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2007年3月9日に、シアターサンモールにて行われた、スタジオライフさんの制作発表風景 |
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今年、日本各地で様々なシェイクスピア作品が上演され続けています。
例えば、「蜷川幸雄監修でシェイクスピア全作品上演!」をスローガンにかかげ、シェイクスピア作品を意欲的に上演し続けている「さいたま芸術劇場シェイクスピア・シリーズ」。蜷川幸雄の演出で、1月下旬から2月上旬にかけて、ローマ史を題材にした悲劇『コリオレイナス』を上演。さらには、3月中旬から3月下旬に、出演者が全員男性のオールメール・シリーズとして『恋の骨折り損』を上演しました。
新潟のりゅーとぴあ能楽堂と国立能楽堂では、3月末から4月上旬にかけて、「りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ」の『マクベス』を上演。これは市川右近、市川笑也による特別版の再演で、「和」と「洋」を融合させた独特の世界観に、内外から高い評価を得ています。
更にバレエにおいても、牧阿佐美バレヱ団が3月中旬に『ロメオとジュリエット』を上演、好評を博しました。バレリーナ・森下洋子で知られる松山バレエ団も4月下旬から5月中旬にかけて『ロミオとジュリエット』を上演予定とのこと。また、10月下旬には英国ロイヤル・バレエの逸材・アリーナ・コジョカルが来日し、『真夏の夜の夢』を上演予定。バレエの世界でもシェイクスピア作品はこよなく愛されているのです。
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2007年1月 |
「コリオレイナス」蜷川幸雄演出、唐沢寿明・白石加代子ら出演 |
2007年3月 |
「恋の骨折り損」蜷川幸雄演出、北村一輝・姜 暢雄ら出演 |
2007年春 |
日本テレビ/2夜連続シェイクスピアシリーズ
「ロミオとジュリエット」 滝沢秀明・長澤まさみら出演
「リア王」西田敏行・井上真央ら出演 |
2007年3月 |
「Romeo×Juliet」GONZO制作アニメ版 |
2007年春 |
「マクベス」市川右近・市川笑也ら出演 |
2007年5月 |
「Romeo×Juliet」倉田純演出 StudioLife |
2007年7月 |
「お気に召すまま」蜷川幸雄演出、成宮寛貴・小栗旬ら出演 |
2007年8月 |
「ヴェニスの商人」グレゴリー・ドーラン演出 市村正親・藤原竜也ら出演 |
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では、価値観が多様化している現代において、なぜシェイクスピア作品は人々にこれほど愛され、支持されているのでしょうか? シェイクスピアの魅力にクローズアップ!
皆さんは、スタジオライフという劇団をご存知でしょうか? 女性から絶大な支持を集める、男性だけで構成された人気急上昇の劇団です。そのスタジオライフが、今回シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』に挑戦! スタジオライフにとって、シェイクスピアの作品は、昨年9月の『真夏の夜の夢』に続いて、今回で2回目になるそうです。
『ロミオとジュリエット』は、14世紀のイタリア・ヴェローナのお話。敵同士の家に生まれたロミオとジュリエットが惹かれあい、しかし運命に翻弄されて死に追い込まれるという、悲劇の代名詞とも言える作品です。モンナージュスタッフは、シェイクスピアの魅力を探るべく、スタジオライフの『ロミオとジュリエット』上演記念トークイベントと製作発表に潜入して来ました。
トークイベントでは、舞台美術家の朝倉摂さん、翻訳家の松岡和子さん、そしてスタジオライフ演出家の倉田淳さんがシェイクスピアについて対談し、大いに盛り上がりました。シェイクスピアの人気が続いている理由と、シェイクスピア作品の魅力について、それぞれの想いを伺ってみましょう。 |