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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
執筆者:モンナージュ編集長 寺山いく子
ドクター監修のアンチエイジングトピック
メディカル
乳ガン検診に行ってみよう! 〜そのアクションがその後をハッピーにしてくれる〜
乳ガン検診に行ってみよう! 〜そのアクションがその後をハッピーにしてくれる〜
みなさんは「乳ガン検診」に行ったことがありますか?モンナージュスタッフも「ピンクリボンキャンペーン」(東京タワーがピンクにライトアップされたり、Yahoo!がピンク色になったりしますよね)ぐらいは知っていましが、乳ガン検診は未経験。自分とは関係ないことだって根拠のない信じ込みがあったり、ウチはガン家系じゃないし...そんなふうに漠然と思っていた程度。でもホリスティックなアンチエイジングで物事を考えたとき、女性なら子宮ガンと同じように、乳ガンも重要なポイントとなります。QOL(Quality Of Life)を大切にするならば、バストは女性にとってアイデンティティ的にも大切なパーツですし、ここに何かトラブルが起これば心理的なダメージが強いことも容易に想像できます。そこで今回、乳ガン検診を取材してきました。被験者はいつものように編集長寺山です。
東京ミッドタウンクリニックの島田菜穂子先生と編集長寺山。思わず会話が弾んでしまった話しやすい先生です。何気ない会話からも患者側の情報を得ているらしい。
東京ミッドタウンクリニックの島田菜穂子先生と編集長寺山。思わず会話が弾んでしまった話しやすい先生です。何気ない会話からも患者側の情報を得ているらしい。
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乳ガンは誰でも可能性のあることだった!!

脅すような見出しですが、今回乳ガン検診を受けた東京ミッドタウンクリニックの島田菜穂子先生によると「事実」だそうです。島田先生はピンクリボンキャンペーン運動の草分けとなった先生で、現在も乳ガンへの意識アップに奔走されています。
「乳ガンになってしまう要因に遺伝があることは確かですが、乳ガンは現代病と言われる病気のひとつなんです。ガンとは無縁な家系の人が発症することも多く、もはや誰でも可能性がある病気です」と島田先生。その要因について島田先生の見解を伺ってみましたが、現代特有の食生活や生活サイクル、出産人数の減少、初産が遅くなっていたりといった生理的なことがあげられるそうです。確かに多くの女性にあてはまる事柄で、いわゆる生活習慣病とも重なる要因ですよね。
「乳ガンについては女性の心理として、たとえ同性でも話したくないといった点があるようで、女性同士で情報が交わされず、誰かが乳ガンになっても知らないままだったりすることも少なくありません。ですがこの10年で乳ガンにかかる人は倍増しているのです。通勤電車の1車両に、乳ガンになった人が数人いてもおかしくないぐらいなのに、どこか他人事のように感じてしまいがちなんですよね」。…知人と話す話題として意識していなかっただけでなく、どこか触れてはいけない話題に感じていました。
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「乳ガンはゆっくり進行するガン。だから早期発見は対処策はいくらでもあるのです」

島田先生はピンクリボン運動の仕掛け人。先生の胸元にはピンクリボンのバッジがつけられていました。
島田先生はピンクリボン運動の仕掛け人。先生の胸元にはピンクリボンのバッジがつけられていました。
「個人差はもちろんありますが、おおざっぱに言うと、ガンは10年ぐらいの時間をかけて徐々に進行していきます。だからこそ定期的な検診がとても有効。乳ガンになってしまった人の反応には2タイプあって、定期検診によって発見される人、ある日異常に気づいて病院に来る人がいます。前者の場合は“検査していたから早期発見できた(定期検診しているので見つかる乳ガンは早期です)”というタイプで、乳ガンに対しての意識が既にあるので積極的に治療に取り組めますし、病は気からというようにいい結果に繋がります。一方後者は、自分ではっきりと気づくような乳ガンは進行していることも多く、死亡率も高まり治療方法の選択肢も減ってきます。本人の心理的ダメージが非常に大きいのも特徴的。みなさん“検査さえしていれば”と後悔に悩まされます。まさにその通りで定期検診さえしていれば十分な対処ができたはずで、本当にもったいないんです!!」と島田先生。誰でもかかる可能性のある乳ガンですが、早期発見できればできるほど当然治療が軽くて済む。乳房や脇周辺のリンパ腺切除の必要性が圧倒的に減るだけでなく、抗ガン剤によって毛髪やまつげが抜け落ちることも避けられるし、女性ホルモンコントロールで生理を止める必要も少なくなる。つまり治療に向けた体の負担が抑えられるんだそう。…乳ガン治療のためにこういった負担があるって知ってましたか?
「少々厳しい表現ですが、乳ガンって女性自身の責任でもあると私は思うのです。今はメディアなどを通して乳ガン検診の必要性が発信されている時代です。それを自分の身に置き換えて考えて欲しい。ゆっくり進むガンなので、例えば毎月の自己チェック、年に1度の検査さえしていれば、早期発見は誰にでも与えられるチャンスなのです」。乳ガンの治療法は日々すごいスピードで進化しているそうで、早ければ早いほど薬で治せることができ、もし手術が必要になっても本人すら忘れるぐらいの手術跡で済んでしまう方法がどんどん開発されているそうです。病気になってしまうのは仕方がないにしても、もしそのときはこういった技術進化を最大限使いたいですよね。そのためには…やっぱり定期検診なのです。
これがマンモグラフィ。乳ガン細胞を映し出すX線の機械で、ミリ単位のガン細胞もチェック可能。「早期発見にはマンモ」と言われるのはこのためです。 検査技師さんが手を置いている部分にバストを挟んで撮影します。「バストが小さい人は撮影不可ですか?」と質問したら「男性もこれで検査しますから大丈夫です」と、違う意味でびっくり。男性にも乳ガンはあるんですと! 編集長寺山が着ているのは検査着。下着なしでも外に響かないように厚めの生地で作られた、クリニックのオリジナルウェアでした。後ろに大きめのタグが入っていて、ちょっとかわいらしい。
2 これがマンモグラフィ。乳ガン細胞を映し出すX線の機械で、ミリ単位のガン細胞もチェック可能。「早期発見にはマンモ」と言われるのはこのためです。  
2 検査技師さんが手を置いている部分にバストを挟んで撮影します。「バストが小さい人は撮影不可ですか?」と質問したら「男性もこれで検査しますから大丈夫です」と、違う意味でびっくり。男性にも乳ガンはあるんですと!  
2 編集長寺山が着ているのは検査着。下着なしでも外に響かないように厚めの生地で作られた、クリニックのオリジナルウェアでした。後ろに大きめのタグが入っていて、ちょっとかわいらしい。  
 
