一口に日本茶といっても、緑茶、ほうじ茶、玄米茶など、様々な種類がありますが、飲む時間帯によってお茶の種類を変えると、より美味しく効果的に頂けるようです。
●「煎茶」と呼ばれる緑茶に関しては、朝か午後のスッキリしたい時に飲んで頂くと、体のほてりがクールダウンでき、目をスッキリ覚ましてくれます。
●食事中は、緑茶よりほうじ茶の方がいいです。緑茶は鉄分や亜鉛などの栄養素の吸収も抑えてしまうからです。
●夜に飲むといいお茶は、ほうじ茶などの焙じてあるもの、番茶などのカフェインの少ないもの。渋味が少なく、まろやかなお茶ですね。番茶は二番茶以後の固い葉や茎などで作られますが、この茎に糖分が入っているため、焙じると甘味が出て来ます。
●疲れた時は、玄米を入れたお茶がいいです。疲れると免疫力が落ちますが、玄米は免疫力をアップしてくれます。
●抹茶は葉っぱを溶いているので、水に溶けないビタミンEや繊維なども入っています。お菓子と一緒に召し上がるといいでしょう。
- ミントやレモングラスなど、お手軽なハーブを緑茶に混ぜて、味の変化を楽しんで頂くのもいいでしょう。ハーブの世界では、お茶だってハーブ。混ぜて相乗効果を期待して頂いてOKです。
取材中にミント入りアイス緑茶を出して頂いたのですが、スッキリとした飲み口で、真夏にはぴったり。魚料理の後にも、口の中をサッパリさせられそう。
- そうですね。講座では「お魚を食べた後は、こういうハーブティーを飲みましょう」ということもお教えしますが、ハーブティーをたくさん置くわけにはいかない環境もあると思います。そういう場合は、お茶を一つと何種類かのハーブを置いておいて、組み合わせる。ハーブはフレッシュなものでもいいですが、乾燥させることで薬効成分が凝縮されて高まるので、乾燥させたものを常備しておくといいでしょう。緑茶もハーブも、乾燥していると他の香りを吸い取る力があるので、混ぜるとフレーバーティーになります。
お魚を食べてアミノ酸やタンパク質を摂った後に高級な煎茶を飲んでも、余計に口の中がまったりしてしまいますが、そういう時に煎茶しかない時は、焙じるという手もあります。いい煎茶でも時間が経ってしまった場合は、香ばしくなるまでフライパンで焙じることで美味しく飲めます。茶色になるまで焙じると焦げますので、緑色の状態で大丈夫です。そういう知識があると、お金をかけないでより楽しめるんですよ。
なんとなく「緑茶は緑茶のまま飲まなければいけないもの」というイメージがありましたが、もっと自由に飲んでいいのですね。 |