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〈オフィーリア〉1851-52年 油彩・キャンヴァス テート蔵(c)Tate
〈オフィーリア〉1851-52年 油彩・キャンヴァス テート蔵(c)Tate
五感を研ぎ澄ませよう!
〜この秋行きたいミュージアム〜
猛暑だった記憶もだいぶ薄らぎ、外を歩くと心地よさが感じられる今日このごろ。さてと、そろそろ五感を磨きましょうか…ということで、おなじみの美術館特集です。この秋も面白そうな美術展がいろいろと開催されます。今回も各美術展のご厚意により、入場チケットのプレゼントがありますのでぜひご応募を。生の美術のオーラに刺激を受けてきてくださいね。
〈オフィーリア〉1851-52年 油彩・キャンヴァス テート蔵(c)Tate
〈オフィーリア〉1851-52年 油彩・キャンヴァス テート蔵(c)Tate
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ジョン・エヴァレット・ミレイ展@Bunkamuraザ・ミュージアム 
8月30日(土)〜10月26日(日)

19世紀のイギリスを代表する画家、ミレイ。11歳の史上最年少で王立美術学校に入学したというスゴい能力の持ち主で、まさに神童と呼ばれていたとか。そんなミレイはラファエル前派の画家として知られ、端正で、光の存在を感じさせる作品を多く残しています。中でも超超超 (!)有名なのが『オフィーリア』という作品。シェイクスピアの戯曲「ハムレット」のストーリーの一場面、恋人であるハムレットに父親を殺されて正気を失い小川で溺死するシーンを描いた作品です(冷静に考えるとすごいシーン...)。手元にはさきほどまで積んでいた花々が散り、まだ体も沈みきっていません。澄んだ水面には冷たさを、艶やかな表情にはまだあまり時間が経過してない気配が漂っています。静かなる迫力がある作品。オフィーリアのこの場面はたくさんの画家が描いていますが、ミレイの作品が圧倒的な絶賛を浴びています。そしてこの作品がとうとう日本にやって来ます。これ1点を観に行くだけでも価値アリな美術展です。

〈露にぬれたハリエニシダ〉1889-90年 油彩・キャンヴァス ジェフロイ・リチャード・エヴァレット・ミレイ・コレクション
〈露にぬれたハリエニシダ〉1889-90年 油彩・キャンヴァス ジェフロイ・リチャード・エヴァレット・ミレイ・コレクション
INFORMATION
ジョン・エヴァレット・ミレイ展
会期: 2008年8月30日(土)〜10月26日(日) 
※会期中無休
会場: Bunkamuraザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
時間: 10時〜19時(金・土は〜21時まで)
HP: Bunkamuraザ・ミュージアム
INFORMATION

 

〈ドラ・マールの肖像〉1937年 油絵/カンヴァス
〈ドラ・マールの肖像〉1937年 油絵/カンヴァス (C)2008-Succession Pablo Picasso-SPDA〔JAPN〕 (C)Photo RMN-(C)Jean-Gilles
Berizzi/distributed by DNPAC
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ピカソ×東京 「巨匠ピカソ」展 
@国立新美術館&サントリー美術館での同時開催
10月4日(土)〜12月14日(日)

2つの美術館で同時に「巨匠ピカソ」展を開催する、とてもユニークな企画です。美術界の巨匠、パブロ・ピカソは生涯を通じて、つねに新しい表現に取り組んできました。その全容を2つの美術館で展示するのですが、これはパリの国立ピカソ美術館が改装中なために実現した、かつてない規模の回顧展とのことでです。国立新美術館では「愛と創造の軌跡」と題してピカソ初期から第二次世界大戦晩年までの一連の流れを、サントリー美術館では「魂のレポート」と題して自画像を中心としてピカソの内面に迫る作品が展示されます。カラフルなもの、シックな色遣いのもの、精密なタッチ、抽象的なタッチ……「ピカソってこんなにたくさん引き出しがあるの!?」と、ひとりの画家が描いたとは思えない、様々な作風を目にすることができます。2つの美術館は徒歩5分程度で行き来できるので、ぜひとも両方を鑑賞してみて!もちろんどちらの美術館から見てもOKです。

