今年も日本抗加齢医学会が行う年に1度の総会に行ってきました。モンナージュスタッフは3回目の参加です。2009年5月28〜29日の2日間、お台場にあるホテル日航東京のフロアを借り切っての総会では、16のシンポジウム講演、22のコンセプト講演、全国の医師らによる研究発表が185テーマというボリュームで、平日にもかかわらず日本全国から医師や看護師さんといった医療従事者やそれに携わる仕事をしている人が2,500人以上も集まったそうです。東京に住んでいれば今回は参加しやすかったですが、遠方に済んでいる方々は病院や仕事を休んだり、やりくりして学会総会に参加しているそうで、すごいなぁ...と、ただただ感心。それだけ吸引力のある医学会なのです。

日本には数多くの医学会があり、内科、小児科、婦人科、外科、皮膚科、感染症、アレルギー、救急、東洋医学.....と、ものすごい数の医学会があるわけなのですが、抗加齢医学会はそういった数ある医学会のひとつです。どの学会も活気があるかといったら、どうやらそうでもない学会もあるみたいですが、抗加齢医学会は活気があり研究発表も盛んに行われている珍しいタイプの学会らしい。そういった場に参加できて、モンナージュスタッフも勉強のしがいがあります。

会場で会って立ち話した先生や、学会の様子をブログに書いている先生のコメントを読むと、この抗加齢医学会は、なかなか刺激的らしい。特に医師の立場からすると、専門外の医師の講演が聴けたり（例えば婦人科専門の人が皮膚科の話を聴いたりとか）、意見や情報交換ができる点はとても有意義だそう。臓器別に細分化された医療だけでなく、からだ全体を見つめるには大切な場になっているそうです。そういう活気ある場にいたり、積極的に動いている姿を見ると、何とも頼もしく、パワーもらえてるような気持になりました。

学会ではひたすら講演を聴いて、脳キャパ越えてヒーヒーいっているモンナージュスタッフですが、バラエティーに富んだ内容の講演がいくつもあり、どれも興味津々でした。今年の医学会では、女性ホルモンや卵巣、心といった、女性のからだについての研究や講演が目立ったように感じました。また、シミやシワなど「見た目」に関する事柄を追求している講演もいくつかあり、それらの内容が単に施術技術にとどまらず、その治療をすることによって気持や生活の質が向上している点に焦点を当てていたことも興味深かったです。抗加齢医学会を見ていると、視点がフレキシブルだなぁと思わされることが度々あります。

医学会総会では講演や研究発表だけでなく、企業の展示ブースも設けられていて、医療機器や医薬品、サプリメント、生活習慣病対策のためのメニューなど、日頃私たちが目にしないようなものが展示されていて「へ〜、こんなのがあるんだ〜」と、単純に面白かったです。実は今回、モンナージュもこの場にブース出展をしておりまして、食欲コントロールのサプリ「スマートコンシャス」を、大木製薬さんと共同で宣伝してました（モンナージュ編集部は何も手伝っていないのですが...）。「スマートコンシャス」は腸の中の回腸にある食欲抑制機能を使って食欲コントロールするサプリで、ダイエットだけでなくメタボ対策等の食事コントロールにも役立てられるため、なかなか人気があったようでブースのまわりには常に人がいました。

毎回いろいろなテーマで講演が行われ、アンチエイジング・抗加齢医学の方向性が垣間見られる抗加齢医学会。様々な医師や医療従事者の視点に触れ、とても勉強になりました。モンナージュでは、学会の内容をそのまま記事にしたりすることはないのですが、いろんなところで記事に還元しています。問えば、取材をしていてあれこれ話を聴いたとき、「これって医学的に確証があることだ」「いや、単なる巷のうわさ話だ」といった判断材料として活用することしばし。モンナージュも芯のある記事を書いていきたいので、こういった勉強も大事だと思っています。来年の抗加齢医学会総会は京都で開催。ちょっと楽しみだけど、大変そうだ...。