震災から2ヶ月が経ちました。あの日に私たちが体験した大きな揺れが、東北では津波となってたくさんの命や暮らしを奪っていったことに、今でも大きな憤りを感じます。 モンナージュ世代が初体験する非常に大きな出来事です。直接被害を受けていない私たちにできることは、被災地への継続的なサポート。募金をしたり、チャリティに参加したり、現地に手伝いに行ったり……その方法はいろいろあると思いますが、そのときにできること、実行に移せることを続けることだと思います。
GW前にあったイベントをご紹介。食べて想いを繋げよう!『頑張ろう、福島!応援会』という1nightイベントが千代田区でありました。主催はNPO法人農商工連携サポートセンター。内容は福島産の新鮮食材を扱ったマルシェの開催や、福島の現状レポート、ライブ演奏、福島食材を使ったお料理の提供などなど。食べて飲んで買い物して福島&福島の農家さんを応援しようというイベントです。平日の夜にもかかわらず、予定80名のところを110名以上の人が集まり、ちょっと平均年齢が高めでしたが、明るいパワーが炸裂していました。
マルシェでは産地直送の新鮮野菜や、関東の私たちはなかなか手にすることのできない少量生産の名産品、福島のお米、日本酒などがずらり。野菜はどれもぶっとくて元気です。色つやが良くて見るからにおいしそう。グリーン、ホワイト、パープルと揃ったアスパラは「ぜひ生で食べて!」と店主おすすめの鮮度でした。生でいけるのか…!
そして参加した人々の一番のお目当てが、福島の食材や調味料を使ったブッフェ。料理したのは福島県泉崎村出身の料理家・本田よう一さんです。前菜、揚げ物、煮物冷たい&温かい主菜、汁物、麺、ごはんもの、甘味…と約20品(!!)が用意されました。野菜や地鶏、加工品など福島産の食材がふんだんに使われて、食材の味がちゃんとわかる大人な味付けなメニューでした。ブッフェでフルコース状態で出てくるのにちょっと驚きましたが、参加者は大喜び。あれこれ食べて、麺やご飯で満足して、最後にデザートで締め。野菜がたっぷり使われていてヘルシー。メタボなおじさまたちも遠慮なく堪能してました。
感じたのは、食材のもつパワー。栽培農家の顔がわかり(壁に紹介写真が貼られていました)、栽培から料理、食べるまでの経由時間が短い。鮮度がいいということがこれだけおいしさにつながるんだということがリアルにわかりました。山菜のえぐみが特においしかった。また、心がこもった、想いがかけられた料理というのは、気持ちをアゲてくれるなぁということ。丁寧に作られた料理というのは食べてわかるし、単純に「おいしい!」だけじゃないうれしさをもたらしてくれました。
複数出ていたマルシェもほぼ完売。いいものは売れます。この日のイベントは多くの方が東北に想いを向けつつ楽しんでいました。みな思い思いの楽しみ方でしたが、なんとなくまとまり感があるというのか、楽しむ目的が一緒といった空気を感じました。できることを惜しみなく。そんな感じ。ここに集まった人々は実際に行動に移した人々なわけで、静かで熱い思いを感じました。元気な私たちが東北を支えるぞ、といわんばかりに。頼もしい。
あちこちでこういった東北復興支援を目的にしたイベントが開催されることと思います。このイベントも今後継続して行われる予定とのこと。アンテナ張っていると自分にできることが見えてくるはずです。 |