〈ピエロに扮するパウロ〉1925年 油絵/カンヴァス (C)2008-Succession Pablo Picasso-SPDA〔JAPAN〕 (C)Photo RMN-(C)Jean-Gilles
Berizzi/distributed by DNPAC 〈自画像〉1901年 油絵/カンヴァス (C)2008-Succession Pablo Picasso-SPDA〔JAPAN〕 (C)Photo RMN-(C)Beatrice
Hatala/distributed by DNPAC
〈ピエロに扮するパウロ〉1925年 油絵/カンヴァス (C)2008-Succession Pablo Picasso-SPDA〔JAPAN〕 (C)Photo RMN-(C)Jean-Gilles
Berizzi/distributed by DNPAC 〈自画像〉1901年 油絵/カンヴァス (C)2008-Succession Pablo Picasso-SPDA〔JAPAN〕 (C)Photo RMN-(C)Beatrice
Hatala/distributed by DNPAC
〈画家とモデル〉1926年 油絵/カンヴァス (C)2008-Succession Pablo Picasso-SPDA〔JAPAN〕 (C)Photo RMN-(C)Jean-Gilles
Berizzi/distributed by DNPAC 〈画家とモデル〉1926年 油絵/カンヴァス (C)2008-Succession Pablo Picasso-SPDA〔JAPAN〕 (C)Photo RMN-(C)Jean-Gilles
Berizzi/distributed by DNPAC
INFORMATION
国立新美術館「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」
会期: 2008年10月4日(土)〜12月14日(日) 火曜休館
会場: 東京都港区六本木7-22-2
時間: 10時〜18時(金は〜20時) 
※入館は閉館の30分前まで
サントリー美術館「巨匠ピカソ 魂のレポート」
会期: 208年10月4日(土)〜12月14日(日) 火曜休館
会場: 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
時間: 10時〜20時 ※入館は閉館の30分前まで
HP: 「巨匠ピカソ」展公式ホームページ
INFORMATION
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大琳派展〜継承と変奏〜@東京国立博物館
10月7日(火)〜11月16日(日)

日本美術で「琳派(りんぱ)」と耳にすることが多いと思います。金色を使ったきらびやかな作品が多いのですが、超ざっくり説明すると江戸時代の芸術家である尾形光琳が、本阿弥光悦&俵屋宗達にリスペクトしてつくりあげた作風を、後の時代の酒井抱一や鈴木其一らが「超クール!」と更にリスペクト。この一連の流れが琳派です(ざっくりすぎですね)。この琳派、とてもユニークで、一般には世襲によって画派が継承されることが多いのですが、琳派は直接影響を受けるのではなく画家が画家に憧れるという連鎖によって継承されています。そしてもうひとつは、同じ題材を複数の画家が描いていること。有名なところでは『風神雷神図屏風』を宗達・光琳・抱一が描いており、同じ構図でありながら、それぞれの個性がにじみ出ています。この大琳派展では、比較展示も含めて琳派の全容が鑑賞できます。私たちにも日本芸術が「超クール!」と実感できる大規模美術展です。

国宝 風神雷神図屏風/俵屋宗達/京都・建仁寺蔵/10月28日〜11月16日の3週間展示 国宝 風神雷神図屏風/俵屋宗達/京都・建仁寺蔵/10月28日〜11月16日の3週間展示
重要文化財 風神雷神図屏風/尾形光琳/東京国立博物館蔵 重要文化財 風神雷神図屏風/尾形光琳/東京国立博物館蔵
重要文化財 夏秋草図屏風/酒井抱一/東京国立博物館蔵 重要文化財 夏秋草図屏風/酒井抱一/東京国立博物館蔵
国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱/尾形光琳/東京国立博物館蔵
国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱/尾形光琳/東京国立博物館蔵
INFORMATION
尾形光琳生誕350周年記念「大琳派展〜継承と変奏〜」
会期: 2008年10月7日(火)〜11月16日(日) ※月曜休館、月曜祝日の場合開館で翌日休館
会場: 東京国立博物館 平成館
東京都台東区上野公園13-9
時間: 9時30分〜17時(金は〜20時、土日は〜18時) 
※入館は閉館の30分前まで
HP: 大琳派展公式ホームページ
INFORMATION
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