|
|
|
流れるような毛並み、丸めた体のふっくらとした起伏、じっとこちらを見つめる眼差し……猫好きのみならず、見る人は思わず引込まれてしまう、西誠人さんの「キャット・カーヴィング」。インドネシア産のジェルトン材という、やわらかくて木目が目立たない木を彫って猫の形を作り、「バーニングペン」という電熱ペンを使って焦がしながら毛並みや表情を描いていくアートです。あまりにリアルで、実物大の作品は本物と間違えてしまうくらい。寝ている猫、あくびをしている猫、手袋をかじって遊んでいる猫……その天真爛漫な仕草や愛くるしい表情に、自然と笑みがこぼれ、癒やされます。
でも西さんの猫は、単に可愛いらしいだけではありません。芸術家としての、西さんならではのメッセージが込められているのです。 |
|
意外にも、キャット・カーヴィングの道に入る前は、日本画を描いていたという西誠人さん。しかし、日本画での表現に行き詰まりを感じ、本当にやりたいことを探そうと粘土や彫刻を試したそうです。中でも木を削ることが一番気持ち良く、自分の表現に向いているのではと思い、木彫りに転向されたとのこと。
- 西さん:最初は日本画で風景などを描いていましたが、テーマが見付からない状態でした。日本画の歴史は長く、「富士山」も「猫」も立派な先駆者がいて、どうあがいても隙間がない。僕は子供の頃から、自分が一番幸せを感じられる「自分の居場所」を探していました。日本画の中では、それが見出せなかったんです。
日本画からは一旦離れて、木彫りをやることに決めた西さんですが、その時点では木彫りで何をテーマにするか決まっていなかったそうです。
- そこで、「立体版のデッサン」を始めたわけです。手袋やスニーカーなど、身近にあるものを実物と同じサイズに作ったり、大きさを変えても元のサイズを感じられるように作ったり。ドライフラワーなら、花の質感や大きさ、雰囲気、匂いまでも感じられるように木彫りで再現できたら、何かテーマが見付かるだろうと思っていました。
西さんの作品はとてもリアル。スニーカーの靴紐を通す穴や、手袋の皮の質感まで見事に表現されており、じっくり見ないと木彫りだとは分からないほど。玄関に実物大の木彫りの傘が下がっていたのですが、風景にあまりにもしっくりと溶け込んでいたために、西さんが「これも作品ですよ」とおっしゃるまで、モンナージュスタッフは全く気付きませんでした。
10年間「立体版のデッサン」を続けていた西さんですが、それもネタ切れになってきた頃、運命的な出会いがありました。
- ある日友達がうちに遊びに来て、帰るというので妻と見送りに出ました。そして、家に戻ろうと振り向いたら、あまりにも唐突に、足元に猫がいて(笑)。その猫が僕たちに付いて来て、階段も一緒に上がって来るんです。「しょうがないなぁ、3日間だけだよ」と言って家に入れたら、一通り家の中を見回って、5分もしないうちにクッションの上で寝始めまして。元々自分の家だったみたいに、鼻ちょうちんまで出してクークー寝ている(笑)。「えっ、猫も鼻ちょうちんを出すの?」と妻と爆笑して、「ちょうちん」という名前をつけました。
「ちょうちんは、天から神様が送り込んだとしか思えない」と西さんはおっしゃいます。ちょうちんとの出会いが、不思議体験の始まりだったとか。
- ちょうちんが「私を彫ってごらんなさい。いいことがありますよ」と言ったような気がしたんですよ。早速ちょうちんをモデルに作品を作って、発表したのですが……展覧会の前の段階で、作品の写真が大きく新聞に載り、その記事を握りしめて展覧会に来るお客様までいらっしゃって(笑)。それまで作品が売れたことなんてほとんどなかったのに、、「これください」「じゃあ私はこれを」という勢いで8割方売れてしまい、唖然としました。
それまでの10年間は技術的な修行の時代で、修行をしていたおかげで、猫が来たときにすんなり彫ることができました。猫というテーマと、それまで作っていた手袋やスニーカーを合体させたら、うまくできて評判になった。テーマと技術がピッタリ合わさり、そこから僕の「キャット・カーヴィング」がスタートしたのです。
日本画を描いたことも、10年間彫刻の修行をしたことも、後から考えると全部意味がある。これは元々そうなるべくして、セットされていたことなんだと思いますね。
頑張って技術を磨いていれば想いは届くと思っていたものの、それまでは届くところがなかった、という西さん。猫が西さんの想いの橋渡しをしてくれたのですね。世の中には「猫」というスイッチを持っている人が、どうやら多いようです。猫好きの人は、犬好きの人とはまた違うのでしょうか?
