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メディカル
更年期って怖いものじゃなかった。
〜知って安堵、あなたにも来る更年期の実際〜
「子宮ガン検診に行こう!」のフレーズは、モンナージュ世代ともなれば、何度も耳にしていると思います。各自治体に子宮ガン検診の公的補助があることもなんとなく知っている。

で、子宮ガン検診に行ってますか?

検査したことがない人には検査しに行ってもらいたいから、定期的に通っている人にはずっと続けて欲しいから、今回のモンナージュのメディカルページは「子宮ガン検診に行こう!」です。
子宮ガン検診に行こう!
子宮ガン検診に行こう!
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子宮ガン検診に行こう
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誰にでも可能性のある、子宮ガン

子宮ガン検診に行こう
ここ数年でその数が急増しているという子宮ガン。「ホントにそう感じています。増えているなって実感してます。特に20〜30代の若い世代に目立つほか、発生率が低めだった子宮体ガンも増えてきています」とは、モンナージュで何度も取材させていただいている松村圭子先生(らら女性総合クリニック)。日々患者さんと接していて、かなり切実な問題だそうだ。
ここでおさらいをしておきたい。子宮ガンと呼ばれているものの中に大きく2種類あって、ひとつは子宮の入り口にできる子宮頸ガン(しきゅうけいがん)、もうひとつは子宮の内膜にできる子宮体ガン(しきゅうたいがん)。この2つが区別されているのは、場所の違いだけでなく発症の原因が異なるからとのこと。
【子宮頸ガン】はヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスに長期感染することが原因とされている。感染経路はセックス。接触感染するのでノーマルなセックスでも感染し、性交経験がある女性の約80%は感染履歴があると見られている、ごくごくありふれたウイルス感染。大抵は免疫力によって自然消失してしまうが、感染の長期化や、100種類以上もあるヒトパピローマウイルスのうち、ある特定の型(悪性型)による長期感染によって、ガンに変化していく。
子宮ガン検診に行こう
【子宮体ガン】は女性ホルモンのバランスが大きく関与していることがわかっているガン。子宮内膜にできるもので、もしガンになりかけている細胞があっても生理のときにはがれ落ちてしまうケースが結構多いそうだ。そのため毎月月経のある若い世代には少ないと言われていたが、近年それが覆されているそうだ。ホルモンバランスの不調やライフスタイルの変化が影響していると見られているらしい。

病気ってどこか人ごとのように感じてしまうことがあると思う。なかなか自分の問題として考えにくい。だけど、どちらのガンも「遺伝でしょ…」なんてセリフは当てはまらないし、明らかに私たちの生活に密着したところに原因が潜んでいる。となると「子宮ガンにならない責任」っていうのを私たちは自覚したほうがいいのかもしれない。

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一番の悪は「放置しておく」こと

子宮ガン検診に行こう
「子宮ガンは早期発見によって治せるガンです。言い換えれば、定期的な検診によってほぼ確実に予防ができます。特に子宮頸ガンは数年の時間をかけてガン化していくので、定期的に検診していれば、早期に発見できて治せちゃうんです。早いほど治療方法も簡単で体への負担も少ない。子宮頸ガンの初期はこれといった自覚症状がほとんどありません。子宮体ガンは不正出血だったりおりものの変化といったサインがあることが多いのですが、検診ならばもっと早いうちに気づくことができます。長年検診をしていなかったり、生理の不調を放っておくと、無意識のうちにガンを進行させてしまう可能性が高まります。進行させてしまうと対処の術も狭まり、治療方法のメインが子宮や卵巣の摘出となってきます。体への負担も大きくなりますし、精神的ダメージも相当大きい」と松村先生。乳ガン同様、女性特有の病気はアイデンティティと深く関わっているので、病気になってしまったらショックなのは十分に想像できる。心も相当ゆらぐと思う。
「一番の悪は放置してしまうこと。検査をせず、体調不良もあとまわしにしてしまう人がとても多いのです。子宮ガン検診の受診率もまだまだ低く、2割程度です。年に1回の検診で自分の健康が守れるのに…」
子宮頸ガンは一部のタイプを除けばゆっくり進むガン。だからといって検診を後回しにしていいのではなく、進行の遅さを万が一の早期治療のために費やすべきだ。
だから定期的な検診は非常に大切。調べて何かあれば対処すればいい(なんと子宮ガンはガンになる前の「前ガン状態」から発見できる!)。何も問題なければスッキリ安心して過ごせるのだ。
子宮ガン検診に行こう

