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モンナージュ編集部
 
Special
モンナージュ1周年記念対談 編集長寺山×松村先生×伊達先生
モンナージュ1周年記念対談 編集長寺山×松村先生×伊達先生 「自分の心と体の声に、もっと耳を傾けてみよう!」
「自分の心と体の声に、もっと耳を傾けてみよう!」
2006年4月の満月にスタートしたモンナージュ、2007年4月の満月で1周年を迎えます!。今回、モンナージュ1周年記念の特別企画として、ウィミンズメディカルクリニック八王子の松村圭子先生と恵比寿アンチエイジングクリニック・栄養学博士・管理栄養士の伊達友美先生、モンナージュ編集長の寺山いく子の、3人対談を実施いたしました。
松村先生は婦人科の観点から、女性特有の悩みを通して見える、現代女性が抱える心と体の問題を指摘して下さいました。伊達先生は、人間にとって基本的な「食」が軽視されている最近の傾向を直視し、「食」と愛して食べる大切さについて語って下さいました。
意外なほどにしなやかな2人の専門家のご意見、必見です!
 対談はモンナージュの会議室にて行いました。会議室にさっそうと現れた松村先生と伊達先生は、若々しく活気に溢れた魅力的な女性。果たして、2人の先生の目にモンナージュ世代の女性はどのように映っているのでしょうか。なごやかな雰囲気で対談はスタートしました。
1

できることから始めませんか?

 ブランドのバッグにお洒落なワンピース、流行のコスメに最新のジュエリー……いずれも女性にとって、興味のあるものばかり。でも、そういう外側のことにはお金をかけるけれども、自分の内側にお金をかけている人って、まだまだ少ない気がします。
仕事が忙しいから、食事を手作りする暇がないし、内側を綺麗にするのは、手間ひまかかって面倒くさい。その点、外側を綺麗にするのはてっとり早い……そう思っている人が多いのかも。でも、そんな傾向に2人の先生は「待った」をかけます。

松村圭子先生
伊達友美先生

「できることから始めては?」と提案して下さったのは、松村先生。
松村:忙しい中でできることは限られているし、その中で朝昼晩規則正しく、バランスよく食事をとるなんて、できるわけないんですよ。生活しながらできることをやればいいだけ。それなのに、杓子定規に『朝昼晩ちゃんと食べなくちゃ』と考え、うまくいかないと「自分はダメなんだ」と落ち込んで、コンビニでハンバーガーとおにぎりを買っちゃう人が多いの(笑)。「All or Nothing」のように両極端になって、「ほどほど」の生活ができないみたいですね。コンビニ食でもサラダを選ぶなど、できる範囲で工夫をすればいいんですよ。

伊達先生も「そうそう」とうなずきます。
伊達:私のところに来る人にも、「パンよりも飯を食べるのよ」と指導すると「白米より玄米の方がいいんですよね?」ってなっちゃう。そこまで行かなくてもいいの!(笑)
寺山:確かに、やるなら徹底的にやらないと気がすまない「完璧主義」の女性は、結構多い気がします。週1回でも手作りするなど、できることから始めればいいんですよね。
松村:そうですよ。私だって、そんなに料理はしていませんよ。「三日坊主」っっていうけど三日もてばいいじゃない!(笑)
伊達:私なんか、3日に1度料理できればいいかな、っていう感じ(笑)。

……「もっとズボラでいいんです」という2人の先生。「ちゃんと料理を作らなきゃダメよ!」って言われると思っていたので、肩から力がすっと抜けて、気が楽になりました。

2

気持ち良く「ほどほど」に生きる

先生方のお話を伺っていると、「ほどほど」と表現できるバランス感覚は一体どこに行ったんだろう?って思ってしまいます。社会進出して選択肢が増えた分、色々なものを選択している女性たち。でも、その全てを完璧にこなそうとして「ほどほど」の加減が分からなくなり、病んでしまう人が多いのかもしれません。そんな人たちに、松村先生は「今の自分でいいんだよ」と、自分を褒めることから始めて欲しいとおっしゃいます。

