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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
米井嘉一先生 日本抗加齢医学会理事
ドクター監修のアンチエイジングトピック
メディカル
老化のメカニズム

女性ホルモンの働き

 女性には、女性特有のホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」が分泌されているのをご存知でしょうか。これらのホルモンは、年齢と共に減少していきます。男性ホルモンの分泌がゆるやかなカーブを描いて減少するのに比べ、女性特有のホルモンは50歳ぐらいから急勾配で激減するため、女性の体にやっかいな諸症状……例えば更年期障害などが出てきます。

 では、エストロゲンとプロゲステロンは、どのような働きをするのか見てみましょう。

<女性ホルモンの働き
エストロゲン・・・
( 卵胞ホルモン )
卵巣でつくられる女性ホルモン
・生殖器官の発達を促進する
・子宮粘膜の増生を促進する
・子宮の収縮性を高める
・組織の修復や維持に密接に関係する
プロゲステロン・・・
( 黄体ホルモン )
副腎や卵巣でつくられる女性ホルモン
・エストロゲンの不足を補う
・受精した卵子が着床しやすいよう子宮内膜の状態を整える
・妊娠を維持する
・月経周期の異常を修正する

これらのホルモンが、女性にとって妊娠や出産に関わる大切なホルモンであることがわかると思います。

エストロゲンの分泌は、女性の第二次性徴期から思春期にかけて右肩上がりに増えます。20〜30代でピークを迎え、40歳を過ぎ卵巣の機能低下とともに、徐々に分泌が減少し始めます。そして、閉経を迎える50歳前後には激減してしまいます。

 このホルモン分泌の急激な低下により、女性の体には更年期障害と呼ばれる様々な症状が出てきます。個人差はありますが、40歳を過ぎた頃から閉経後まで、更年期障害による不定愁訴に悩まされる女性が多くなります。

 

紫外線以外の皮膚老化の原因

 私達のまわりには、紫外線以外にも様々な皮膚老化の原因が存在しています。

1. ほてり
2. のぼせ
3. 動惇
4. 骨租しょう症
5. 不眠
6. 生理不規則

 

ホルモン補充治療について

これらの更年期障害による症状を軽減するため、病院の更年期外来などではホルモン補充治療が行われます。エストロゲンなどの女性ホルモンを補充することにより、骨租しょう症の予防、脳血管障害や心臓病リスクの低下のほか、最近の研究では痴呆の改善効果があることが解明されました。

1. 不定愁訴の症状の軽減
2. 骨粗しょう症の予防
3. 脳血管障害・心臓病の抑制
4. 皮膚のシワやシミの減少
5. 膣の潤いを保ち、性欲が回復
6. アルツハイマーの予防、治療

このホルモン治療について、気をつけて欲しいことがあります。

欧米でエストロゲンを投与するホルモン治療が開始されたのは、1930年代のことです。更年期障害の症状緩和を目的としていたのですが、副作用で乳がん、子宮がんのリスクが高くなるというデータが出ました。後に、これらのリスクが出たのは、治療を受けた患者さんがいずれも肥満であり、脂肪量が多かったためということがわかりました。過剰な脂肪はエストロゲンを吸着させて代謝産物を作りますが、これは悪玉エストロゲン代謝産物と呼ばれ、乳がんや子宮がんを引き起こす危険因子であることが解明されています。

これは有効なホルモン治療が、それまでの生活習慣によってマイナスに作用した例。日頃の生活習慣は、とても大事なのです。

 では、ホルモン治療が一概に悪いかというと、決してそうではありません。エストロゲンが減少している人には、適切な量を与えることにより、良い効果を期待することができるのです。


最近のホルモン治療

 最近のホルモン治療では、エストロゲンを直接投与せずに、その元のホルモンであるDHEAを投与して、自分の体中で必要な量のホルモンの分泌を刺激させる、という方法に変わりつつます。

 いずれにしても、ホルモン減少の程度には個人差があります。治療を希望する方は、専門の病院や専門の医師にまずは相談し、血中ホルモン濃度を検査してから、それぞれに合った治療に入って下さい。

 また、会社で健康診断を受けるような感覚で、アンチエイジングドックでの本格的な受診をmon-ageではおすすめします。アンチエイジングドックはweb検索でクリニックを探せますし、こちらのページでも紹介しています。

 



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