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メッセンジャー
米井嘉一先生 日本抗加齢医学会理事
ドクター監修のアンチエイジングトピック
メディカル
抗酸化食品を食べて、体の中からアンチエイジング!

抗酸化食品で、体のサビをストップ!

 金属がサビていくのと同様に、人間の体も酸化していくという怖〜い現象をご存知ですか?5月13日更新のVol.2の「Medical」においてもご紹介しましたが、現代社会に生きる私達は、パソコンや携帯電話から出る電磁波や紫外線、タバコ、アルコール、大気汚染、食品添加物、精神的ストレスなど、活性酸素・フリーラジカルを大量に発生させて体をサビさせるといわれる様々な要因に囲まれて日々暮らしているのです。

しかし、金属にもサビ止めがあるように、体の酸化を止めるサビ止めが二つあるのです。一つは、ミトコンドリア内にある補酵素Q-10(コエンザイムQ-10)です。これは、人間の体内に先天的に備わっている防衛システムと言えるでしょう。

そしてもう一つは、体外から摂取する抗酸化物質です。身近な抗酸化物質として挙げられるのは、ビタミンA、C、E、βカロチンをはじめ、フラバンジェノールやグレープシード、カテキン、ポリフェノール、リコピン、ミネラルのセレンなどです。どこかで聞いたことのある名前が多いのではないでしょうか?これらは野菜や果物、豆、海藻、穀類などに含まれています。中でも、特に抗酸化物質を多く含む食品を「抗酸化食品」と呼びます。

では、抗酸化食品の種類や効果について、詳しくご説明しましょう。


抗酸化食品の一例

抗酸化食品の中でも、ハリのあるバストの健康美に一役買うのが、ブロッコリー。ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜は豊富なビタミン類をはじめ、抗酸化物質のインドール3カルビノールやスルフォラファンが含まれており、乳がんの危険因子とされる16αハイドロキシエストロンを低下させる能力があります。

トマトの「リコピン」や赤ワインの「ポリフェノール」にも、強い抗酸化作用があります。リコピンやポリフェノールは植物由来の物質「フィトケミカル」とも呼ばれ、野菜や果物、穀物などの苦味や色素、匂い成分などに含まれています。

ポリフェノールに属するアントシアニンも、抗酸化物質の一つです。ブドウ、イチゴ、ブルーベリーなどの植物の色素成分に含まれ、抗炎症や抗がん作用があることが解明されています。また、同様にポリフェノールに属し、お茶の苦味成分に含まれるカテキンにも、強い抗酸化作用があります。


サビない食生活のすすめ

 体をサビさせないためにはバランスの良い食事が基本です。

主食となるご飯やめん類などの炭水化物はもちろん必要ですが、炭水化物ばかり摂り過ぎると、成長ホルモンの分泌が抑えられてしまいます。炭水化物だけでなく、肉や魚、大豆、牛乳などのたんぱく質も、1日最低80gは摂って欲しいものです。足りない場合は、アミノ酸のサプリメントで補ってみてもよいでしょう。

 ビタミン、ミネラルも重要です。ビタミン、ミネラルを豊富に含む食材は、野菜、海草、果物です。ただし、果物は果糖が多いので、食べ過ぎないよう注意して下さい。

 女性の場合は、閉経後の骨粗しょう症を防ぐために、貝類(アサリ、シジミ、ハマグリ、牡蠣など)に含まれるカルシウム、マグネシウム、亜鉛、マンガンなども摂取するとよいでしょう。

体がサビる原因は一つではないため、抗酸化食品は複数を組み合わせて食べると効果的です。フランス人は高脂肪の食事をとっているのに、虚血性心疾患の発症率が世界でも低いレベルを保っています。その理由は、抗酸化作用のあるポリフェノールを含む赤ワインに関係があるから、と思われます。我々日本人が普段飲んでいるお茶の苦味成分にも、抗酸化作用のあるカテキンが含まれています。ですので、食事の際にワインやお茶を飲むのは、道理にかなう取り合わせと言えるでしょう。

 食べ方としては、ゆっくり食べることが基本。ゆっくり食べることは良く噛むことに繋がります。その結果、租借の生理的役割として脳の血行が良くなり、舌の感覚器を通して味が脳によく伝わります。また、唾液の分泌が盛んになって口腔内が清潔に保たれ、歯の健康維持にも良いのです。食事時間は、朝食や昼食なら最低でも20分、夕食には40分以上かけ、ひと口20回以上噛んで、ゆっくりと食べるよう心がけましょう。



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