内診に抵抗があるんですけど……

こういう声をよく耳にします。実際に内診ってなにを診ているのか、松村圭子先生に聞いてみました。
「内診は別名「双合診(そうごうしん)」といって、両手で子宮を挟むようにして触診します。子宮や卵巣の腫れや変形、硬さ、痛みがないか等を診ています。それぞれの疾患によって診るポイントというのがあって、それができるのが内診。得られる情報が多くある程度の診断もできます」とのこと。
心理的抵抗がある人はどうすれば…「知って欲しいのは医師も仕事としてやっているんだよという点ですが、他人に見せる意識がないところなので抵抗があるのはすごくわかります。イヤと思ったら止めればいいし、その意思表示をしてもらってOKです。私も初診で必ずしも内診が必要だとは考えていません。命に関わるような緊急性がない場合は、医師との相性を見たり信頼関係を築きながら、平気になったら内診を受けてもらえばいいと思います」
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子宮癌検診を受けてきました!

今回の実験台(?)は、モンナージュスタッフ林です。私は毎年、自分の誕生月あたりを目安に子宮ガン検診を受けています。今年分はモンナージュの取材をかねて松村先生に検査してもらいました。その検査の様子を公開します(少々見苦しいかもしれませんが、検診の様子を知ってもらって、みんなも検診に行ってもらえたら嬉しい!)。検診の流れは「子宮頸ガン検査」→「内診」→「エコー検査」→「子宮体ガン検診」です。子宮頸ガンの検診のみという場合も多いようですが、私はフルコースで受診してきました。
問診票に直近の生理期間や体調を記入して検査室へ。私はおもいっきりパンツスタイルですが、ふわっとしたスカート姿のほうが便利かもしれません。 このクリニックで使われている電動の受診台です。最近どんどん導入されているタイプ。医師と患者の間にカーテンがないので、医師とコミュニケーションができるのが特長。 これが膣内鏡。検査をしやすくするだけでなく、膣壁を保護する役目もあるそうです。
問診票に直近の生理期間や体調を記入して検査室へ。私はおもいっきりパンツスタイルですが、ふわっとしたスカート姿のほうが便利かもしれません。
 
このクリニックで使われている電動の内診台です。最近どんどん導入されているタイプ。医師と患者の間にカーテンがなく、医師とコミュニケーションができるのがこのクリニックの特長にもなっていました。
 
これが膣鏡。検査をしやすくするだけでなく、膣壁を保護する役目もあるそうです。
 
問診票に直近の生理期間や体調を記入して検査室へ。私はおもいっきりパンツスタイルですが、ふわっとしたスカート姿のほうが便利かもしれません。 このクリニックで使われている電動の受診台です。最近どんどん導入されているタイプ。医師と患者の間にカーテンがないので、医師とコミュニケーションができるのが特長。 これが膣鏡。検査をしやすくするだけでなく、膣壁を保護する役目もあるそうです。
膣鏡をセットしました。検査の準備万端!私は下半身は脱いで上にタオルを掛けています。なぜか靴下まで脱いでしまいました…。
 
最初に子宮頸ガンの検査です。このポワポワした綿棒のようなもので細胞を採取します。
 
「いくわよー」と松村先生。ポワポワ綿棒で子宮の入り口を軽く擦るらしいのですが、その感触ゼロ。無痛。ここには神経はないそうです。時間にしてほんの3〜4秒って感じでした。採取した細胞は検査に回されます。
 
