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マルシェ・ジャポンが面白い!
2009年9月あたりから、全国で開催されている「マルシェ・ジャポン」。ひとことでいうと、屋外型のファーマーズ・マーケット。都市型の産地直売所。農林水産省の平成21年度仮設型直売システム普及事業に基づいて運営されているもので、札幌から福岡まで全国10カ所でマルシェ・ジャポンがにぎわっているそうです。東京では多くの人々が集まる、青山、赤坂、六本木など数カ所が会場になっていて、その中のひとつ、青山の国連大学前の広場で行われているFarmer's Market@UNUに行ってきました。
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まるでフランスのマルシェ (市場) ?!

表参道駅から様々なブランドショップを横目に歩いていくと、国連大学広場にカイトのようなテントが並び、その下にはさまざまな食材を並べた店舗群が...。木枠の入れ物に野菜や果物がゴロゴロと並べられていて、あまり日本っぽくない雰囲気。「お国のお仕事だから、地味なのかな〜」なんて想像していたのですが、ところがどっこい、視覚的にとても興味をそそられる市場が広がっていました。

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この日に行ったFarmer's Market@UNU(国連大学前で開催しているマルシェ・ジャポン。Farmer's Market@UNUはこの場所での名前)では、30店ほどのお店が並んでいました。いろとりどりの野菜、ちょっと珍しい伝統野菜、旬の果物、花や観葉植物、手作りジャム、絞りたてを瓶詰めしたジュース、穀類、食にまつわる本などなど。それらの食材を売っているのは、主に生産者の方々だそうです。

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無造作な感じがありつつも大切に並べられていて、自分と食材との距離を不思議と近くに感じました。なによりココロを刺激されるのは、食材たちのおいしそうなビジュアル。形が不揃いなのはご愛嬌、どれも元気そうで「おいしいよ、栄養あるよ」とアピールしてるかのようで、普段スーパーに並ぶパックされた食材に見慣れていると、鮮やかだったり、くすんでいない食材の「色」「つや」「ハリ」に刺激を受けまくり。鮮度を感じるのです。あぁ、桃が、ブドウが、トマトが、キャベツがまぶしい〜。人間っておいしいもの、体の役に立つものを見極めるには、こういう感覚を活かすものなのかもしれません。

マルシェ・ジャポンが面白い!
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基本的に裸のままで売られているものが多かったです。ビニールに入れられた食材もあったのですが、葉物だったり、じゃがいものように土がついたものや、数本数個まとめ売りのもので、どれも食材が呼吸できるようにビニールの口が開いたままか、空気穴がついているものばかり。ピタッとくるんでしまうラップではありません。Farmer's Market@UNUで売られていた食材にはこだわりあるものが多く、有機栽培だったり、農薬不使用だったり。生産者の方々がそうやって収穫した食材は、作り手と買い手の間で、ごくごくナチュラルな存在感で店頭に並べられていました。野菜や果物が呼吸ができるようにする、食材の様子がわかるようにする。これって、約30年前ならばどこの商店街でも見られた風景なように感じる。お店ごとに買い物するからちょっと効率悪いけど、売る側も買う側もいい食材を普通に見極められる、手にとって確かめられない売り方はしない...みたいな。

マルシェ・ジャポンが面白い!マルシェ・ジャポンが面白い!
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生産者の方と話ができることの貴重さ

Farmer's Market@UNUの面白さは、単においしそうな食材が集まっていることではなく、生産者の方と会話できることもそのひとつのように感じました。あえて難しい話をするでもなく「あ、このおじさんが収穫したのか〜」と思いながら眺めていると、「プラムの皮についている白い部分は栄養だからそのまま食べて」「生の落花生は茹でて食べるとごちそうだよ」「これは昨日の夕方に収穫して、そのまま運んできたんです」なんて情報がどんどん飛び込んでくる。そんな話を聞かされると、不思議と購買欲が強まってしまう。おいしいものをおいしく食べたいという素直すぎる欲求に、ついつい財布のひもも緩くなりがちに...。せっかくのチャンスなので、生産者に栽培方法などを聞いてみるのも有意義です。それぞれ切磋琢磨しながら作った作物なので熱い思いも聞けるし、思いのほか「ホンネ」も聞けたりします。Farmer's Market@UNUに出店している方々に若手が多く目立ちました。モンナージュ世代と世代が近いせいか話がしやすいし、視点も面白く興味深い。

全国の開催場所によって扱う品目や雰囲気が違うそうです。Farmer's Market@UNUは基本的には毎週土日開催されていて(2010年の3月まで)、季節ごと、収穫時期によって出店する生産者が入れ替わったりするものの、旬のもの、収穫から時間が経っていないものが並ぶのは毎回同様らしい。今回は青山・国連大学前しかチェックしていないのですが、価格は「思ったほど高くないかも...」でした。もちろん安売り店での激安価格ではないし、畑の中の無人販売所のようにワンコインで買えるわけでもない。食材の「イキ」が自分の目で確認できて、生産者の方々の顔が見られて、鮮度や作り方にこだわりがあるものが、産地に行かずとも手に入ることを考えれば、適正価格のように感じました。

いろんなお店をのぞいては、さまざまな食材を目にしているのが楽しく、ついつい手が伸びてしまう魅力的な食材の宝庫でした。人通りの多い、いわゆる都会的な場所でこんな試みがあるのって面白い。ファッションやカルチャーの中にポンと「おしゃれな直売所」が出現するのは、いつもの買い物とは違う新鮮さや楽しさがありました。生産者の方々も笑顔で楽しそうだった。Farmer's Market@UNUでは、有機栽培や無農薬の食材を多く取り扱っていましたが、そのあたりを妙に押しつけることもなく、ごくごく素直に「食」への興味を高めてくれるものでした。

マルシェ・ジャポンが面白い!

いろいろ買ってしまいました〜。足長ブロッコリー、ブルーペリー、完熟プラム、リンゴジャムとバジルソース、モロヘイヤ、土付き落花生。実はプラムはもうひとつ買っていて、マルシェ会場をぶらつきながら食べてしまいました...。どれも味がいい。ホントにいい。

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マルシェ・ジャポンが面白い!

お店の兄ちゃんが「ぜひ茹で落花生に」というので、ならば茹でてみようと。生の落花生は、重量感があって、殻にハリがある。殻の中で実がコロコロとしているが、乾燥させたり炒ってあるものとは明らかに違うコロコロ感。まだ土ついてます。

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マルシェ・ジャポンが面白い!

海の水ほどの塩水を作っても殻ごと40分ほど茹でました。適度な塩加減が、落花生の実そのものの甘さを引き出してくれてました。歯ごたえもいい。というか、食べ始めたら止められないです。殻を剥くのに疲れてきて、やっと喰い止めでした。

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 取材にご協力いただきました

各会場ごとに、ニックネームのような名前があるそうです。
国連大学前のマルシェ・ジャポンは「Farmer's Market@UNU」でした。
http://www.farmersmarkets.jp/
基本的に毎週土日開催、悪天候の場合は中止
会場:国連大学前広場(青山)
開催時間:10時〜16時
出品品目:関東近郊を中心とした全国の生産者による、有機・無農薬による野菜や果物、こだわりの加工品、花や植物、ハーブなど

http://www.marche-japon.org/
開催地、開催日や時間はこちらでチェック。

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