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いつもの食材が一気に華やぐテクニック
ベジタブルカービング
いつもの食材が一気に華やぐテクニック
ベジタブルカービング
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野菜や果物を彫刻していく
「カービング」というテクニック。

「もう春だし、なにか春っぽいこと感じたいよね...」「見た目に春っていうのがいいな...」そんなことをあれこれ話していたモンナージュ編集部。会話があちこち進みつつ見つけたのが、果物などをナイフで彫刻していく「フルーツカービング」。この1枚の写真に編集部全員魅了されました。

その画像はコレ。

いつもの食材が一気に華やぐテクニック ベジタブルカービング
 

これ、赤い大根から作った桜の花です。
大根には見えない...。すごい...。

この画像を見た瞬間、「やってみよう!!」と編集部で意気投合。早速カービング教室への参加を申し込んで、取材させてもらうことにしました。一番楽しそうな顔をしていたのは、モンナージュプロデューサー林(男性)でした。自ら立候補です。

ということで、やって来たのが、池袋にある『JAYA(ジャヤ)ランゲージセンター』。ここはアジア言語専門の語学教室で、さまざまな講義枠の1つとしてカービング教室があります。

このカービング、「フルーツカービング」とか「ベジタブルカービング」と呼ばれてます。タイの宮廷料理には欠かせない700年以上の伝統がある装飾技術で、果物や野菜に細かな彫刻を施して料理を飾り付けるというもの。下書きナシで、ナイフ1本で彫りぬきます。随分と手間のかかる作業です。タイでは手間をかけることはおもてなしの表現方法のひとつなんだそうです。そういえば、タイ料理屋さんでランチしたとき、添えてあったキュウリが葉っぱのようにカットされていたっけ...。現在でもタイでは食生活にカービングが根付いており、レストランではコックさんが料理の一部として野菜や果物をカービングをするそうですが、宮廷料理などにはカービング職人さんがいて見事な彫刻を施し、華やかな飾り付けをしているそうです。

ベジタブルカービング ベジタブルカービング ベジタブルカービング

今回、カービングを教えてくださった平松佳子先生に作品集を見せていただきました。少々見づらいかもしれませんが、立体的な花や、幾何学模様な球体、亀の彫刻などもあり、どれもが繊細です。花の作品なんて、本物の花のように花びら一枚一枚が躍動的。す...すごい。これが野菜だとは信じがたい。野菜・果物以外に、石けんも彫るそうです。

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早速カービングに挑戦してみるっ!

先生の作品を見て少々ひるんでしまったモンナージュスタッフですが、早速カービングに挑戦です。今回は白い大根から桜の花を作ります。大根の硬さは比較的彫刻しやすいそうで、初心者向きとのこと。

いつもの食材が一気に華やぐテクニック
ベジタブルカービング
まずは大根の皮をサクサクとむいていきます。ピールでサクサク。 大根をカット。まっすぐに包丁を落として、切り口がゆがまないようにします。 これがカービング用のナイフ。日本では市販されていないため、平松先生がオリジナルで国産のものをプロデュース。
まずは大根の皮をサクサクとむいていきます。ピーラーでサクサク。
 
大根をカット。まっすぐに包丁を落として、切り口がゆがまないようにします。
 
これがカービング用のナイフ。日本では市販されていないため、平松先生がオリジナルで国産のものをプロデュース。
 
まずは花の外側から彫刻。円柱の大根を円錐にしていく要領です。 モンナージュスタッフ、超真剣です。会議中でも見たことのない表情。 ナイフでシャリシャリとむいていきます。このシャリシャリ感がなかなか心地良い。
まずは花の外側から彫刻。円柱の大根を円錐にしていく要領です。
 
モンナージュスタッフ、超真剣です。会議中でも見たことのない表情。
 
ナイフでシャリシャリとむいていきます。このシャリシャリ感がなかなか心地良い。
 
鉢の穴にネットを敷いて、少し土を入れてみたところ。 さらにその周囲を彫っていき椀型にしていきます。プロデューサー林、なかなか器用です。 表側から裏側に切れ込みを入れて、花びらの原型を作ります。
次に表側の中心に雄しべの部分を作っていきます。丸く切り込みを入れて、その周囲をカット。
 
さらにその周囲を彫っていき椀型にしていきます。プロデューサー林、なかなか器用です。
 
表側から裏側に切れ込みを入れて、花びらの原型を作ります。
 
左がプロデューサー林、右が平松先生。先生は大根の頭の部分で作ったので、ほんのりと緑色。 刃を上手く使いながら切れ込みを入れて.... こんなふうに。
左がプロデューサー林、右が平松先生。先生は大根の頭の部分で作ったので、ほんのりと緑色。
 
刃を上手く使いながら切れ込みを入れて....
 