次に内診です。お腹の上にも手を置いて子宮や卵巣の状態をチェックしてもらっています。モンナージュスタッフ林、余裕のカメラ目線です。 次にエコー検査です。松村先生が持っているのは、膣内型のエコーです。 エコー検査によって筋腫の有無などがわかります。なんと、ミリ単位の筋腫まで映し出されるそう。私も松村先生に解説してもらいながら画面を見ています。
次に内診です。お腹の上にも手を置いて子宮や卵巣の状態をチェックしてもらっています。モンナージュスタッフ林、余裕のカメラ目線です。
 
次にエコー検査です。松村先生が持っているのは、膣に挿入するプローブ(探触子)です。
 
エコー検査によって筋腫の有無などがわかります。なんと、ミリ単位の筋腫まで映し出されるそう。私も松村先生に解説してもらいながら画面を見ています。
 
次に内診です。お腹の上にも手を置いて子宮や卵巣の状態をチェックしてもらっています。モンナージュスタッフ林、余裕のカメラ目線です。 「ちょっと痛いかもしれないけど、すぐ終わりますよ」と松村先生。痛いというより重いような違和感。時間は5秒あったのかどうかの印象です。細胞採取後、少し出血するかもしれないとのことでした(一応ライナーあてて帰りました)。この細胞も検査に回されます。 すべて終了ー!いろいろ質問したり、写真を撮るために動きを止めてもらったりしていたので時間がかかりましたが、普通なら3分もしないうちに全て終了するのではないかと思います。検査結果は約1週間後です。
ラストは子宮体ガンの検査です。少々見えにくいと思いますが、細いチューブの先がブラシ状になっていて、その部分が子宮内の細胞をキャッチします。
 
「ちょっと痛いかもしれないけど、すぐ終わりますよ」と松村先生。痛いというより重いような違和感。時間は5秒あったのかどうかの印象です。細胞採取後、少し出血するかもしれないとのことでした(一応ライナーあてて帰りました)。この細胞も検査に回されます。
 
すべて終了ー!いろいろ質問したり、写真を撮るために動きを止めてもらったりしていたので時間がかかりましたが、普通なら3分もしないうちに全て終了するのではないかと思います。検査結果は約1週間後です。
子宮ガン検診は次のポイントをおさえて受診するのがベストとのことです。
生理期間を避けて受診を。経血によって正しい検査結果が得られないらしい。(子宮体ガン検診は生理直後がベストとのこと)
不正出血がある場合は、止まるのを待たずに「そのまますぐ来て」とのこと。
よくビデを使ってキレイに洗ってくる人が多いそうですが診断の妨げになるので使用しないでとのこと。

何かとあけっぴろげなモンナージュなので、子宮ガン検診の様子も画像公開しました。子宮ガン検診に行ったことのない人は、これで何となくでも様子が伝わると思います。そんなに緊張するようなものでもないでしょ?定期的に検診している人にとっては、普段受けられているのとそんなに違いはないかと思います。
少しの勇気と勢いで自分の体の今の状態がわかり、何かあれば対策が打てるし、問題がなければ何も気にすることなく過ごせます。
大切なのは「予防できる病気は予防しなきゃ損」「ある程度の年齢になったら、医師を見方につけて自分の体に興味を持つ」ということだと思います。
健康やQOL(Quality Of Life)についてうたっているモンナージュですが、取材に同行したスタッフは子宮ガン検診未経験でした。ですがこの機会をきっかけに取材終了後に検診を受けていました。

さぁみんな、子宮ガン検診に行こう!

 取材にご協力いただいだきました
らら女性総合クリニック 松村圭子先生と一緒に。松村先生の手には松田聖子さんのブロマイドが。彼女の健康や美容へのプロ意識に共感しているとか。きっと子宮ガン検診も定期的に受けているに違いない。

らら女性総合クリニック

神奈川県横浜市都筑区池辺町4035-1(ららぽーと横浜2階)
平日/10時〜13時、15時〜19時
土日祝/10時〜13時、15時〜18時
初診受付電話:045-929-3752
ホームページ >>

<写真>
松村圭子先生と一緒に。松村先生の手には松田聖子さんのブロマイドが。彼女の健康や美容へのプロ意識に共感しているとか。きっと子宮ガン検診も定期的に受けているに違いない。
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