これが初期傑作「お留守番」。本物にしか見えませんが、スニーカーも木です
- 犬は犬種で分かれていますから、ゴールデンレトリバーのような大型犬と、チワワみたいな小型犬では大きさに相当な違いがありますね。その点、猫は種類が違っても大体大きさは一緒ですし、仕草にそれほど差がないので、「猫」っていう言葉を聞いただけでピンとアンテナが立つ人たちが多いんでしょうね。
ここで、西さんが代表作を持って来てくださいました。西さんのおっしゃる通り、猫と1 0年間の修行時代の技術が合体してできた傑作です。スニーカーも猫も実物大の、リアルな一品。
- 「お留守番」という最初の作品ですが、一枚の板から掘り出しています(靴底だけは後から入れ込む)。僕の原点であり、回帰する最終地点でもあります。今なら「こうすればああできる」と計算できてしまいますが、当時は無我夢中でやっていましたから、どうやって彫ったのか記憶がない。もう一生、こういうものは作れないかもしれませんね。
西さんの彫る猫は、毛並みがフサフサ・ツヤツヤしています。どうやったら、このようなツヤを出せるのでしょうか?
- 不思議なことに、「バーニングペン」が自然と毛のツヤを生んでいくんですよ。
彫刻刀では出せない、細やかな毛の流れとツヤを生むための秘密兵器が「バーニングペン(電熱ペン)」。本来は「ウッドバーニング」という技法で使う道具なのだとか。「ウッドバーニング」とは文字通り、木を焦がして作るアート。バーニングペンの金属のペン先に熱を通して、焦がしながら模様などを作っていくそうです。バードカービングで、鳥の細い羽毛を表現するためにも使われます。
なんでも、16世紀にフランスの修道士が焼き火箸で文字を書いたのが、ウッドバーニングのルーツとか。日本でも、焼きごてを使って描いた作品が明治初頭まであったそうですが、一時廃れたとのこと。20年ほど前に復活し、1999年に「日本ウッドバーニング協会」が発足。身近な趣味となったのは、比較的最近のようです。ウッドバーニングのジャンルの一つが、キャット・カーヴィングというわけです。
- そもそも「キャット・カーヴィング」は、バードカービングの猫版ということで僕が作った造語です。粘土や陶器、木目込み人形で猫を作る人は山ほどいますが、木彫りで猫を彫る人はほとんどいません。もしバードカービング作家の誰かが猫を専門的に作っていたら、僕は2番目になっていましたが、そういう人は誰もいなかった。僕は裏路地の細い隙間を、猫に誘われて入ることができたんです。
まだ誰も見出していない隙間を見付けることができたのは、猫のおかげなのですね。猫という木彫りのテーマとバーニングペンを合体させたのも、西さんが最初だったとのこと。アクリル絵の具よりもバーニングペンの方が、毛の質感を出しやすいのでしょうか。
- 平面にいくら描いても、それはやはり平面。猫は実際、立体的でデコボコしていますよね。バーニングペンで描くと、ペンが走ったところに溝ができ、残った隙間が山になります。熱の線で焦がしながら彫っていく、という感じですね。そうすると凹凸になり、さわると毛の流れや方向が感じられる。毛の色が濃いところは高温に、薄いところは低温に温度調節して描きます。
ただバーニングペンを使うと、どうしても全体的に茶色系の猫になってしまう。ですので、白い猫や真っ黒な猫を作りたい場合は、アクリル絵の具や墨を使います。キャット・カーヴィングを始めて10年くらい経ったときに、茶猫ばっかりの展覧会に、自分でも飽きと限界を感じました。そこで一旦壁にぶつかったのですが、「絵の具を塗ればいいじゃない」という声が、どこかからパーッと聞こえて来て。
ちょうちんのお告げでしょうか(笑)。
- ええ(笑)。「そうだよなぁ」と思って、それまで封印していた絵の具を使い始めました。そうしたら、解放されて真っ赤に塗りたくなってしまって。真っ赤な猫はいないので、椅子を真っ赤に塗ってみたら、舞台装置にも意識が向き始めました。それが再スタートでしたね。
最初の10年と、再スタートしてからの5年は、全然世界が違います。ですから、あと5年くらいすると、また違うことをしているかもしれません。自分に訪れる変化を、楽しみにしています。
キャット・カーヴィングの楽しさ・難しさは、どんなところにあるのでしょう?
