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メッセンジャー
モンナージュ編集部
ドクター監修のアンチエイジングトピック
メディカル
カイロプラクティックで、心と体のゆがみを治そう!
カイロプラクティックで、心と体のゆがみを治そう!
 
 カイロプラクティック……この治療法の名前を聞いたことがある方も、たくさんいらっしゃると思います。でも、「背骨をポキポキ鳴らす治療法でしょ? なんとなく痛そう」などというイメージが先行して、ちょっぴり二の足を踏んでいる方もいらっしゃるのでは?
 今回モンナージュスタッフがお邪魔したのは、麻布十番の商店街にある、知る人ぞ知るヘルスケア・サロン「サキ カイロプラクティック」。院長の浅川岳彦さんに、カイロプラクティックとは何か、患者さんの傾向や健康法についての色々なお話を、施術をして頂きながらお伺いしました。
モンナージュ
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カイロプラクティックって、何?

 麻布十番の商店街の一角に、上質な隠れ家のようなヘルスケア・サロン「サキ カイロプラクティック」があります。暖色系に統一されたインテリア、やわらかな間接照明、空気を浄化する藻土塗りの壁……こだわりの内装には、「訪れる人々が、毎日の生活で溜めた疲れをゆっくり癒やせるように」という、院長の浅川岳彦さんの思いが込められています。

 カイロプラクティックとは、「骨格の歪み、特に脊椎(背骨)の異常を、手技によって矯正することで神経の働きを回復する治療法」だそうです。

  • カイロプラクティックは19世紀にアメリカで始まったもので、代替療法としては古いものです。カイロプラクティックとは、ギリシャ語で「手」という意味です。英語だとhands practice、日本語に直訳すると「手技」になります。「脳から身体のすみずみに至る神経網の働きがよければ、自然に健康を維持できる」という、東洋医学的な自然治癒力の考え方をベースにしています。  カイロプラクティックで体全体のバランスを整えることにより、脳からの神経伝達が十分機能するようになり、病気になりにくくなります。また、メンタルストレスで引き起こされる自律神経のアンバランスな働きを正常化することで、身体と心のバランスを取り戻すことにも長けています。日本では、身体に痛みが出てから対処療法的に行われていますが、本来は予防医学に近いものですね。

 アメリカで始まった治療法だったのですね! モンナージュスタッフは、てっきり東洋医学だと思い込んでいました。
 歴史のある治療法、カイロプラクティック。そもそも、浅川さんがカイロプラクティックを始めたきっかけとは、何だったのでしょう?

  • モンナージュ
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    実は昔、僕自身が患者だったんですよ。大学でフェンシングをやっていたのですが、20歳の時、練習試合で突きをやった時に違和感があり、2ヶ月くらい放置していたら足がしびれ、病院に行ったら椎間板ヘルニアと診断されて……。知らずに放置していたせいで悪化してしまったのです。手術を受けたのですが、椎間板を削ってしまったために関節の安定感がなくなりました。代わりに筋肉が関節を固定しようとした結果、腰が固くなってしまったため、鍼灸やカイロプラクティック、整体に通っていました。
     そして30歳の時に、高速で大きなバイク事故を起こしまして。奇跡的に助かったのですが、左の首と肩を強打して、常に痛みがありました。その痛みがカイロプラクティックで9割方解消して感動したのが、この仕事に携わるようになった動機です。会社をスパッと止めて、カイロプラクティックの道に入りました。自分自身が満身創痍でしたので、患者さんの気持ちが分かる、いい治療家になってみせる、という思いがありました。

 サキ・カイロプラクティックでは、カイロプラクティックの主な治療法である脊椎矯正(アジャストメント)をしつつ、マッサージも行います。なんとなく、カイロプラクティックとマッサージは異なると思っていたモンナージュスタッフ。同時に行う治療院はあまりない気もしますが……?

  • カイロプラクティックで骨だけ矯正(アジャストメント)しても、筋肉が即座にほぐれるわけではありません。固まった筋肉もほぐさないと、治療効果が低いと僕は思います。マッサージだけだと「気持ちいい」で終わってしまいますし、片方だけでは治療効果が低いのです。ただ、両方やるのは手間がかかり、1日に診られる患者さんの数が限られてしまうので、やりたがらない治療家が多いようですね。

 患者としては、脊椎矯正をして頂いた上に、マッサージで気持ちよくほぐしてもらえるなんて、至れり尽くせりといった感じです。

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いざ、治療!

