食べて温まる。鍋など温まるメニューを食べなくても、ちょっとした食材の知識があれば大丈夫。かじかんだ手足を急速に温めるにはさすがに難しいですが、朝、昼、夜の食事のときに意識してプラスすれば、冷えにくい体にもっていくことができます。例えばお布団に入っても手足がなかなか温まらない、とか、室内にいても指先が冷たいとか。まずは、どんな食材が体を温めてくれるのか、下記のことを頭に入れておくと便利です。
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寒い地方で採れた、冬に旬を迎える食材(冬野菜や冬の果物)
→暑いエリアで採れるものは体を冷やす役目がある(グレープフルーツやトマトなど) |
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地面の下で育ってきたもの(根菜類やイモ類) |
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黒っぽい色や濃い色の食品(黒豆、小豆、ひじき、玄米、黒砂糖) |
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ナトリウムの多い食品(塩、味噌、醤油、漬物、肉、卵、チーズ) |
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魚も全般的に体を温めてくれる。特に赤身の魚。 |
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肉類全般も体を温めてくれる。 |
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体を温める食材と聞くと、野菜をイメージしがちですが、魚や肉も温めてくれます。漢方の世界ではもっと細分化されていて、温める、冷やす、その中間、といった形で食材ごとに区別されていますが、少なくとも上記の項目にあてはまれば体を冷やす心配はありません。
とはいっても外食がちだったり、その時に食べたいものが違っていても神経質にならないで。もし体を冷やす食材を食べたいときには、一緒に温めるものも口にするように気をつけていればokです。食事は楽しく食べることが一番ですよ、とは取材したときに管理栄養士の伊達先生が言っていた言葉。まさにそのとおり。
今回注目したい食材のネギ、ショウガ、ニンニクは、薬膳の世界では三大薬味と呼ばれているらしい。どれも比較的毎日の食事に取り入れやすい食材です。そういえば、モンナージュ編集長寺山は、日頃ポーチにチューブのショウガとスティックの黒砂糖を入れていて、会議のときなど紅茶にパパッと加えて飲んでいます。わざわざジンジャーティーを用意しなくても即席で十分可能。ちょっとした工夫でいけちゃいます。
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