|
医学と芸術展: これはなかなか興味深いです。ダ・ヴィンチが芸術と科学(医学)に精通していたように、ルネッサンスの頃はこれら二つはとても近い存在で、近代になって分けられ、それぞれの方向に進んでいったらしい。科学も芸術も興味の対象は人体だったんですね。そんな流れを踏まえたのがテーマなのですが、そんなことを意識しなくても、興味をそそられるものが、あれやこれやと観られます。 <左> ヤン・ファーブル《私は自分の脳を運転するII》 医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を語る〜ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト ‘おいしく、食べる’の科学展 「食」に関するあらゆることが、ギュッと詰まった展覧会です。日本科学未来館で開催しているので「食」を科学していますが、その一方で主観的な「おいしい」の視点を絡めています。私たちがおいしいと思うものの正体、基本的な味覚の役割、おいしさの仕組み、大量生産を支える存在の解説、古来から最新まで食品保存技術、食べることと身体の関係、食品廃棄、食の安心と安全...といったテーマが並んでいます。一見すると堅くなりがちなテーマですが、画像からもわかるように、斬新で遊び心あるデザインで展示され(だから記憶に残せる!)、発信されている情報も斬新なキャッチコピーでスポット的、雑学を楽しむような感覚で観ることができます。というか、かなり面白い。 ‘おいしく、食べる’の科学展 美しき挑発 レンピッカ展 これらの絵、モンナージュ世代の方々はどこかで目にされていると思います。マドンナのPV(VOGUE、Open your Heartなど)だったり、少しさかのぼって80年代のパルコの本やカレンダー(確かあったはず)...。斬新で洒落た雰囲気、スタイリッシュさと肉感的な迫力、少々エッジの効いたデザイン性高い場面で目にすることが多かったのがレンピッカ。てっきり新進気鋭の若手アーティストかと思ってましたが、実際は1920年代頃に活躍した女性画家でした。彼女の作品は有名人たちが熱狂的にコレクションしており、ジャック・ニコルソン、バーバラ・ストライザンド、マドンナなどなど。マドンナに至ってはPVやツアーでも使うほどです。個人コレクターが多く、規模感のある美術展は開催が難しいと言われていましたが、この春、80点以上が集まる美術展が日本で行われます。 タマラ・ド・レンピッカ 《タデウシュ・ド・レンピッキの肖像》 1928年/油彩・キャンヴァス/1930年代美術館蔵 タマラ・ド・レンピッカ 《イーラ・Pの肖像》 1930年/油彩・板/個人蔵 タマラ・ド・レンピッカ 《緑の服の女》 1930年/油彩・合板/ポンピドゥーセンター蔵 美しき挑発 レンピッカ展 ●チケットプレゼント● |