 では、さっそく浅川さんに治療をお願い致しましょう!
 初診の場合は、まず初診カルテに必要事項を記入し、浅川さんの問診を受けます。
 次に、鏡の前にまっすぐに立って、ゆがみをチェックするための「姿勢分析検査」を浅川さんにして頂きます。自分ではまっすぐ立っているつもりなのに、鏡の前に立ってチェックして頂くと、ズレに気付いてびっくりする方が多いようです。

  • カイロプラクティックで骨だけ矯正(アジャストメント)しても、筋肉が即座にほぐれるわけではありません。固まった筋肉もほぐさないと、治療効果が低いと僕は思います。マッサージだけだと「気持ちいい」で終わってしまいますし、片方だけでは治療効果が低いのです。ただ、両方やるのは手間がかかり、1日に診られる患者さんの数が限られてしまうので、やりたがらない治療家が多いようですね。
「姿勢分析検査」……背中の中心ラインを後ろから見て、肩の高さなど左右のバランスが崩れていないかをチェック。次に、横から棒を当てて、重心ラインを見ます。 腕や首を動かして、肩関節や首の可動域を調べます。固まって可動域が狭くなっていますが、施術後にはぐーっと可動域が広くなるとのこと。 アメリカから直接輸入したカイロ専用ベッドに横になって、関節の硬さをチェックします。
「姿勢分析検査」……背中の中心ラインを後ろから見て、肩の高さなど左右のバランスが崩れていないかをチェック。次に、横から棒を当てて、重心ラインを見ます。
 
腕や首を動かして、肩関節や首の可動域を調べます。固まって可動域が狭くなっていますが、施術後にはぐーっと可動域が広くなるとのこと。
 
アメリカから直接輸入したカイロ専用ベッドに横になって、関節の硬さをチェックします。
 
パーツごとに動くカイロ専用ベッドで、首、胸、お腹、太股、ふくらはぎの調整をします。ぐっと押すと凹んで「バン!」と大きな音がするので、最初はびっくりするかも? 首の矯正をします。仰向けに寝て下から指で押し上げて首の関節の硬さをチェック。首を傾けて、ポキッと鳴らします。音が鳴ると可動域が広がり、視界が明るくなってスッキリ! 手をバンザイして、肩関節まわりのストレッチ。「気持ちいい!」痛みを感じるまでギュッと伸ばすと返って体が縮こまるため、ヨガのようにジワーッと伸ばします。
パーツごとに動くカイロ専用ベッドで、首、胸、お腹、太股、ふくらはぎの調整をします。ぐっと押すと凹んで「バン!」と大きな音がするので、最初はびっくりするかも?
 
首の矯正をします。仰向けに寝て下から指で押し上げて首の関節の硬さをチェック。首を傾けて、ポキッと鳴らします。音が鳴ると可動域が広がり、視界が明るくなってスッキリ!
 
手をバンザイして、肩関節まわりのストレッチ。「気持ちいい!」痛みを感じるまでギュッと伸ばすと返って体が縮こまるため、ヨガのようにジワーッと伸ばします。
 
ひじを曲げて、抱えるようにして脊椎矯正(アジャストメント)でポキッ。手がラクに後ろまで回るようになりました。 ベッドを移って「ほぐしマッサージ」に入ります。カイロプラクティックの特長は、矯正だけでなくマッサージも使って体全体を整えていくこと。この2つを一緒に施すことは少ないそうです。 脚のストレッチをして、可動域を広げます。「気持ちい〜い!」
ひじを曲げて、抱えるようにして脊椎矯正(アジャストメント)でポキッ。手がラクに後ろまで回るようになりました。
 
ベッドを移って「ほぐしマッサージ」に入ります。浅川さんの施術の特長は、矯正だけでなくマッサージも使って体全体を整えていくこと。この2つを一緒に施すのは、まさにここオリジナル!
 
脚のストレッチをして、可動域を広げます。「気持ちい〜い!」
 
次に内診です。お腹の上にも手を置いて子宮や卵巣の状態をチェックしてもらっています。モンナージュスタッフ林、余裕のカメラ目線です。 最初と同じように、首や腕など関節の可動域をチェックします。施術前と比べて可動域が広がり、無理をしなくても首も腕もすーっと動くようになっているから不思議! 最後に鏡の前に立って、立ち姿勢をチェック。肩の高さも左右のバランスが取れて平らになり、背骨も重心ライン上にきれいに収まっています。力を抜いている状態で、体がスッとまっすぐ立てていますね。
目のまわりと顔面の三叉神経をほぐします。パソコンを使う方などの眼精疲労に効き、顔のリフトアップに効果があります。
 
最初と同じように、首や腕など関節の可動域をチェックします。施術前と比べて可動域が広がり、無理をしなくても首も腕もすーっと動くようになっているから不思議!
 