- もちろん、木の板が徐々に猫の形になっていくのは楽しいですが、やはり「目の表情」を作るところが一番楽しい。アイラインが左右きちっと引けて、愛くるしい、何か語りかけて来るような目ができた時は嬉しいですね。
逆に言うと、そこが一番難しい。例えば同じ目をつぶっている猫でも、ぎゅっとつぶっているものと、ふわっとつぶっているものとでは、雰囲気が全然違う。やはり、目は何かを訴える窓口なんでしょうね、見る側も目を通して見るわけですから。
目は心の窓口。「目は口ほどに物を言う」といいますが……猫も作品も言葉が話せない分、目に意志が宿るのかもしれません。
西さんの彫る猫は、いずれも生き生きした表情や仕草をしています。正確なスケッチが、作品にリアリティを与えているのでしょうね。でも、生きている猫は動いてしまうので、スケッチするのは難しいのでは?
- 実際に猫が寝ているところをスケッチしてから図面を起こし、板の上にトレースして、機械で大まかな曲線を切り、そこからは手彫りで彫って行きます。
猫はずっと同じ形で寝ているわけではありませんから、必要と思う部分を重点的にスケッチし、寝返りをうったらその裏を別のパターンとしてスケッチし、元に戻ったら先程の足りない部分を描き足しています。やはり基本はデッサン。全てはそこに帰結するんでしょうね。訓練でデッサン力を磨き、いかに実物らしく創作するかが、作り手の楽しさ・面白さです。
木彫りを始めた当初は「出したい形」を目指していましたが、最近それは素材の中に既にあるものだという感じが強くなってきました。多くの彫刻家が同様の感覚を抱いていて、それが彫刻家の楽しみでもあります。
子供の頃は、プラモデル作りが好きだったという西さん。それもキャット・カーヴィングに影響を与えているのでしょうか。
- 大きなものが精密に小さくなっていることに、「リアリズムの驚き」を感じるんですよ。自分の勉強机の中でも、その元々の大きさを感じられるような宇宙観……それは感覚的な興味の部分です。キャット・カーヴィングは手法が肌に合っている上に、大きな物を小さくしてリアリティを持たせるという、子供の時に感動していたこともピッタリはまった。「自分が初めてで、他に誰もやっていない」オリジナルな領域に出会えたのは、神様の贈り物としか思えません。
モンナージュスタッフも、キャット・カーヴィングを体験させていただくことにしました。とは言っても、初心者がいきなり立体作品を作るのはムリ。西さんお手製の「猫ボタン」に、バーニングペンで表情や毛並みを描いてみました。
まずは西さんにお手本を見せていただき、練習用の板に試し書きをします。
バーニングペンのペン先。立てたり寝かせたりして使います
色々な種類のペン先を、用途によって適宜使い分けます
西さんがバーニングペンで描いた猫。絵もリアルで可愛い!
- 木の表面に軽く触れるような感じで、バーニングペンを動かします。力が入り過ぎると、ひっかかってしまいますから。バーニングペンは、板に当たっている時間が長い分だけ、こげて濃くなります。均等の力で線を引かないとムラになってしまうので、ある程度のコツが必要。左から右へは線が引けるけど、逆は引きにくいという場合は、木を反転させて描くといいでしょう。ペン先は大変熱いので、やけどには要注意!
