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自分の歳は自分で決める。成熟世代のアンチエイジングサイト”モンナージュ” 最新号 BACK NUMBER
ヴォイス
「女は恋と好奇心!」 恋と好奇心がもたらすアンチエイジング・パワー 「女は恋と好奇心!」 恋と好奇心がもたらすアンチエイジング・パワー
Vol.8のCulture「『大エルミタージュ美術館展』に際して 〜恋多き女帝エカテリーナ2世に学ぶ、若さとパワーの秘訣〜」にて、大エルミタージュ美術館展や女帝エカテリーナ2世について、興味深いお話を聞かせてくださった齋藤一枝さん。
今回、Vol.8のCultureではお伝えしきれなかった、とっても素敵なこぼれ話をご紹介します。アクティブで若々しい齋藤さんが語って下さるのは、「女は恋と好奇心!」というメッセージ。いつまでもハツラツと輝き続けたいモンナージュ世代の女性にとって、とても参考になるお話です!

寺山いく子編集長(以下寺山):恋愛って、本当にパワーが必要。そういう意味では、体力や健康をどうやって維持するかは、とても重要ですよね。

齋藤一枝さん(以下齋藤):私くらいの年齢になると、「若いね」と言われる人と、「おばさんになったね」と言われる人と、差がついてしまうんですよ。学生の時は皆同じ歳にしか見えないのに、30歳、40歳を過ぎると「えっ?」って言われるくらいに差がついてしまう。何が原因だろうと考えた時に、一つ一つのことを諦めていくことが、おばさんになることなんだと気付きました。

寺山:諦めたり、面倒くさがったり……。

齋藤:そうです。例えば髪型一つ変えるにしても「面倒くさい」と言ったり、恋愛話をしても「今更、恋なんていいのよ」と言ったり……。特に主婦の方は、その傾向が強いかもしれません。仕事の現場でバリバリ頑張っている方は、「どう、最近恋している?」とか、「髪型変じゃない?」「この洋服、どう?」「体型がまずいのよ!」なんていう会話が、よく出るもの。頑張っている人や、身だしなみに気を遣っている人は、内側から出るフェロモンがあり、年齢に負けない気迫がありますよね。旦那さまやお家があり、守られる生活に自ら甘んじてしまうと、「寒いから、いいの!」と、ストッキングの上に靴下を履いてしまうことも(笑)。

寺山:ショッピングに行くにも、ハイヒールで行った方がカッコいいのに、サンダルで行ってしまったり……。

齋藤:そう、「誰も見ていないから、いいの!」と、スーツにスニーカーを履いてしまうの(笑)。そんなことはない、世の中の人はやっぱり見ているのです。仕事で誰かを説得したり、話をまとめなければいけない時に、「たかが身なり、されど身なり」という部分があります。高価なものを着ていなくても、こちらがきちんとした姿勢で、きちんとしたものを着て、きちんとお話ししなければ、相手は認めてくれません。ともすると「出て行け、おばさん!」なんて言われてしまう(笑)。そう言わせないように、自分をきちんとキープしていくのは大変ですが、この大変さを「面白い」とか「楽しい」と思える人は、いつまでも若いのです。

 

寺山:ポジティブに楽しんでしまうのが、若さと美しさの秘訣なのでしょうね。

齋藤:私だって、今日疲れたからビール飲んで寝ちゃおうとか、化粧落とすのが面倒くさいなんていう時もあり、反省することも一杯あるんですけどね(笑)。

寺山:齋藤さんは、綺麗な方に共通点はあると思いますか?

齋藤:綺麗な方に共通しているのは、とてもアクティブで好奇心旺盛だということ。やりたいことがたくさんある方が、「私はこれをやりたいの!」と語る時の目の輝きはすごいです。先日、昔から大好きだった魅力的な女優にお会いしたのですが、「やりたいことをやるの。だから、頑張れる!」とおっしゃっていました。ホームパーティを開いて、「今日はこういうメニューでお客様を喜ばせよう!」と、毎日毎日をポジティブに過ごしていらっしゃる。すごく楽しそうなんですよ。家に帰って料理を作って食べよう!とか、野菜をたくさん食べよう!とか、友達とみんなで韓国料理を作ろう!とか……何かテーマを決めて楽しめるのは、女性の特権だと思います。

寺山:男性に比べて、女性は働いている人ほど頑張ってしまい、生活のバランスが崩れやすくなるんですよ。どうしても仕事にウェイトが置かれて、それ以外のことがおざなりになってしまう。それがどんどん重なっていって、放電状態になっちゃうんです。充電したいけど、できない状態で走っていかなければいけない。体を壊してからでは遅いと思って、私は2004年に立ち止まりました。それまでは、健康が当たり前、忙しく立ち回るのが当たり前、要求されたこと以上を返すのが当たり前だと思っていました。

齋藤:そうですね、皆さんそうだと思いますよ。私も過労で倒れた時、ふと我に返りました。

寺山:昨今、サロンやマッサージが流行っているのは、自分で何とかバランスを取ろうとしている女性たちの本能なのでしょう。バランス良く仕事をして、プライベートも充実できないのかしら?と、理想と現実のギャップの間で、未だに行ったり来たりしている。バランスを取って、公私共に充実できる方が1人でも増えるいいと思います。「モンナージュ」は、単にアンチエイジングだけでなく、そういう方を応援するためのサイトなのです。女性が好奇心を発揮して、バランス良く楽しく生活して欲しい。それには、健康が第一なんです。でも、それは一回倒れないと分からない。

齋藤:分かります。倒れて初めて分かることって、ありますよね。

寺山:倒れた時に、自分が色々な人に支えられていたことに気付いたのです。そして、バランスを取ることがますます大切だと思いました。でも、男性に比べて女性の方が無理をしてしまう部分があるんですよね。

齋藤:私も倒れた時、色々な人に支えられていたことに感謝する一方、自分の身は自分で守らなければと思い、あまり無理をしないようになりました。何のために働いているのかと考えた時、やはりどこかでリセットしたり、充電したり、面白いことを見つけたりすることが大切。それがあるのとないのとでは、大違いなのでしょうね。

寺山:充電するきっかけを見つけることは大切ですよね。1枚の絵がきっかけになることも、あるかもしれません。

齋藤:私の母が絵を見に行って、「私も油絵を始めようかしら」と言ったのですが、何か始めることは、趣味が広がって人生が豊かになるし、意欲が沸きますよね。

寺山:「何か始めよう」と思った時点で、女性ホルモンが活性化することが実験で証明されたそうです。

齋藤:やはり「女は恋と好奇心」なんだと、私は思いますね(笑)。

寺山:本当にそう思います!

 


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