松村圭子先生

松村:まず今の自分を認め、自分を褒めて欲しいですね。皆さん、理想のハードルが高すぎるんですよ。ゆとりや遊びは必要ですし、もう少しズボラでもいいのにね。
寺山:周りがダイエットしていたり、マスコミが「痩せている女性が綺麗」と言ったりすると、それに流されて頑張ってしまって、自分の食べたいもの・したいことが分からなくなっているのでしょうね。
松村:ビジネスの餌食ですよ(笑)。例えば「痩せている方が綺麗」っていうのも、植えつけられた価値観。その価値観に振り回されていては、本当の自分の声が聞こえなくなってしまう……。

寺山いく子 美容プロデューサー・モンナージュ編集長。  

どうやら、本やマスコミ、他人の目ばかり気にして、自分の「気持ちいい」がおざなりになっているようです。モンナージュ世代の多くが「マニュアル世代」なのかしら……。
松村:そうみたい。でも、いい教科書があっても実践できないなら、意味がないですよね。
伊達:「自分が何をしたいのか」「何をした時に心地いいのか」が分からない人が多い。人が「こうするべき」と言った教科書に沿っていないと「自分はダメなんだ」って思っちゃうみたい。
松村:そんなの、縛られていて全く心地良くないですよね。それに、他人の目を気にしなければ、できることも多いはず。私は一人が結構好きなので、一人焼き肉とか一人寿司も平気!(笑) 自分が気持ちいい方が大切なので、「こうしたい」と思ったら行動しちゃいます。

「人に見られていたらどうしよう……」と思って、入りたいお店があっても一人で入れない女性もいると思います。でも、自分の気持ちに正直に行動した方が、絶対楽しいはず。雑誌で「お一人様」特集が組まれるなど、以前よりも多様性が認められる社会になって来ているのですから。

銀座・香十:代表取締役社長の稲坂さん。
3

心の闇……サプリメント依存症

 最近はコンビニでも手軽に手に入るサプリ。美容を気にしてサプリを飲んでいる女性は多いのではないでしょうか。でも、1錠に何mg栄養素が入っているか知らないで、パクッと口にしている人もいるはず。朝昼晩と多種多様のサプリを飲んでいる人もいますが、下手をすると、肝臓を壊してしまうこともあるので、要注意なんだそうです。

伊達:1日60錠ものサプリを飲んでいる人もいるんですよ。肝臓がやられて肌がくすんでいるのに、どれが効いているか分からないから、怖くて止められないんですって。本人は至って真剣なんですよね。そういう人には、サプリを整理してあげるんです。
松村:一種の神経症ですね。「体にいいから」「肌にいいから」と摂っていても、それでは楽しくないし、心にも良くないわ。

楽しくないから、病んでいく……本来は美容と健康のために飲んでいたはずなのに、心のバランスを崩してサプリに依存するようでは、本末転倒というもの。でも最近、心のバランスを崩している女性が多いそうです。松村先生も伊達先生も、「まず心のケアが大切」と口をそろえておっしゃいます。

松村圭子先生

松村:メンタルな部分は生理不順などに関わって来るので、無視して治療はできません。薬で生理を起こしても、根本の治療にはなりませんから。
伊達:私も、恋愛、嫁姑問題、親子のトラウマ……お金の相談以外は全部受けますね(笑)。

婦人科の病気も摂食障害も、全て心のバランスとつながりがある……分野の壁を越えて話を聞いて下さる、こんな頼もしい先生方がいらっしゃると、ホッと安心します。

4

「食」の本能を大切にする

 では、心のバランスを崩してしまった人は、どうすればいいのでしょう? その問いかけに、伊達先生は「食から変えていく」というヒントを下さいました。

伊達友美先生

伊達:「食」って一番大きな本能なんです。そこから変えれば、他のことも少しずつ代わって来ると、私は思っています。自分の体の声がちゃんと聞けるようにならないと、摂食障害は治りません。「本当は何が欲しいの?」ということに自分が気付くまで本能は目覚めないし、治癒にvも結びつかないのです。もっと本能を大切にして欲しいですね。

