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メッセンジャー
モンナージュ編集部
食からアプローチするアンチエイジング
フード
美味しい健康食で、内側からアンチエイジング!
 兵庫県、宝塚市。JR中山線中山寺駅の駅前に、クリーム色の壁に緑のシェードが映える、可愛らしいお店があります。調剤薬局のチトセファーマシー(株)がプロデュースする健康カフェ「C’s Garden Café(シーズガーデン・カフェ)」の中山店です。シーズガーデンでは、「スローフード」「スローミール」「スローライフ」をコンセプトにしています。素材にこだわって作られた料理を、ゆっくり味わいながら食べて、しばしあわただしい日常を忘れられる、素敵なカフェなのです。
シーズガーデン
 一歩「シーズガーデン」に足を踏み入れると、ジャムやハチミツ、健康茶や焼き菓子などが並ぶ、おしゃれなショップが迎えてくれます。そしてその奥には、明るく開放的なカフェがあり、女性客などで常ににぎわっています。
ここでは、保存料や化学調味料、着色料等を一切使用しない、自然素材だけを使った自然食を食べることができます。自然食というと、なんとなく「肉や魚はダメ」「健康にいいけど、美味しくなさそう……」というイメージを持つ方も多いのでは? でも、この「シーズガーデン」のメニューは、肉も魚もOKで、どのお料理もとーっても美味しいのです。こんなに美味しいお料理なら、毎日続けられそう。チトセファーマシー調剤薬局事業部・エリアリーダーの晋川一美さんも、「健康は続けることに意味がある」とおっしゃいます。
シーズガーデン
晋川一美さん(以下晋川):健康法ってたくさんありますが、続けることに意味がありますし、続けないと意味がないのです。シーズガーデンの料理も全く同じ。料理を食べたから健康になるわけではなく、そこにある要素を家に持ち帰って頂いて、毎日続けて欲しいのです。「C’s Garden Café」のCとは、チトセファーマシーの頭文字のシー。シーズガーデンでは、お店の回りにハーブや東洋の薬草が植えてあり、ショップでは体にいい色々な商品を集めています。健康の秘訣は一つではありません。シーズガーデンでは健康に関して色々な提案をしていきますので、ご自身に合ったものを、その時の気持ちで選んで、続けて頂きたいのです。「チトセの庭には、色々な健康法が植わっています」という意味で、「シーズガーデン」(チトセの庭)と名付けました。

シーズガーデンで食べたお料理を、家に帰ってから食事に取り入れてみたり、ショップの商品を購入したりするうちに、毎日の食事に気を遣うようになっていくのでしょうね。
 ところで、薬局がプロデュースしているカフェというのは、珍しいのでは?

 

シーズガーデン
晋川このカフェを始めるにあたって、薬局がプロデュースしていることを前面に出すか出さないかで議論がありましたが、気軽に入って頂いて、メニューなどを見て「薬局がプロデュースしているんだ!」と後々お分かり頂ければいいいと思いました。もともと、チトセファーマシーの調剤薬局は、地域の皆様が気軽に健康相談ができるような、地域密着型の薬局を目指しており、月1回無料のセミナーを開いたりしています。昔の調剤薬局は健康相談の場でもありましたが、昨今の調剤薬局はお薬を渡すだけの場になっています。薬局こそが、少し体調が悪いという未病の状態で、病気にならないようにできる場なのではないでしょうか。ただ、薬局という門構えがあると、処方箋を持った方しか入れません。ですので、薬局と同じくらいの大きさの、ハーブや健康茶がおしゃれに置いてある物販コーナーを持った、薬局っぽくない薬局作りを目指しています。
確かに、おしゃれなショップがある調剤薬局なら、気軽に入ることができますよね。シーズガーデンのショップに置いてある健康茶や焼き菓子などや、カフェで出されるコース料理は、いずれも「食」にこだわったものばかりです。

晋川:医食同源という言葉もあるように、健康には「食」が大切です。今は飽食の時代で、好きなものを食の意味も考えずに食べている方が多いと思いますが、食は体を作り、同時に病気も作るもの。ベジタリアンとかマクロビオテックなどの食事療法がありますが、そういう偏った1つの考え方ではなく、幅広く食事についてお伝えしていきたいのです。1つの食材を食べることでいい栄養素も採れますが、そればかり採っていればいいという訳ではない……1日30品目と言われるように、食はバランスが大事なのです。一般の方々が気兼ねなく入り、家に持ち帰られて、毎日続けられるような食のバランスを提案したくて、このカフェを作りました。

