近年、女性のライフスタイルはますます多様化しており、結婚、出産、仕事、家庭など、選択肢は広がっています。30歳前後は女性ホルモンの分泌が盛んになり、精神的にも余裕があります。ですから、30歳までに出産し、子育てのストレスがない環境で生活をすることは、アンチエイジング的に好ましいことです。しかし、子育ては喜びと同時にストレスも大きいもの。子育てのストレスなしに好きな仕事に没頭している女性の方が、充実したライフスタイルを送っている場合もあります。
結婚や出産経験のある無しに関係なく、女性ホルモンの分泌は40歳前後から低下をはじめ、それにより更年期の症状が出て来ます。ただ更年期の症状の重い・軽いの個人差と、結婚や出産との関連性については、あまり気にする必要はないでしょう。
ただ気をつけて欲しいのは、乳がんや子宮がんの危険因子に、独身の女性と出産経験のない女性が入っていること。乳がんの発生メカニズムについては、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが体内で分解される際の代謝副産物の一つである、16αハイドロキシエストロンに発がん性があることが解明されています。
この対処法としては、ブロッコリーや芽キャベツ、カリフラワーなどを食べるといいでしょう。これらアブラナ科の野菜には豊富なビタミン類が含まれるほか、発がん性のある16αハイドロキシエストロンを低下させる、抗酸化物質のインドール3カルビノールやスルフォラファンが含まれているからです。1日あたりキャベツ1/3個に相当する300μg(マイクログラム)を摂取するといいでしょう。それに加えて、定期検診や自分で行う触診のチェックを習慣づけることも大切です。 |