「病は気から」というように、「老化も気から」というお話です。病気・老化と気持について考えてみたいと思います。
既に知られているように、ストレスは神経系に悪影響を及ぼすだけでなく、免疫力を低下させることもわかっています。ストレスの刺激が大脳から副腎に伝わると、コルチゾルという副腎皮質ホルモンが分泌されるのですが、これが厄介な存在で、糖尿病を悪化させたり、血圧を高めたり、動脈硬化を促進させ、免疫機能を低下させる「悪玉ホルモン」なのです。このコルチゾル分泌だけでなく、ストレスはさまざまな物質を分泌させ、その結果免疫力の低下に繋がります。免疫力が下がれば体調も崩しやすくなりますし、ガンも発症しやすくなります。とりわけ高齢になるとストレスに対する抵抗力が弱まるため、大きなダメージに繋がることもあります。
そのためストレス対策が大切。有効なのは、実は「気」を強く持つことなのです。これはあなどれません。薬の効果を調べる試験に使われる「偽薬」、これは薬ではなく単なる粉で、偽薬と本当の薬を飲み比べて効果を測定するのですが、効果がないはずの偽薬であっても「この薬はよく効きますよ」と説明して飲んでもらうと、本当に病気が治ってしまうことがあります。人の「気」が体と密接であることの証です。心を若々しく健康的に保つことは、体の健康にも繋がります。
さて、女性は男性と比べて平均寿命が7歳ほどリードしていますが、その理由は何でしょうか?広域に考えると、こんな特徴が挙げられます。 |