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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
モンナージュ編集部
食からアプローチするアンチエイジング
フード
アンチエイジングなメニューとは?

「アンチエイジング=健康でありつづけること」の考えが浸透してきて、あちこちのレストランや食事処でもアンチエイジングメニューを見かけるようになってきました。食はアンチエイジングの大きな要。人は食べたものから出来ているからです。今回、西麻布にあるイタリアンレストラン「アルポルト」の片岡護シェフにお話を伺ってきました。(もちろんお料理もいただいてますともっ!)

アルポルトの片岡護シェフ
  2 アルポルトの片岡護シェフ

アルポルトの片岡シェフは料理の達人としても有名な方ですが、『イタリアンでアンチエイジング―おいしく食べて若くなる!』『片岡護のイタリア家庭料理―簡単に作れて健康に良い』などの著書も出されているとおり、食と健康への造詣が深い方です。やさしい眼差しが印象的。
「イタリア料理は今話題のスローフードの原点ですし、食材の味を活かした調理をし、使用する食材の数も豊富。たくさんの食材を食べるという点では和食に通じています」と片岡シェフ。これまで片岡シェフが誕生させてきたメニューのかずかずは、一見しただけで「ヘルシーでおしいそう!」というものばかりです。

1 すべてがアンチエイジングなメニュー
アルポルトでは、特にこれと言ってアンチエイジングメニューがあるわけではありません。お店で出されるもの、すべてが健康に配慮して作られています。
「僕は昔から、懐石料理みたいなイタリアンを作っています。ひとつのメニューにたくさんの食材を盛り込み栄養バランスを考えて作ってきました。その昔『そんなのイタリアンじゃない』なんて言われたこともありますが、今ではこのスタイルが主流になってきちゃいましたね」と片岡シェフ。

片岡シェフが料理の軸とされていることは、五味五色なメニューを楽しく食べてもらうことだそう。五味は[甘い、辛い、酸っぱい、しょっぱい、苦い]、五色は[赤、黄色、緑、白、黒]。なるほど、これは薬膳などでも唄われていることだなぁ。楽しく食べるというのも、気持ちが良いだけでなく、消化・吸収・排出がスムーズになるのは栄養学的にも立証されています。
片岡シェフがどんな料理を作られるのか、気になりますよね。それでは今回いただいたメニュー3品を紹介いたします。
※料理の名前は、片岡シェフの言葉をそのまま掲載します

【海の幸サラダに野菜がたっぷり】   【トマトの冷たいパスタ】   【白身魚のグリル】
海の幸サラダに野菜がたっぷり   【トマトの冷たいパスタ】   【白身魚のグリル】
2 いろんな色合いのグリーンに、海の幸がたくさんあしらわれたサラダです。ドレッシングはバルサミコを利かせた、さっぱり味。さっぱりなのですが、ひとつひとつの野菜や魚介類の味がしっかりとしていて、いろんな味や歯ごたえが楽しめました。使われている野菜は有機栽培で作られ、3〜4倍のミネラルが含まれている栄養価の高いもの。これだけでもしっかりとした健康食!
 
2 使われているパスタはカッペリーニという、極細タイプのパスタ。濃厚なフルーツトマトがごろんごろんと入っています。トマトの果汁がパスタソースになっているような、トマト本来の味がしっかり堪能できるメニュー。トマトといえばみずみずしさをイメージしますが、本来はアンデスの岩場で、地中だけでなく空気中の水分も吸収しながら育った野菜なんだそう。皮が硬く、水分が少ないトマト。熟しても腐りにくい。つまりそれだけ抗酸化成分がつまっているということ。なめらかにいただけたのは、プロの技術のおかげ。
 
