとした形、ボタンなどの突起物は本体に組み込まれていて、持ち運びするときの取っ手も後ろに手を入れられる溝がある構造で、余計な凸凹が一切ないデザインでした。そして、DCブラシレスデジタルモーターというものを使うことで、従来だと30Wで動かしていた弱運転を、わずか4Wでできるというエコっぷり。豆電球以下! 弱運転毎日8時間で1ヶ月の電気代は19円。お財布にもやさしいです。
メーカー希望価格は33,800円。扇風機にしてはちょっびりお財布に厳しいけれど、この風を手に入れられて快適に過ごせるならは、1シーズン、2シーズンですっかり元は取れると思います。
グリーンファン / バルミューダデザイン
http://www.balmuda.com/jp/ |