「1日3食規則正しく食べなきゃ」
「カロリーが高いものは食べないようにしなきゃ」
「マズイけど、体にいいから食べなきゃ」
……私たちは食に関して、こんなネガティブな「しなきゃ」という思い込みを持っていて、本能には程遠い気がします。
 でも伊達先生は、
「いつ食べたいかはあなたの体が教えてくれるから、お腹が空いて食べたいと思った時に食べなさい」
「ちゃんと食べてフェロモンをガンガン出さないと、男性は寄って来ないのよ」
「マズイものは食べても体に吸収されないから、美味しいと思うものを食べて欲しい」
……と、目から鱗が落ちるようなアドバイスをして下さいました。

伊達:私は、食に関しては放任主義。なのに、「これは食べちゃダメ」と、自分で勝手に規制している人が多いんです。「食」って「人を良くする」と書くでしょう? だから、人間にとって良いことのはず。私は「愛して食べなさい」と伝えるんです。「私はこれで綺麗になる」と愛を持って食べると、その愛のパワーが体に入って細胞になり、愛する自分ができるんです。食べる時に「まぁ美味しい、幸せ!」って思うことから初めて欲しいですね。

寺山いく子 美容プロデューサー・モンナージュ編集長。
5

実践している健康法は?

先生方がどんな健康法を取り入れているのか、興味シンシンのモンナージュスタッフ。「何か健康のためにやっていること、逆にやらないようにしていることはありますか?」という質問をしたところ、意外な言葉が返って来ました。

伊達:私がやらないようにしているのは、運動です(笑)。絶対にやった方がいいのですが、運動は苦手なんですよ。返ってストレスになっちゃう。自分に無理なことや、合わないことはやらないの。それが、私の健康法ですね。

 日頃「運動しなさい!」というアドバイスばかり聞き慣れていたので、びっくり! 確かに、いかに健康に良くても嫌いなことをイヤイヤやっていては、返ってストレスになってしまいますよね。運動が嫌いなモンナージュスタッフ中澤は、伊達先生の言葉に大きくうなずいてしまいました。

松村先生も「ストレスを溜めないことを一番の軸に考えている」と話して下さいました。
松村:私は、自分のストレスにならない範囲で、ながら運動をしています。いいと分かっていても嫌なことは、無理にはやらないですね。そして、飲みたい時は飲む!(笑)朝食も、ご飯に味噌汁に……と優等生的に考えるとストレスになるので、何か軽く口に入れるなど、一つだけ決めて実行しています。

松村圭子先生と伊達友美先生

2人の先生に共通しているのは「ストレスを溜めないこと」。でも、ストレスはとても曖昧な言葉。ある人にとってストレスになることが、別の人には心地いいということもありますよね?
伊達:だから、私は「自分の心地いいことだけをいかに多くできるか」を基本にしています。「今日は無理!」と思ったら、一日中寝て過ごすというのも、全然あり! メリハリが大切なんです。
松村:「休日に絶対仕事をしない」ということも決めていません。仕事をしないことがストレスになる時は、敢えて仕事をする。逆に「明日大変だけど、今日はいいや!」と思ったら寝る! 自分の心の声に正直になることですね。

