トップページへ












自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
メッセンジャー
米井嘉一先生
ドクター監修のアンチエイジングトピック
メディカル
〜米井嘉一先生のコラム〜糖尿病や心筋梗塞、うつ病にも関与するフリーラジカル 〜米井嘉一先生のコラム〜糖尿病や心筋梗塞、うつ病にも関与するフリーラジカル
1

どれも欠かせないサビ止め三本柱「精神」「運動」「食事」

 老化のスイッチをオンにし、病気になりやすい体にしてしまうもの……それは、不摂生。さらにいえば、「何も(努力)しない」ことです。老化のスイッチをオンにする悪魔の生活習慣とは、ソファーに横たわってポテトチップスをかじりつつ、テレビやビデオを見てだらだらとすごすこと。食事はスナック菓子のように高カロリーで栄養分が少ないもの、飲み物は炭酸飲料やビールになりがちでしょう。タバコも吸い、身体を動かすのが面倒なので運動不足に。精神面でも怠けぐせがつき、積極的に人とコミュニケーションをとろうとしない……万事、だらしのない状態です。
 でも、このような生活をしているからといって、あきらめないで下さい。一度オンになった老化のスイッチは、不摂生や悪い生活習慣を止めることでオフにできるのです。老化のスイッチをオフにして健康な体でいるためには、毎日の生活の中でフリーラジカルが大量発生する原因を減らし、サビない体づくりや生き方を心がけましょう。そんな「生活療法」の具体的な方法とは、「精神」「運動」「食事」の三本柱です。長寿県ナンバーワンである沖縄の人々は、この三本柱をきちんと実践しています。
 まず精神面。沖縄の人々は社交的で、歌や踊りなどの伝統芸能を生活に取り入れ、また県民1人当たりの友人の数がとても多いことが統計でわかっています。
 次に運動ですが、沖縄では漁業や農業などの体を動かす仕事に就いているお年寄りが多いのです。また、いくつになっても自分のことは自分でやるため、歩く量も自然と増えます。
 そして食事ですが、モズクや昆布などの海藻類や、豆腐などの大豆加工品・豆類、抗酸化物質が多く含まれる緑黄色野菜、それに果物も多く摂っています。タンパク源を見ても、魚や大豆のほか、煮たり茄でたりして脂肪分を落とした豚肉をたくさん食べています。健康で若々しい体をキープするうえで、沖縄のお年寄りの生活習慣はヒントになります。

モンナージュ
2

体に悪いことをひとつずつやめていこう

 健康な体に戻ったりキープしたりするには、決意することが大切ですが、いきなり最初からあれもこれもと欲張っては長続きしません。まずは、いちばん大きく崩れているところ(リスクファクタ一)に注目し、ひとつずつ改善していきましょう。
 テレビ番組などで健康情報を知ると、すぐに飛びついて、そればかりやろうとする人が多いようですね。しかし、発想を転換して「○○が効くから取り入れる」のではなく、「××は体に悪いから、今日からやめよう」と考えて欲しいのです。それも、短期間だけやめるのではなく、習慣になるまで地道にやりましょう。
 以下に挙げるのは、フリーラジカルの大量発生につながる悪い生活習慣です。これらの生活習慣は、やがて病気や老化につながるもの。まずは、自分がどれだけリスクファクターを抱えているか、確認してみてください。

◆リスクファクター・リスト

朝早く目が覚めてしまう
部屋は明るいままでないと眠れない
睡眠中に呼吸をしていないと言われたことがある
夜遊びすることが多い
タバコは絶対にやめられない
日焼け対策はとくにしない
友人が少なくて、一人でいることが多い
最近、体が重く感じる
もう太ってもいいと思う
歩くのが面倒で、すぐにタクシーに乗る
最近、つまずきやすくなった
肩こりがひどい
バターよりもマーガリンが好き
肉よりも魚が好き
甘い食べ物や炭酸飲料が好き
二日酔いになるまで飲むことが多い
飲みたくない日でも、誘われれば断らない
野菜や海藻類は嫌いだ
仕事や人間関係にストレスを感じる

 いかがでしたか? みなさんは、いくつ当てはまったでしょうか。

モンナージュ
3

自分の体の弱点を知ることから全てが始まる

 自分の体の弱点を知ることも、アンチエイジングでは大切なことです。弱点を発見する具体的な方法としては健康診断が一般的ですが、可能であれば人間ドックをオススメします。人間ドックは、日本人の三大死因である「ガン・脳卒中・心臓病」の早期発見・早期治療・生活指導・疾患予防につながるからです。
 また、近年注目されているのが、私の専門の「アンチエイジングドック」です。老化があらわれるところは人によって異なります。たとえば、筋、骨、神経はいいけれど、血管とホルモンに弱点がある場合、それが足を引っ張って、ほかの要素まで弱くなってしまうことも。そういう場合は、老化のバランスを整えることで、健康・長寿になることができます。
 弱点を克服すると、ほかの要素にも好影響をもたらします。これを専門用語で「アップレギュレーションがかかる」といいます。たとえば、血管年齢がよくなると血流が改善し、脳の血流もよくなるため、結果的に神経年齢も若返るのです。
 自分の体の弱点を知らないと、弱点が足を引っ張って、良い部分まで悪くなってしまいます。これを「ダウンレギュレーション」といいます。健康な体への道は、まず自分の体の弱点を知ることから。弱点を知れば危機感が生まれ、対策を立てることができます。他人がやっていることが、必ずしも自分に有効とは限らない。自分の体に合った健康習慣を実践して欲しいものですね。

 information
米井嘉一先生の著書 『加齢に克つ! サビない体のつくりかた』草思社

もっと詳しく知りたい方は、こちらを参考に。
米井嘉一先生の著書
『加齢に克つ! サビない体のつくりかた』草思社

▲ページのトップに戻る
 
 
 
  サイトマッププライバシー・ポリシーサイトのご利用に際して