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私たちからすれば不格好なパンですが、その美味しさに驚きました |
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また、実際に数多くの食材を見て、試食をし(気に入ったモノはその場で購入できるのでついつい買い物にハマってしまいましが)、その素材や農法へのこだわりは何か?などの説明を聞き、イタリア人の食に対する姿勢や考え、如いては人生観などいろいろなことを考えさせられる貴重な気づきを得られたような感じがします。
そのひとつをご紹介すると、何の変哲もない素朴なパンですが、どちらかというと我々が日常的に食べている柔らかくてフワフワのパンとは真逆にあるような感じですが、なぜこのような形(厚い本を閉じたよう)でこんなにそっけない雰囲気かというと、元々農家の方々が日々の畑仕事が忙しく、毎日パンを焼く時間的な余裕も無く、1週間〜2週間分のパンをまとめて大きな釜戸で焼きあげて、それを何日にも分けて食べていたそうです。数日が経ってから食べるのにもかかわらず、外側を厚く硬く焼くあげておいたおかげで、その内部は不思議としっとりとした食感を長い間キープできるそうです。実際、何の添加物も保存料も入っていないにもかかわらず、その場で試食させてもらったこのパンの美味しさは数日前に焼いてきたとは思えない、とても美味しいものでした。 |