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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
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モンナージュ編集部
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 月……それは私たち人間にとって、身近で大切な存在。太古から人間の心をとらえて離さない、ミステリアスな天体です。洋の東西を問わず、歌や小説などに数多く登場する月は、日本の「小倉百人一首」にもたくさん詠まれています。日本人は古くから月に自分の心情を重ね合わせ、月を愛でて来たんですね。
 ご存じのように、モンナージュの更新日は満月の日。月と人の身体には大きな関係があることから、満月更新にしてみました。
 月が私たち人間に及ぼす影響はあまりに多大で、エピソードもいっぱいあってとても語りきれませんが、ここではそんな月の不思議や魅力の断片を、少しでもご紹介したいと思います。
月
 毎日忙しくて、最近夜空をゆっくり見上げていない方……今宵、家路の途中でふと立ち止まり、夜空を仰ぎ見て、しばし月を眺めてみてはいかがでしょう。月は驚くほど豊かな表情を、私たちに見せてくれます。静かに月光浴をしているうちに、日中のトラブルでイライラしていた心も、すーっと落ち着いてくるかもしれません。
Contents Index
月のプロフィール 月の公転と満ち欠けのズレ
月はなぜ表しか見せないの? 低い位置にある月がオレンジ色に見えるのはなぜ?
お月様、何に見える? 蛾が街灯に群がるワケ
三日月の時、暗い部分がうっすら見えるのはなぜ? 月のリズムと私たち
ブルームーンって何? ?
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月のプロフィール

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 まずは月のプロフィールについて、ちょっと触れてみましょう。
月の直径は約3476キロメートルで地球の約4分の1、表面積は約4000万平方キロメートルで地球の約13分の1、質量は地球の約80分の1、月から地球までの平均距離は約38万キロメートルです。
 月の語源には諸説ありますが、尽きて見えなくなる月の特徴から「尽き」が語源という説があるそうです。また、「月」という漢字自体は、三日月の形を文字にしたものとのこと。
 月は英語ではMoon、ラテン語ではLuna(ルナ)と呼びます。ちなみに、Lunaから発生した英語のlunacyには「狂気」という意味があります。昔、狂気は月の満ち欠けによってもたらされると信じられていたからだそうです。
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月はなぜ表しか見せないの?

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月はなぜ、私たちに同じ面しか見せないのでしょうか?
 月は27.3日かけて地球のまわりを公転しますが、月自体も自転しています。この自転と公転の周期が同じで、回転の向きも同じため、地球に対してはいつも同じ面を見せていることになります。月の自転周期は27.3日のため、月での1日はなんと655時間になるんです。長い1日ですね〜!

お月様、何に見える?
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お月様、何に見える?

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 古今東西、人々は月の表面の影に動物や人物の姿をなぞらえ、様々な物語を紡いで来ました。同じ影でも、国によって違う形に見えるようです。
 日本ではご存じの通り「餅つきウサギ」ですが、ヨーロッパでは「美女の横顔」や「薪を背負った男」に例えられています。中国では仙女が変身した「ガマガエル」や「大きな桂の木」。インドでは、火に飛び込んで帝釈天に身を捧げた「黒こげウサギ」の姿を見て取るそうです。
 所変われば品変わる?! あなたには月の影、どんなふうに見えますか?

お月様、何に見える?
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三日月の時、暗い部分がうっすら見えるのはなぜ?

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 三日月の欠けている暗い部分をよく見ると、うっすらと月の形が見えるのが分かります。これは「地球照」のために起こる現象とのこと。
太陽の光が地球に当たり、それが反射して月の暗い部分を照らすのが「地球照」です。月が細い三日月になっている時は、月から見た地球が満月のように大きく明るく見え、月を明るく照らすんだそうです。「満月」ならぬ「満地球」といったところでしょうか。
 視力がいい方は肉眼でも見えるかもしれませんが、双眼鏡を使うと月の暗い部分がよりはっきり見えて、ちょっと感動的! 今度の三日月の夜に、ぜひじっくり見てみて下さい。

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ブルームーンって何?

