2008年4月から厚生労働省が主導となって「特定健診、保健指導」がスタートします。この特定健診と保健指導の2つを併せて、通称「メタボ健診」と呼ばれることもあり、そちらを耳にしている人のほうが多いかもしれません。その名のとおりメタボリックシンドロームに焦点を当てた健康診断で、メタボリックシンドロームに該当する人やその予備軍の早期発見・早期治療が目的です。この検査を受けるのは40歳以上の男女で、対象者数は約5600万人。ちなみに東京都の人口は1258万人。数字だけを見てもわかるように、実は大規模プロジェクトなのです。
・・・なのですが、実際のところスタートまで1ヶ月を切っても具体像が私たちだけではなく、医療関係者にもその具体像が伝わっておらず、遅延も出ている様子。実際にモンナージュスタッフが調べてみても、簡単なことが知りたいだけなのに時間がかかってしまいました。こんな企画、会社で策定したら怒られるよぉ〜なんて思ってみたり。でも実施開始は既に決定しており、モンナージュ読者の多くが特定健診・保健指導を受診する対象者となっているばず。他人事でなかったりします。
「大きなプロジェクトですからまだ不備は目立ちますが、メタボ健診を実施することは大きく評価できると思うんです」とは、いつもお世話になっている森田祐二先生(銀座アンチエイジングラボラトリー所長)。
メタボリック症候群やメタボといった言葉そのものは認知度がすっかり上がりましたが、内容まで把握していたり、ましてや自分のことと置き換えて考えている人はまだまだ少ないのが現状です。そんな中、働き世代に向けて「メタボ健診」を実施することは、気付きに繋がり、大いに意義深いと。
ここでおさらい。
メタボリック症候群とは、「内臓脂肪型肥満」にプラスして「高血糖・高血圧・高脂血症」を併発した状態のこと。自覚症状がゼロに近いのにもかかわらず、放置すると動脈硬化が進行して、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす確立が著しく高くなってしまいます。皮下脂肪ではなく内臓脂肪が引き金となるので、見た目として太っている、太っていないというだけでは判断しにくい。またこれらは、毎日の食事内容や運動量などが絡んでくる「生活習慣病」。誰もが注意する必要があり、そのため今回の健診も40歳以上の男女が対象となっています。
森田先生にご協力いただいて、この4月にスタートする特定健診・保健指導の内容をまとめてみました。 |