最後に鏡の前に立って、立ち姿勢をチェック。肩の高さも左右のバランスが取れて平らになり、背骨も重心ライン上にきれいに収まっています。力を抜いている状態で、体がスッとまっすぐ立てていますね。

 これで治療が終了しました! 治療前と比べて首や肩の可動域が広がり、体がスッキリ。呼吸も深くラクになりました。
 整体などでは治療後に、症状が改善していく過程で体がだるくなったりする「好転反応」が出ることがありますが、カイロプラクティックにも好転反応はあるのでしょうか?

  • 姿勢を急激に変えるので、翌日腰などに違和感を覚えたり、
    体が重くだるく感じたりする方はいらっしゃるようです。
    リンパの循環は大体18時間サイクルですから、大抵1日で消えるようですね。
モンナージュ
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カイロプラクティックの素朴な疑問

 カイロプラクティックに強い関心を持ったモンナージュスタッフは、浅川さんに素朴な疑問をぶつけてみました。
 場所柄、外国人の方も多く来院されるそうですが、東洋人と西洋人って、体つきが違うのでしょうか?

  • 違いますね。ツボや凝り固まるところは同じですが、西洋人は骨格が大きいですし、筋肉の質も違うようです。特に男性はゴムのような感じの筋肉で、どこまで押してもツボが出てこない(笑)。食生活の違いによるものなのでしょうね。日本語は「ジンジン」「ビリビリ」など、痛みに関する表現が豊かですが、英語では「high tension」「tight」「sore」の3つくらいで、ニュアンスが伝わらないという難しさもあります。

 そういえば、日本と違って欧米では、カイロプラクティックは保健診療だと聞いたのですが……?

  • そうです。ただ保健診療だと、患者さんにかける時間が短くなりがち。日本では、患者さんには今の形式の方がいいかもしれませんね。アメリカではカイロプラクティックは「骨の専門家」であり、危険性が少ないという共通認識がありますが、日本では逆に「ポキポキが怖い」というイメージが先行しています。日本では国家資格ではないため、治療家のレベルに大きな差があるのが原因なのですが……。

 優れた治療家を選ぶのは、一般人にはなかなか難しそうですね。何も知らないと、治療期間の長短や、知名度の高低にとらわれてしまいがちですが、それらと治療家の腕とは関係ないのでしょうか?

  • まず、治療期間に関しては個人差がありますが、当院では4回治療すると大体結果が出ますので、4回をひとつの目安としています。他の治療院の中には、治療回数の目安を明確にしないまま回数券を売ろうとするところもあるようですが、それは問題があると思います。
     それと知名度に関してですが、名前が売れている方は、宣伝上手でビジネス優先のケースが多く見受けられるようです。僕の知る限り、ゴッドハンドと呼ばれる治療家ほど、世間から身を隠そうとしている方が多いですね。僕は「患者さんへのサービスにはこだわっても、自分自身にはこだわるな」をモットーにしています。自分自身にこだわるとうぬぼれに繋がり、初心を忘れていつしかお金儲けしか頭が行かなくなってしまうかもしれない。手広くやっている店は、どうしても経営重視になってしまいます。人数を確保しようとすると、スタッフの技量が低下していきますからね。
     やはり、優秀な治療家に出会うには、知人や友人の紹介による「口コミ」が、可能性が高いようです。

 浅川さんは、流行りの健康法を見出すマスコミや、それに飛びつく人々も問題視しています。耳ツボ、加圧、ダイエット……最近「小顔矯正」という言葉をよく耳にしますが、あれはどうなのでしょう……?

  • 「矯正」っていう言葉の使い方が紛らわしいですね。顎関節などを治しアゴから下の部位の左右バランスを調整することによってリフトアップすることは可能ですが、頭蓋骨自体は決して変形することはありません。それを、顔の形自体が変わると思っていらっしゃる方が、僕のところにもいらっしゃる。あくまで顔の筋肉を整えているだけですので、持続効果はないですから。ずっと小顔になるわけではありませんし、顔の形がそう簡単に変わるようでは、脳みそは守れませんよね。小顔矯正をうたって高いお金を取るところが多いので、気を付けて欲しいものです。
モンナージュ
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カイロプラクティックと心身の健康

 カイロプラクティックは、「頭痛、肩こり、疲れ目、腰痛、背中の痛み首や腕、手指のしびれ、冷え性、生理痛、ふくらはぎや足のむくみ・はり、不眠症状 自律神経バランスの乱れによる不定愁訴、抑うつ症、うつ病からくる倦怠感や不安感」……と、日常的に感じる不調からメンタルなものまで、様々な症状に効果的な治療法です。
 来院される方は、どんな症状を抱えていることが多いのでしょうか。