2 表面はカリカリ、中はふんわりの白身魚(カジキ)に、ソースが合わされています。ほんのりと塩味なお魚の下には、やわらかく煮込まれた赤ピーマンやズッキーニといった野菜が隠れています。ソースはバジル風味でさらっとしたもの。とっても軽い口当たりなのに、しっかりとした味、パクパク食べてしまいました。
アルポルト
2 健康のために食べる食事。「エサ」ではない。
片岡シェフにお話を伺っていると、食材やメニューだけでなく、それ以前のもっと基本的な「食」についての話題がどんどん出てきます。
「大切なのは精神の部分だと思います。おいしく食べよう、食べて気持ちが良いね、と心で感じることを大切にしないとね。でも忘れがちになってしまっているのも現実。食は文化。空腹が満たさされることを優先してしまうと、食はエサになってしまう。人は精神的なことを目指していかなくては…」。お話を聞いていて、正直耳が痛くなった。忙しさなどの中で、空腹をどうにかしたくて片手間にパパッと食べてしまうことはよくあること。確かにそのとき食べているのはエサ状態かもしれません。お腹はいっぱいになったけれど、どんなふうにおいしかったのか、どんな盛りつけだったか、食べてしまえばもう忘れている。そもそもおいしいと感じていたかも疑わしい。以前、管理栄養博士の伊達先生に取材をしたときも、「食事はおいしいと思って食べれば、きちんとホルモンが出てくれます。そうやって食べ物が身になってくれる」と伺いました。立場は違うけれど、片岡シェフも同じようなことをおっしゃっています。
3 考えて食べて、健康になろう
片岡シェフとモンナージュ編集長寺山
「いろいろ言うと難しくなってしまうけれど、シンプルに考えてもらいたい。バランスをよくたくさんの食材を食べて欲しいんです。毎日のことなので楽しみながらね」。片岡シェフご自身も、レストラン以外のお仕事も詰まっていて、ほとんど休日のない年間フル稼働な仕事ぶりで、健康にはとても気を遣ってらっしゃいます。毛髪ミネラル検査を受け、定期的なキレーションを行っているそう。「もう5年ぐらい続けています。キレーションしにいくことをきっかけに、体のチェックをしてもらっています。どちらかというとチェックしてもらうことに重きを置いているかな」。巨漢な料理人の舌は鈍っている…よく言われることですが、アルポルトの食材の味を活かしたおいしさには、片岡シェフご自身の健康に対する継続的な努力が多いに反映されているようで、モンナージュスタッフはすごく納得してしまいました。
「忙しくてコンビニを利用することもあるでしょう。僕自身も実はインスタント食品が好きだったりします。でもそればかりは食べない。食べるものは考えて選んでいます。大切なのはバランスなのです。お店で食材を選ぶとき、値段だけで買うものを決めていませんか?値段が違うなら、どうして違うんだろう、何が違うんだろうって考えて欲しい。価格の安い大量生産な加工品ばかり食べている人は、食材を買う一方で健康を売っている。それで病気になったらいくら払うことになるんでしょう。そう考えれば、健康はお金で買うこともできると言えますね」。
確かに。毎日食べるものに注意を払わずに、サプリや美容機器などを使っても、大本のカラダが健康でなくては何の意味もないのは明白な事実。また、私達はメディアのセンセーショナルな報道に惑わされがち。先日の「あるあるパニック」だって、一歩引いて冷静に考えれば、ひとつの食品を集中して食べることの意味のなさに気づくはずです。「これは健康にいいのね。じゃあ次の食事で食べてみようか」って判断していけばいいだけのこと。
「食は自己責任だと僕は思います。大人なら食べるものは自分で選ぶことができる。考えながら食べ物を選べは、楽しいし、おいしいものが食べられるし、健康にもなるし、子どもへの教育にもなる。食は文化なんです」。

取材後に、片岡シェフとモンナージュ編集長寺山
2 取材後に、片岡シェフとモンナージュ編集長寺山  
みなさん、どう思いますか?食事は毎日のこと。食事はカラダも作るし、心にも影響します。食品添加物の問題など食に関していろいろ心配すると、食べるものがなくなちゃう気分になりますが、そこはもっと自分のカラダと頭を信じて、選べるときは食べ物を選ぶ、そのキーワードは「おいしく、楽しく」じゃないかとモンナージュスタッフは考えます。

 取材にご協力いただいたお店
永本玲英子さんと リストランテ アルポルト
ホームページ >>
東京都港区西麻布3-24-9上田ビル1F
TEL:03-3403-2916
OPEN/AM 11:30〜PM 3:00、PM 5:30〜PM 11:00
ORDER STOP/PM 1:30(Lunch)、PM 9:30(Dinner)
月曜定休

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