自分の心の声に正直になる……大切なことは、意外とシンプル。でも、それが実行できていない人が多いんでしょうね。

6

自分の体に興味を持ち、自分の舌を信じること

最後に2人の先生に、モンナージュ世代の読者へのメッセージをお伺いしました。

松村圭子先生と伊達友美先生

松村:婦人科の見地から言えば、「女性としての体」のチェックのために、年に一回検診を受けることをオススメします。日常的には、心身のちょっとした変化に気付けるか否かが重要。自分に興味を持ち、自分の体を毎日見つめ直していなければ、変化が分かりません。日記に基礎体温や体調の変化、その日の気分をメモしてみては。外見ばかりではなく、自分の内側にも、もっと興味を持って欲しい。「変かな?」というサインに気付くアンテナを持ち、女性の体に関する知識もベースとして持って欲しいですね。

女性の体はデリケート。年齢とともにホルモンバランスも変わって来ますし、40代でもプレ更年期で悩んでいる人もいます。それを「気のせい」で流してしまう人と、「私はプレ更年期なんだ!」強迫的にとらえる人と両極端だと、先生はおっしゃいます。思い込みで自分に暗示をかけたり、極端に動揺したりせずに、自分の体のサイクルを把握し、自分の心と体の声に耳を傾けたいもの。

伊達:私は自分の舌をもっと信用して欲しいと思いますね。他人が美味しいと言っているけど、自分は本当に美味しいと思うのか? 疑問を感じたら、それはその人に合っていないんです。美味しいと思うものを食べて欲しいし、マズイものは食べないで欲しい。「体にいいから」とマズイものをガマンして食べる人がいますが、マズイものに愛は注げませんよね? 栄養学的に言っても、その人が美味しいと思って食べないと体に吸収されないし、いい栄養になりません。もっと自分の舌を信じて欲しいですね。

・・・・・

松村圭子先生と伊達友美先生と寺山いく子編集長

2人の先生のお話、いかがでしたか? 先生方の言葉を意外に感じた方も多いのではないでしょうか。
「体にいいから」と色々な健康法を取り入れて、知らないうちに自分で自分を「健康法」という糸でがんじがらめにしている……そんな女性たちの糸を、2人の先生はプツンと切って下さるのです。先生方の発想はとても新鮮で、そしてとても納得できました。
自分の心と体の声が聞こえるのは、自分しかいません。しなやかに、ほどほどに、自分が心地いいように生きていきたいものですね。

 

 プロフィール
銀座・香十:代表取締役社長の稲坂さん。 松村圭子先生
婦人科専門医。
ウィミンズメディカルクリニック八王子院長。(ホームページ:http://wmc.or.jp/
ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック(ホームページ:http://www.w-wellness.com/index.html)、高輪メディカルクリニック(ホームページ:http://www.w-wellness.com/index.html)でも診療を行っています。
気さくでさっぱりした印象。しなやかで芯のしっかりしいている、姉御肌の頼れる先生。患者の立場に立って診察を行い、メンタルな悩みにも耳を傾けて下さる優しい先生です。女性の病を多角的にとらえるため、様々な病院に勤務されています。
伊達友美先生 伊達友美先生
栄養学博士・管理栄養士。
恵比寿アンチエイジングクリニック カウンセラー。
(ホームページ:http://www.aa-clinic.jp/index.html
毎日の食事メニューを見ただけで人物像をピタリと当てる、食のスペシャリスト。「これ食べちゃダメ」みたいな否定はしない、とてもリベラルな先生で、その人ができる現実的なことから改善点を提案して下さいます。いつも笑顔の明るい先生。
寺山いく子 美容プロデューサー・モンナージュ編集長。 寺山いく子
美容プロデューサー・モンナージュ編集長。
外資系化粧品会社数社にてメディアコミュニケーションやマーケティングに携わり、カリスマプレスとして活躍。豊富な知識と経験、幅広いネットワークをいかし2004年に美容プロデューサーとして活動をスタート。ビューティー情報の発信や、新製品企画、企業とのプランディングコラボレイトなど幅広く活動中。アンチエイジング関連の情報発信はこれまでの集大成のひとつとも言え、このmon-ageサイトでは編集長をつとめる。プライベートでは2児のママ。
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