台の上にバストを置き透明なプレートで押さえて均等に広げていきます。均等にすることで、乳腺の影に隠れた乳ガン細胞を写しやすくするそうです。検査技師さんが調整してくれます。 左右のバストを縦方向、横方向から撮影していきます。合計4カット。精度の高い撮影をするためには検査技師さんの高いテクニックが不可欠だそうです。 よくマンモグラフィは痛いと聞きますが、実際どう?「押さえられている感触はもちろんあるけれど、均等に力がかかるのであんまり痛くないよ。むしろ、腕をつねらるほうが痛いかも」。生理が終わり乳腺が張っていない時期に検査すると痛みが避けられるとか。
2 台の上にバストを置き透明なプレートで押さえて均等に広げていきます。均等にすることで、乳腺の影に隠れた乳ガン細胞を写しやすくするそうです。検査技師さんが調整してくれます。  
2 左右のバストを縦方向、横方向から撮影していきます。合計4カット。精度の高い撮影をするためには検査技師さんの高いテクニックが不可欠だそうです。  
2 よくマンモグラフィは痛いと聞きますが、実際どう?「押さえられている感触はもちろんあるけれど、均等に力がかかるのであんまり痛くないよ。むしろ、腕をつねらるほうが痛いかも」。生理が終わり乳腺が張っていない時期に検査すると痛みが避けられるとか。  
 
よくマンモグラフィは痛いと聞きますが、実際どう?「押さえられている感触はもちろんあるけれど、均等に力がかかるのであんまり痛くないよ。むしろ、腕をつねらるほうが痛いかも」。生理が終わり乳腺が張っていない時期に検査すると痛みが避けられるとか。 よくマンモグラフィは痛いと聞きますが、実際どう?「押さえられている感触はもちろんあるけれど、均等に力がかかるのであんまり痛くないよ。むしろ、腕をつねらるほうが痛いかも」。生理が終わり乳腺が張っていない時期に検査すると痛みが避けられるとか。
2 すぐに横のモニターに映し出されたマンモグラフィの画像。白く見えるのは乳腺の影です。  
2 続いて超音波による検診。こんな感じで見ていきます。マンモグラフィと超音波検査では乳ガン細胞を映し出す対象が違うそう。なので、より高い精度での乳ガン検診には、この2つの併用が一番だそうです。  
こんなふうに超音波画像が映し出されます。素人には何が写っているのか、さっぱりわかりません…。
こんなふうに超音波画像が映し出されます。素人には何が写っているのか、さっぱりわかりません…。
東京ミッドタウンメディカルクリニックでは、検査が終わったあと、先生からのカウンセリングの中で、即日、結果を教えてもらえます。おかげさまで編集長寺山は問題ナシでした。でもそれに安心しきらずに、定期的な検診や自己チェックが大切なのは言うまでもなしです。
「30代半ばから自分の体のことが気になり始めますよね。乳ガンでいうと、この時期は一番乳ガンになりやすい時期。つまり10年かかって育ってきた乳ガンがその存在を現すときなんです。この時期、子育て中だったり社会的地位が変わってきて、自分のことは後回しにしがち。自分をいたわる時間が少ないときかもしれない。でも今きちんと備えておけば50代60代の自分に明らかに差が出せます。肌もきちんとケアすれば元気な肌をキープできるでしょ。内臓にも同じことが言えます」と島田先生。これってモンナージュが考えるアンチエイジングと重なる考え方です。
「病気にならないためには備えが必要だと思いますし、実際に防げる病気もたくさんあります。防げるものは防ぐべき。なってしまった病気は、そうなったときにどうすればいいのか、備えておくのが今の時期(=モンナージュ世代)だと思います。それは自分だけのためではなく、家族や友人、同僚といった周りの人たちのためでもあるんですよ」。

「自分がたくさんの選択肢を得るためには、乳ガンだけでなく検診は受けなきゃ損」という島田先生。その言葉に大きくうなづいたモンナージュスタッフでした。みんな、乳ガン検診に行こう!

 取材にご協力くださったクリニック
島田菜穂子先生と、検査着姿の編集長寺山。

東京ミッドタウンメディカルセンター
〒107-6206 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー6F
ホームページ >>

<写真>
島田菜穂子先生と、検査着姿の編集長寺山。

◎島田先生は現在「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」
いらっしゃいます。(2008.10追記)

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