【練習風景です】
お手本を見せてくださる西さん。真似するスタッフ中澤
スタッフ林、練習用の板で試し書き中
一心不乱に練習中のスタッフ林&中澤(西さん撮影)
簡単そうに見えますが、見るのとやるのとでは大違い! 溝が掘れてしまうため、思ったほどスムーズにはペンが動きません。ずっと描いていると、木に熱を取られてペン先の熱がなくなり、色が薄くなる時もあるとか。そういう時は、ちょっと待つといいそうです。適宜木を動かし、描きやすいような位置に持って来て描きます。
試し書きが終わったら、いよいよ猫ボタンにトライ!
【猫ボタン制作手順】
上部の完成品は西さんの作品。これをお手本にトライしてみます
シャーペンや鉛筆などで下書きをします
台にボタンを乗せて、動かないように固定します
バーニングペンで毛を描いていきます
ペンの温度を高くして、毛色を濃くします
完成! 右下がスタッフ林の、どこか秋田犬のようなたくましい猫。左下がスタッフ中澤の、線を引き間違えて二重になった猫。お手本には遠く及びませんが、それぞれ個性が出ています
こんなに小さなボタンを完成させるだけでも、結構時間がかかり……びっしりと毛でおおわれたキャット・カーヴィングを完成させるのは、根気の要る大変な作業なのだということが、よく分かりました。
ただ、基本的にはペンで書くのと同じなので、彫刻刀よりもバーニングペンの方が、初心者でも入りやすそう。「慣れると、ひたすら毛を描いていく作業が、楽しくなってくる」と西さん。シンプルな作業だからこそ、奥が深そうです。
キャット・カーヴィングに、15年間携わってきたという西さん。「今後これをしたい」というビジョンはありますか?
- 3年前くらいに「裸婦シリーズ」を作りましたが、それを見る方に納得していただける程度になるまで、4〜5点は作りたいです。
また、去年から始めた「落語シリーズ」のアイディアが7つくらいあるので、それを形にしたいと思っています。落語「芝浜」を題材にした作品も作りましたが、これはパッと見ただけでは分かりにくく、説明が必要なので、まだ発展途上といったところでしょうか。
芝浜で大金の入った財布を拾った魚屋の勝が、仲間と大酒を呑んで翌朝起きてみると、件の財布がありません。夢だったのかと諦めて真剣に働き、3年後に店を構えた勝に「実は財布は役所に届けたのだが、落とし主が現れず下げ渡された」と女房が告白します。3年間の苦労をねぎらい、酒を勧める女房に勝は一言「よそう。また夢になるといけねぇ」。落語の「芝浜」は、そんな微笑ましいお話です。
西さんの作品「芝浜」をよく見ると、額に「¥」が描かれていたり、毛の模様が「1000000000(100億円)」になっていたりと、落語を知っている人なら思わず「クスッ」と笑ってしまう細工が。
- 人から落語を勧められた訳ではなく、たまたま図書館で落語のCDを借りて聞いてみたら、ストンとはまってしまいました。落語は、想像力を具体化してくれます。猫がただ座っているだけでは、正直ネタ切れの感がありましたが、落語のストーリーが付け加えられることで新しいものになるのです。
色々な世界をキャット・カーヴィングに活かせるのは、面白いですね。オペラを観たら、オペラ猫ができるのでしょうか?
- 確実にそうでしょうね。実は今、映画に触発された作品も作っています。落語にしろ映画にしろ、エピソードが表現された作品があると、エピソードを知っている人が一歩入り込める世界が作れます。
「欲しい」と思う作品には、どこか惹かれるような、誘い込まれるような要素があるもの。僕も作り手であるならば、そういうものを発信したい。表面的にシャカシャカッと上手に作られたものがもてはやされているのを見ると、懐疑的になってしまいます。
西さんの猫を買っていかれる人にも、「飼い猫に似ている」「可愛くてどうしても欲しい」など、その人ならではの惹かれる要素があるのでしょうね。
2010年2月に大丸東京店で開催された展覧会も大盛況で、作品の9割が売れたのだとか。ご自分が丹念に仕上げた作品が買われるのは、嬉しい反面、ちょっぴり寂しいのでは?