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 エルヴィス・プレスリーの歌や、カクテル、薔薇の品種として知られる「ブルームーン」。元々は、火山の噴火時に発生するガスやチリの影響で、本当に青く見える月のことを呼んでいたそうです。英語には「once in a blue moon」という熟語がありますが、それはブルームーンを見ることが極めて稀なことから「めったにない」ということを意味します。
 やがて、29.5日を周期に満ち欠けする月のリズムで作られた太陰暦から、30日か31日を1ヶ月とする太陽暦に移行したため、ごく稀に1ヶ月に2回満月を迎える月が現れ、この2回の満月を「ブルームーン」と呼ぶようになったそうです。
 ところで、ブルームーンが決して見られない月があるのをご存じですか? それは2月。2月は1ヶ月が28日、閏年は29日のため、29.5日周期の満月は2回見られないんです。
ちなみに、2010年は何と、1月と3月にブルームーンが見られるとか。こんなに続けてブルームーンが見られるなんて、更に稀な「ブルー・ブルームーン」って感じですよね。

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月の公転と満ち欠けのズレ

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 あれ、ちょっと待てよ? 月が地球を一周する時間は27.3日なのに、太陰暦の一月(月の満ち欠け)が29.5日なのは何故? そう不思議に思った方は、スルドイです!
月は地球の周りを公転していますが、その間に地球は太陽の周りを公転しており、地球は月を置いて先に進んで行ってしまうのです。前に新月だった場所に月が戻って来たら、地球は先に進んでいたというワケ。そのズレが2.2日なのです。

お月様、何に見える?
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低い位置にある月がオレンジ色に見えるのはなぜ?

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 低い位置にある月や、昇り始めの月って、オレンジ色をしていませんか? なぜ月の色が高さによって違うのか、不思議に思ったことがある方も多いと思います。
 これは、夕焼けが赤く見えるのと同じ理論だそう。波長が短い青い光が空気中のちりなどによって散乱されてしまうのに対し、波長の長い赤い光は厚い空気の層をくぐりぬけ、その結果、月が赤みを帯びて見えるんですって。

お月様、何に見える?
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蛾が街灯に群がるワケ

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 夏の夜などは、街灯や電灯に蛾がたくさん群がっているのをよく見かけますが、これはどうしてなのでしょうか?
 夜行性の蛾は、方向を見失わずまっすぐ飛ぶために、月の光を片側に見ながら飛ぶそうです。しかし、遠くにある月と違って、街灯や電灯はすぐ近くにあるため、一度月と間違えて近寄ってしまうと、ぐるぐる灯りのまわりを飛ぶことになり、離れられなくなってしまうんだとか。小さな蛾も、月の光を取り入れて生きているんですね。

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月のリズムと私たち

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 月は、私たち人間の身体や精神にも深い影響を与えるとされています。月の引力で海の水が満ち干をするように、約80%が水分の人体にも、月の引力が影響を与えるという「バイオタイド理論」という説もあるそうです。
月が欠けている時は集中力が落ち、上弦・下弦の月の前後に交通事故の件数が急増するというデータや、満月・新月の日に月経が始まる人が多いというデータ、満月・新月の1日前と3日後に出産が多いというデータもあるとか。ただ、これらはあくまで統計学的なもので、個人差もあり、全ての人に当てはまるわけではないようです。
これから月が欠ける満月は心身をリセットする時期、これから月が満ちる新月は新しいことをスタートする時期、という考え方もあるとか。自分なりの月との付き合い方を決めてみるのも、面白いかもしれませんね。

参考文献:
『月の不可思議学』 竹内均編 同文書院
『月的生活』 志賀勝 新曜社

 月についての豆知識、いかがでしたか? 汲めども尽きない魅力を持つ天体「月」。私たちの生活にしっかりと根ざし、身体や精神にも少なからず影響を与えている、大切な天体なのだと再認識しちゃいますよね。
夜毎天を仰ぎ見て、月の満ち欠けと自分の体調や心の状態を重ね合わせてみるのも、一興ではないでしょうか。そして記事が更新される満月の日には、モンナージュをチェックすることもお忘れなく!

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