暖かさが感じられるようになってきました。春ですね〜。厚いコートを薄手に変えて、軽やかさを楽しむ気分になってきます。そこにフレグランスをプラスしたら、もっと楽しめるかも・・・。ということで、今回、いわゆる「コスメ」じゃないブランドがフレグランスを出したので紹介したいと思います。これがなかなかいい感じなんです。
まずは宝石のようなクリスタルで有名な「スワロフスキー」。ブランド初のコスメラインを発売し、その一員として「Aura(オーラ)」というフレグランスが日本に上陸します。最初の香りはライチの少し甘めなアロマ。そのあとに少しずつパウダリーなローズが現れてきて時間とともに表情が変わってきます。全体の印象としては、女性らしい香りながら、媚びることなく背筋がピンとした女性を思わせる感じ。だからといって肩肘張ってるわけではなく、ほどよいやわらかさが感じられます。上品。やわらかく柔軟、でも筋が一本通っているようなイメージでしょうか。前を向いているような明るさもあります。
ボトルも洒落ていて、アンシンメトリーなクリスタルがキャップに埋め込まれています。あえて左右非対称にすることで光りをたくさん集め、輝くようにしているのだとか。このAuraはクラランス フレグランスグループとのコラボレーション作品。コラボですが、単に「一緒に作りました」というのではなく、お互いに惚れ込んで世界観を築きあげていったというプロセスを踏んだとのことで、その心意気は香りにも現れていて完成度高いです。4月20日発売予定。
そしてもうひとつは、女性らしい靴づくりに定評のあるイギリスの憧れブランド「ジミー チュウ」。映画〈プラダを来た悪魔〉でヒロインがおしゃれに目覚めるきっかけとなった靴は、このジミー チュウ。華奢ながら凛としたデザインが得意なブランドで、足に優しい靴づくりで多くの女性の支持を得ています。
このブランド初の香りに託した世界観は、女性らしさ、エレガントさと、ちょっとしたセクシーさいったところでしょうか。グリーンなトップノートから徐々に変化するやわらかくて甘めなフローラル。みずみずしさもあります。この香りも媚びず、柔軟でアグレッシブな、一本筋の通っている女性像を思わせます。オードトワレとオードパルファム、ボディ製品が用意され、オードトワレはオフィスにもつけていけそうな柔和さ、オードパルファムは夜にも似合う、やや濃密な奥深さがあります。レトロ調のボトルも洒落ていて、ジミー チュウの持つ女性観を表しているふう。ちょっと先の5月11日発売予定。
スワロフスキーとジミー チュウ、どちらもコスメブランドではありません。ではなぜフレグランスを発表するのかというと、どちらもそのブランドが持つ世界観を具現化するため、デザイナーの持つ目に見えない嗅覚もデザインしようという表現者的現れなのだとか。なるほど〜。香りはダイレクトに脳に伝わりますものね。
どちらのブランドも甘さを持ちつつ、女性のしなやかな強さを表現している香りだと思いました。時代の空気とマッチしている感じ。春フレグランスとしてだけでなく、パーソナルフレグランスとして選びたくなる香りですよ。
ブルーベル・ジャパン
http://www.bluebellgroup.com/jp/
スワロフスキー
http://www.swarovski.com/Web_JP/ja/index
ジミー チュウ
http://www.jimmychoo.com/ |