こんなふうに。
 
これでほぼ桜の花の土台が完成。次により花らしく彫刻していきます。 内側を一枚ずつナナメに彫刻して花びららしさを作ります。これは先生の見本。 なかなか上手い。リンゴ皮むき大会で優勝経験ありのプロデューサー林。
これでほぼ桜の花の土台が完成。次により花らしく彫刻していきます。
 
内側を一枚ずつナナメに彫刻して花びららしさを作ります。これは先生の見本。
 
なかなか上手い。リンゴ皮むき大会で優勝経験ありのプロデューサー林。
 
スタッフ中澤は...まだ裏側彫ってます。 平松先生から手ほどき。先生のスムーズな手さばきは見ていて気持ちいい。 1枚ずつ花びらの形に切り込んでいって...
スタッフ中澤は...まだ裏側彫ってます。
 
平松先生から手ほどき。先生のスムーズな手さばきは見ていて気持ちいい。
 
1枚ずつ花びらの形に切り込んでいって...
 
筋をつけて... 完成!! 左から平松先生、スタッフ中澤、プロデューサー林の作品です。 水につけておくと大根がシャキッとする。制作途中もときどき水につけて彫っていました。
筋をつけて...
 
完成!! 左から平松先生、スタッフ中澤、プロデューサー林の作品です。
 
水につけておくと大根がシャキッとします。制作途中もときどき水につけて彫っていました。
 
平松先生が食紅で色つけ。ちょこんと乗せると大根の水分でじわっと広がります。 残りの時間で梅の花も作りました。手順はほぼ同じで、花びらの形を変えています。 皆が作っている間に平松先生がお手本もかねて作ったもの。人参もあり。さすがプロです。
平松先生が食紅で色つけ。ちょこんと乗せると大根の水分でじわっと広がります。
 
残りの時間で梅の花も作りました。手順はほぼ同じで、花びらの形を変えています。
 
皆が作っている間に平松先生がお手本もかねて作ったもの。人参もあり。さすがプロです。
 

夢中になれたひとときでした。シンプルに楽しい。
ナイフで大根を彫っていくシャリシャリとした手応えが面白くて、つい彫りすぎてしまいそうになるのをこらえつつ、初めてのベジタブルカービング体験を終えました。先生の作品とモンナージュスタッフの作品を見比べていると、圧倒的に違うのはバランス。モンナージュスタッフのものはカットしたところを調整するのに、何度もナイフを入れています。一度切り落としてしまうと元に戻らないので、躊躇しつつ彫りすぎたり、浅かったり。カットする思い切りの良さが大事なのかも。「なんだか人生の縮図のようだね」そうつぶやいたプロデューサー林に、平松先生がにこやかに笑っていました。

完成した「大根の桜&梅」。食卓を飾る以外に、煮物に使うのもあり。「切り込みがたくさんあるので、煮汁が染みやすくていいですよ」と平松先生。苦労して彫ったものをパクッと食べてしまうのはもったいないけれど、それいいかも。人参をカービングして煮物に使えば見栄えも色栄えも華やかになって、ちょっとした料亭風になるかもしれません(?)。

初めてのカービングで出来ばえは少々難ありですが、頑張って丁寧に彫っていった作品にはひとしおの愛着がわいてきました。

 取材にご協力頂きました
平松先生と JAYAランゲージセンター

東京都豊島区南池袋2-27-5 共和ビル5F
http://www.jaya-net.com

フルーツ・ベジタブル・カービング講師 平松佳子先生
http://www.fruit-carving.com/
※平松先生の作品が閲覧できます

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