どんなに健康にいい食材でも、栄養のバランスが偏ってしまったら意味がありません。でも意識していないと、ついついバランスが偏ってしまいがち。一般の人が、家で簡単にできる食の健康法って、あるのでしょうか

晋川:例えば、ごぼうのあくを取られる方が多いと思いますが、植物性のあくはポリフェノール。あくを捨てることは健康にいいものを捨てることになります。ごぼうは軽く泥を落とす程度にして、あくはそのままにされた方がいいですね。また、大根にしても、大根一本の中で陰陽のバランスが取れているのです。甘い上の部分だけすりおろして食べると、その部分の栄養しか取れず、偏ってしまいます。大根は辛いところは煮込んで、葉は漬物にして全部食べると、トータルで食のバランスが取れます。このように、家で実践できる簡単な健康法をお伝えしていきたいですね。

これなら簡単に日常生活に取り入れられます。簡単だと続けやすいし、食材も無駄にならなくて、一石二鳥。昔は食材を無駄にしないで工夫して食べていましたが、食材が切り売りされている今では、食材をまるごと食べる機会はなくなっているのかも。でも、こうやって日常の食生活から気を付けていれば、体が本来持っている自然治癒力も高まるのでしょうね。

晋川:今まで調剤薬局では、お薬で外から体のケアをしたり、症状を止めたりしていましたが、人間は風邪をひいて病院に行かなくても、1週間くらいすれば治りますよね? それは自然治癒力という、人間の中での免疫力なんです。免疫力、アンチエイジングでも良く知られる抗酸化力、そして解毒力。この3つを高めることで、人間は病気にならずに生きられます。外から栄養素を取ることも大事ですが、「人間が本来持っている自然治癒力も高めましょう」という目的での物販商品やカフェの食事の構成なのです。

今の10代、20代の若者は、便利だからとコンビニでマーガリンやショートニングが大量に含まれている商品を購入したり、カロリーを意識しすぎて食のバランスを考えていなかったり、体脂肪を悪いものだと決め込んでダイエットしたりしていますが……。

晋川:体脂肪がないと風邪をひきやすくなりますし、女性は特に体脂肪は大事。痩せたいという目先のことだけで自分の健康を害しているので、怖いですね。また、マーガリンやショートニングが悪いということをご存じない方も多いようです。日本は本当に、食育が遅れていると思います。今、健康食がブームなので、情報をきっちり伝えていけば、早く改革できると思うんですけどね。

 では、チトセファーマシーでは、一般の人々に正しい情報を伝えて啓蒙するために、どのような方法をとっていらっしゃるのでしょうか?

シーズガーデン
晋川:代表取締役の岡山嘉宏は、「もっと一般の方々に向けて、セミナーなど色々なことを提案していく場所作りをしたい」という想いを、かねてから抱いていました。薬剤師が知っている薬の知識は、一般の方の健康情報にはなりません。「もっと密接した健康情報をお伝えしなければいけない」という想いを、社長は温めていたようです。調剤薬局では月1回無料セミナーを開いているほか、漢方薬局では「冷え性」「メタボリック」などとテーマを決めて、月1回地域誌に連載しています。連載には、どういう食材や調理法がいいのかを書かせて頂いており、病気になった方には、その病気に良いものを多めに食べて頂くように指導しています。また、その病気対策の食事を、シーズガーデンの向かいの和食店「和しぃーず」で食べて頂けるようになっています。
シーズガーデンの方では「アンチエイジング」「デトックス」「美肌」など、月毎にコースを企画してご提供しています。私と数名の薬剤師がコースの企画をし、食材や調理法を考え、栄養士が食材のカロリーや栄養素を再点検し、シェフに試作を繰り返してもらうのです。カロリーを本当に気にしなければいけない方のために、低カロリーの「C’sコース」をご用意していますが、他のコースには1品だけカロリーが高めの料理を入れています。また、スイーツには水溶性の食物繊維を入れていて、上白糖ではなく、ハチミツで甘みを付けるようにしています。


それでは、シーズガーデンこだわりの、7月の「美肌コース」のメニューをご紹介します!

