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『ジム ランビー:アンノウン プレジャーズ』 |
優雅な外観の美術館は中もたっぷりと優雅です。高い天井、寄せ木で作られたフローリング、螺旋階段、重厚な手すり。この建物の中をめいいっぱい使って、ジムランビー氏の作品が展示されています。白と黒の波紋が建物の床全体にテーピングされ(圧倒されます)、そこに刺さるかのように立方体のコンクリートが点在。積み上げられたカラフルな椅子には鏡を貼り付けたバッグがかけられ、展示されているドアの先は閉じられ...。空間アート(インスタレーション)なので、文字で表現すると意味不明かもしれませんが、床面の白黒パターンの影響か(これも作品のひとつ)、立体作品からの刺激か、なんとなく空間と自分が一体化してくるような感覚を受けました。その空間にふわっと吸収されているような感覚。それがちょっと気持ちいい。作品の画像を見るとポップな印象がありますが、実際には落ち着いた大人な空間って感じでした。
※原美術館には常設のインスタレーションがあり、ジムランビー氏の作品と混ざるように展示されています。階段を一番上までのぼった小部屋や、階段ワキの空間、展示室の先にあるドアの奥などもチェックしてみてください。 |
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「トレイン イン ヴェイン」2008年、椅子、ハンドバッグ、鏡、油性ペンキ (C)Jim Lambie、原美術館 |
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「I Didn't know I Loved You Til' I Saw You Rock ‘n' Roll」2008年、マットレス、油性ペンキ(C)Jim Lambie、原美術館 |
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