・酸化防止効果(活性酸素抑制効果)
老化や病気の原因とされる活性酸素は、ストレスや紫外線などにより生成されていきます。そこで、体の酸化を止めるために有効なのがカテキンです。カテキンにはシミの発生を抑える、メラニン色素の生成を防止するなど、老化抑制効果も。
・抗菌作用
お茶が最初に飲まれたという書物での記録は、2千年前と言われています。抗菌作用や解毒作用は昔から知られていたのですね。カテキンには、これからの梅雨の時期に多く発生する食中毒の細菌(コレラ菌やボツリヌス菌など)、それにピロリ菌にも効果的。
・メタボ対策
コレステロールには善玉と悪玉がありますが、お茶のカテキンは悪玉コレステロールだけに作用します。血中のコレステロールを下げて、血液をサラサラにする効果も。
・疲労回復とストレス解消
これはカフェインの作用です。カフェインには、疲労回復、ストレス解消、利尿作用などの効能があります。中でも効能として一番大きいのは利尿作用で、体内に溜まった残留農薬や環境ホルモンを体外に出すので、よいそうです。
・ビタミンやミネラル
お茶にはビタミンやミネラルも含まれます。ビタミンは栄養の代謝にも必要な成分。お茶には特にβ-カロテンやビタミンE、ビタミンCなどの「抗酸化ビタミン」が含まれます。ミネラルは体内の代謝に必要なもので、お茶にはカリウムが多く含まれます。カリウムは体内に溜まった塩分を排出してくれます。
・リラックスさせる成分のテアニン
お茶の成分には、テアニンというアミノ酸の一種も含まれています。これは安息成分の一つですので、服用することで脳からα波が出るらしいです。α波が出ることで心拍数を抑えて、リラックスした感じになります。眠たくなるわけではなく、頭はスッキリしている状態が保てるそう。仕事でひらめきたい時、日中に気分転換したい時、疲れた時のリフレッシュなどにオススメです。
お茶には、こんなにたくさんの効能があるとは。ならば、安心してどんどん飲んでいいのね!……と思いがちですが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」。いくら健康にいいからと言っても、やはり飲み過ぎは禁物のようです。
- お茶を1日に20〜25杯くらい飲まないと、カフェインは体に悪影響を及ぼしません。でも胃の弱い方は、飲み過ぎると胃の粘膜を傷つけてしまいますので、バランスを取って飲んで頂きたいですね。あと、水と水分は違います。お茶は「水分」で、お茶の液体の中には色々な成分が含まれています。「お茶を飲んでいるから水はいらないわ」というのではなく、水は水として良い水を飲んで頂き、お茶はお茶で楽しんで頂きたいですね。
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