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日本と海外ではどう違う? Dr.リンリンと海外AAドクター conversation
ヴォイス
海外でのメディカルアンチエイジングにはさまざま考え方、方法があります。海外でも盛んなアンチエイジング。その様子をDr.リンリンのインタビューからのぞいてみる、mon-ageのコラムです。

Dr.リンリン: まずDr.ラマースのバックグラウンドと、なぜアンチエイジングの世界に入ったのか教えてください。

Dr.ラマース: 僕はドイツでホリスティックな医療教育を行うユニークな歯科大学に通いました。なので資格は歯医者ですが、一般的な歯科医と違って、どんな問題でもホリスティックに対処する訓練を積んできています。80年代に、アメリカでアンチエイジングな学問の存在を知り、何度も渡米して勉強しました。当時はアンチエイジングの概念やアプローチが興味深くて、ひたすら勉強しましたね。

Dr.リンリン: Dr.ラマースの栄養学や解毒治療などの講義を受けて、幅広いトピックに話題が広がるのが印象に残りました。Dr.ラマースが得意とするアンチエイジングの分野は何でしょうか?

Dr.ラマース: いろいろあって選びにくいですが、デトックスですね。

Dr.リンリン: デトックスは日本でも注目されていますよ。デトックスの重要性ってどんなところでしょうか?

Dr.ラマース: 不要な毒が体内に過剰にあると老化が進みます。それだけでなく不要な毒は、あらゆる慢性疾患と因果関係がある。それを考えると、すべての治療に先立って解毒を考慮する必要があると、僕は考えています。

Dr.リンリン: 医療全体で見ると、解毒をそこまで重要視していないようです。ただ日本では一般消費者のレベルではデトックス系サプリメントなどが流行っていますね。

Dr.ラマース: それは日本だけじゃなく、欧米も同じですよ。解毒するといいことがあるだろう、やせるだろうと期待している消費者は確かに多い。ですが僕の展開するデトックス治療は、医学的根拠に基づいたもので、アンチエイジング治療の一環で行っています。

Dr.リンリン: Dr.ラマースの開発したデトックスの方法は?

Dr.ラマース: 簡単に言うと、解毒の力をコントロールする治療です。まずばその人のフリーラジカルや、老化レベル、肝臓内の解毒に関する酵素量を測定したり、毒素自体をチェックします。そうやって個人個人の体のメカニズムを調べて、解毒のための最良の道をつくってあげます。結局は体全体を把握して、解決策を見つけ、治療する。これが僕のデトックス治療です。

Dr.リンリン: 私も同じような方法を取りますね。それに加えて解毒の力に関連する遺伝子チェックも実施したりします。

Dr.ラマース: それもとても大事。日本はアメリカ並みに進んでますね。

Dr.リンリン: いえいえ全然一般的ではないですよ。私くらい変わってる医者じゃないと、ここまでやらないでしょう(笑)。日本でもキレーションの解毒治療が増えてきていますが、重金属の蓄積度を調べるだけのことが一般的です。

Dr.ラマース: 僕のユニークな治療の中のひとつで、解毒治療のサポート役として、エネルギー周波を利用したエレクトロニクス治療があります。体の周波をたどって何が病気の原因なのか突き止めることができます。これはアンチエイジングの窓口にもなりますよ。

Dr.リンリン: サプリメントや薬に関してのDr.ラマースの考えは?

Dr.ラマース: 市場に満足できるサプリがない場合は自分で開発製造します。僕は化学物質を患者さんに飲み続けてもらうことは原則しません。化学製品は肝臓の負担になるうえ、解毒機能のある大切な臓器を化学物質づけにしたくありません。バイアグラなど即効性がありますが、アンチエイジングに関しては、そういったミラクルサプリは存在しない。飲めば即効若返るというのはありえないです。すべての人間は異なった遺伝子、異なった代謝を持っているのですから、ひとつのサプリで細胞をよみがえらせることは無理。ミラクルサプリとうたわれている製品に飛びついていては、時間もお金も無駄ですよね。

Dr.リンリン: 解毒治療に平行して、どんなライフスタイルの指導をしていますか?

Dr.ラマース: 一番は、よい食事をすること。解毒プログラムをサポートするような食事を指導しています。昔のアジア人の食生活が理想です。

Dr.リンリン: 「昔のアジア人の食生活」はドイツで実践可能ですか?

Dr.ラマース: もちろん難しいですよ。ドイツ人はビールばかり飲むし、肉だけ1日中食べているから(笑)。僕は飲酒とお肉は年に2回程度にして、努めて野菜を多く摂るようにしています。こだわっているのは、動物の解毒臓器を食べないこと。Dr.リンリンは何を食べているの?

Dr.リンリン: 野菜と果物と大豆をメインに食べるようにしています。お魚は週に3回食べます。単純炭水化物(※1)と揚げ物はなるべく避けるようにしていますね。

Dr.ラマース: 僕はそれこそアンチエイジングだと思う。日本人は自然と食生活からアンチエイジングが実践できているから、治療によるアンチエイジングを普及させたら、とても成功すると思います。僕はタイにいたことがあるのですが、アジアの自然なアンチエイジングは本当に素晴らしいと感心しました。そういったベースがある中で、僕の治療を広められたら嬉しいですね。

Dr.リンリン: 実現したら、多くの人々の健康とアンチエイジングに役立つはず。私も積極的にサポートしたいです。

ドクター同士の会話から何かヒントは得られましたか?欧米から見ると、日本をはじめとした食生活は高い評価を受けています。私たちもこの恵まれた食材をどう自分に活かすか、今一度振り返える必要があるようです。


 

賀来玲玲先生
日本を拠点にグローバルに活躍するアンチエイジングドクター。欧州抗加齢学会認定医。

 

Dr.ラマース
ドイツのホルンでホリスティック(健康観に立った包括的な治療)クリニックを経営し、キレーション(体内の有毒金属排出)をはじめとするデトックス(解毒)治療の権威。
anti-aging point
※1 炭水化物だけの食事内容。例えば、朝はトーストのみ、昼はコンビニのおにぎり、夜はパスタだと1日の摂取はほとんど炭水化物になってしまいます。

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