京王線の府中駅や分倍河原駅などからバスに揺られることしばし、広大な敷地に庭園や東京都指定有形文化財の建物などを有する「府中市郷土の森博物館」があります。
この博物館には、日本最大級の直径23メートルの平面床ドームに12,000個の星や惑星が映し出される投影機を所有するプラネタリウムがあります。プログラムはいくつかありますが、中でも宮沢賢治の作品世界を、デジタルファインアーティストのKAGAYA氏が創り出した『銀河鉄道の夜』がオススメ(12月9日まで延長投影)。ジョバンニやカムパネルラと一緒に、銀河鉄道に乗って宇宙への旅に出ます。美しい夕焼け、プラチナのように輝く星々、夜風にゆれる花々……幻想的な映像が360°のドームいっぱいに広がります。原作を知っている方はもちろん、知らない方にも楽しめるプログラムで、しばし現実を忘れて作品世界に浸れちゃいます。前半では、その日の夜に見える星空の生解説があり、一石二鳥! プラネタリウムで「秋の四辺形」を学んだら、外に出て実際の夜空で四辺形を探してみるといいですね。
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