- 非常に複雑ですね。展覧会に出品する作品で、一番最後にできたものは、一番付き合いが短い。すっと売れてしまうと、「もう行っちゃうんだ。もう少し見ておけば良かった……」と思います。逆に、付き合いの長い作品は「やっと行くか……」という感じ。娘を嫁入りさせる父親の心境にも似ていますね。
そうやって西さんの手元から旅立った猫たちは、買われた先のお家で、今日も見る人の心をほっこりと癒やしていることでしょう。
「ちょうちん」が西さんの家に来てから3年後に、「トガリ」という猫がやって来ます。残念ながらトガリは8歳9ヶ月で亡くなってしまいましたが、その時、西さんは初めての感覚に襲われたそうです。
- 初めての「ペットロス」でしたね。トガリは僕の体の一部のようになっていましたから、まるで体がもがれたような損失感でした。本当にかけがえのない、代わりのきかない、絶対的に一個の「個」なんだということを、トガリは教えてくれました。
作品も同じなんです。「同じタイプで作って欲しい」という依頼には「同じに作っても違う「個」で生まれます」と伝えてから制作します。
人間もみんな「個」。その「個」を活かすような教育なり環境なりについて、少しは考えて制作しているんですけどね(笑)。僕の作品を「猫」という表面的なところでしか見ない方もまだまだ多いのですが、僕は作品を通して「みんな違う」ということを、若い世代に伝えたいのです。
西さんの作品には、1つとして同じ物はありません。同じような形をした「真似木猫(招き猫)」も、表情や毛の流れ具合など、1つ1つ違います。手作業だからということもありますが、真摯に作品と向き合う西さんの、その時々の想いが宿っているからなのかもしれません。
キャット・カーヴィングを続けるうちに、西さんの中で芽吹いてきた想いが、他にもあるそうです。
- 宣伝を見て美術館に行く方は多いと思いますが、一般の方々にとって街のギャラリーは未だに入りにくい場所のようです。でも窓口が猫ならば、一般の方々も入りやすいですよね。隣のおばさんと「あれ可愛いねぇ」という会話ができるくらい、気軽に街のギャラリーに来ていただきたい。キャット・カーヴィングを続けるうちに、「僕にはギャラリーを一般の方々に広める使命もあるのかもしれない」という想いが、心に浮かんで来ました。「だから、猫というテーマが与えられたのか」とも思います。
確かに窓口が猫なら、日頃美術館やギャラリーに行かない方でも入りやすいというもの。猫を通じてギャラリーで西さんの作品に触れるうちに、他の美術品に興味を持ったり、自分でもキャット・カーヴィングをやってみようと思い立ったりと、世界が広がっていくのかもしれませんね。
- 僕がキャット・カーヴィングをお教えしているカルチャーセンターにも、「できるかどうか分からないけど、とにかく行ってみよう!」と、猫好きの方が多くいらっしゃる。そういう方々のためのサロンが作れたならば、本当に良かったと思います。
また、僕が出品している小さなギャラリーにも、通りがかりに「入場料はいるんですか?」と聞いて来られる方や(無料です!)、雑誌の記事を見ながら探しつつ来られる方もいらっしゃいます。本当に嬉しいことです。
愛猫「ちょうちん」に誘われて、キャット・カーヴィングの道に入った西さん。その西さんが作った猫に誘われて、ギャラリーやカルチャーセンターを訪れる人々……。みんな猫に手を引かれて、新しい世界に足を踏み入れています。
猫は「美術の世界」へと案内してくれる、水先案内なのかもしれませんね。
|
|
取材にご協力頂きました |
|
|
|
Present!!
西誠人さんの最新刊『ねこできちゃった!』(小学館)のサイン本をご提供いただきましたので、5名の方にプレゼントいたします。応募フォームより「西さんの本希望」と明記のうえご応募ください。
西誠人さんの作品集「ねこできちゃった!」
アマゾンでのご購入はこちら >> |
|
|
|
|
|
|