「美肌コース」のメニュー

「食前酢」
「食前酢」
最初にショットグラスで出されるのは、食前酒ならぬ、ロイヤルゼリー入りの「食前酢」。普通のお酢は酸で胃の粘膜を傷めてしまいますが、この「食前酢」は食前に飲むことで、ロイヤルゼリーが胃の粘膜を保護し、急激に血糖値が上がるのを抑えることができます。また、お魚やお肉(陽)を食べる方が、食前にアルカリ性のお酢(陰)を飲むと、「中庸」というバランスのとれた食事の採り方ができるのです。甘味があって、すっきりと飲みやすい! ツンとした酸味がないので、お酢が苦手な方にもオススメできます。家でも5倍に希釈して飲めるように、ショップでも販売しています。
「根菜スープ」
「根菜スープ」
シーズガーデンの自信作、「根菜スープ」。ごぼうなどの根菜を、6時間かけてじっくり煮込んだものだそうです。植物性のあくはポリフェノールなので、あくは取りのぞいていません。そのため、スープは少しくすんだ茶色をしていますが、ほのかにごぼうの香りがして、とてもやさしい味がします。甘い物が好きな方は、食物繊維が多く含まれる根菜類を取ると、余分な糖分が排出されて「中庸」になるので、オススメだそうです。女性の方に大人気のスープです。
「海老と青野菜の自家製香草マヨネーズ和え」
「海老と青野菜の自家製香草マヨネーズ和え」
鮮やかな赤い冷製トマトスープに浮かんでいるのは「海老と青野菜の自家製香草マヨネーズ和え」。トマトのさわやかな酸味がさっぱりしていて、プリッとした新鮮な海老とよく合います。
「地鶏のソテー薬膳仕立て」
「地鶏のソテー薬膳仕立て」
地鶏と野菜が絵画的に盛り付けられた「地鶏のソテー薬膳仕立て」。ジューシーでふっくらとした鶏肉で、皮目のカリッとした食感も楽しめます。添えられた野菜はいずれも甘味があり、新鮮で美味しかったです。
「穴子のパスタ」
「穴子のパスタ」
大きな穴子が添えられた「穴子のパスタ」。香ばしい穴子は、身がふっくらと柔らかく、甘味があります。細麺のパスタはツルツルとのどごしが良く、さっぱり頂けます。
「天然酵母パンとジャム」
「天然酵母パンとジャム」
3種の天然酵母パンに添えられているのは、いちじく、つるこけもも、マンゴー、黒すぐりなどのジャム。砂糖を使わずに煮込んであり、優しい自然な甘さに、思わず病みつきに! モンナージュスタッフはみんな、このジャムをお土産に買って帰りました。
「グラス風マンゴープリン」
「グラス風マンゴープリン」
デザートの「グラス風マンゴープリン」。濃厚で薫り高いマンゴープリンの上には、薄いガラス板のような飴細工が乗っています。さっぱりした甘みが特徴。見た目にも美しい一品です。
「UVティー」
「UVティー」
最後にはたっぷりのUVティー(ルイボスティー)が付きます。マメ科の針葉樹の樹葉から作られるルイボスティーは、原産地の南アフリカで愛飲されている、抗酸化作用があると言われているお茶です。シーズガーデンで取り扱っているルイボス茶には、レッドルイボス茶(発酵)とグリーンルイボス茶(非発酵)の2種類があり、飲んだのはレッドルイボス茶のようで、紅茶のように飲みやすかったです。
 いずれのお料理も、丁寧に心を込めて作ってあり、新鮮な素材の味が生きていて、とっても美味しかったです。
 「食」は、私たちの体や健康を作る大切なものなのに、ついつい忙しさや面倒くささでぞんざいにされてしまいがち。シーズガーデン・カフェで食事をし、ショップで商品を購入することで、日頃の食生活を見直してみるといいかもしれませんね。
 取材にご協力くださったお店
チトセファーマシーの晋川さんと、モンナージュ編集長寺山。 C’s Garden Cafe (シーズガーデンカフェ)中山店
ホームページ >>
兵庫県宝塚市中筋5-15-1
TEL:0797-82-1118
営業時間 11:00〜22:00

写真は、チトセファーマシーの晋川さんと、モンナージュ編集長寺山。毎日の食に気を遣っている晋川さんの肌は透明感ある美肌でした。やっぱり食べ物って大切!
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