  • やはり、肩こりの悩みを抱えている方が多いですね。男女比では、圧倒的に女性が多いです。デスクワークで疲れを溜めるなど、仕事を持っていらっしゃる女性が多いですね。男性は散々疲れを溜めてからいらっしゃいますが、女性は2週間おきなど、メンテナンスの意味で来られる方も多いです。

 女性と男性では、自分の体に対する意識が違うのでしょうか。仕事がどうしても先になってしまう男性に比べて、女性の方が自分の体の声をよく聞けているようですね。
 ただ仕事の疲れだけではなく、最近はメンタルな問題を抱えて来る方も少なくないそうです。

  • 僕は心理カウンセラーではありませんし、心の病は専門ではないのですが、結果的にそのようになっていることもしばしばです。体の症状は、心理的ストレスが原因ということも多いのですよ。会社を辞めた途端に、症状が消える場合もありますから。
     うつの治療として来られる方もいらっしゃいます。うつの場合、上部胸椎を調整するとセロトニンの分泌が促されるので、効果があるとされています。セロトニンの低下は、うつの大きな原因です。女性の場合、月経前症候群(PMS)は一時的にセロトニンが低下するため起こる、というのが定説になっていますし。
     うつの方を急かしたり、頑張れと励ましたりしては絶対にいけません。頑張って頑張って、うつになってしまった方が多いので、今のままでいい、今は休む時期だとお伝えするようにしています。

 患者さんのメンタル面にも細やかな気配りを忘れない浅川さん。ですが、複数の治療院にかかる患者さんには、苦言を呈します。

  • 複数の治療院にかかる方は、何を目的としているのか、本当に治る気があるのか疑問です。新しい治療院がオープンしたから行ってみよう!みたいな感じで、その地域の治療院にしらみつぶしに行く方がいらっしゃる。整体マニアなのでしょうか、何かに依存せずにはいられないようですね。

 治療家として、浅川さんは「健康を人任せにしないように」ともおっしゃいます。

  • やはり、自分で治そうという意志がないと治りません。
    最終的に健康を維持するのは本人であり、医師や治療家はあくまで手助けにしかなりませんから。
    本人に治そうとする意欲がない人は、絶対に治りません。
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健康へのアドバイス

 患者さんの心身の健康に、治療家として真摯に向き合う浅川さん。そんな浅川さんに、最後に日常で行うべき「健康習慣」関して、アドバイスを頂きました。

  •  運動は好きな人は放っておいてもしますし、運動嫌いな人は言ってもしないので、運動する気があるのであれば、先生やトレーナーがみっちり付いてくれるジムなどをお薦めします。自分で運動するのであれば、1日の中で必ずしなければならない動作の中で、運動もついでにやってしまいましょう。一番いいのは、階段の昇降運動です。「エレベーター・エスカレーターを使うな!」
     あと、寝る前に5分でいいからストレッチをやって欲しいですね。腰が痛い人は、骨盤まわりのストレッチを。毎日できることは、先に延ばさずやりましょう。
  •   夜遅い食事は、できれば御法度にして頂きたいですね。
    胃が休まらないので眠りが浅くなり、目が覚めた時にダルく、疲れている。夜遅い食事には、何一ついいことがありません。非常に健康に悪いと思います。どうしても夜遅い食事になってしまう時は、高カロリー食や高タンパク食は食べず、なるべく消化活動に負担がかからないようなものを食べて頂きたいですね。
モンナージュ
  •  メンタル系に関しては「怒りを溜めるな」ということですね。
    怒りのエネルギーがどれだけ体を蝕むか……他人に対する怒りのはずが、自分の体を焼いてしまうのです。背中をマッサージしている時に、患者さんが会社であった嫌なことや、旦那さんの悪口を言い始めると、その途端に背骨がギューッと緊張したり、背筋にギューッと力が入ったりするのです。あれには驚きました。

 治療家におんぶに抱っこ、ではなく、患者自身にも「自分で治そう!」という意志がないと、治るものも治らないようです。自分で食事や運動などに気を付けつつ、手助けとして治療家のアドバイスを仰ぐ、というスタンスが望ましいようですね。

 取材にご協力いただいだきました
浅川岳彦さんと

サキ カイロプラクティック

住所:東京都港区麻布十番2-3-12 ビスコビル302
電話:03-5441-2858
営業時間:11:00〜23:00
休診日:火曜日、水曜日
ホームページ:http://saki-chiro.com/
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