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ヴォイス
麻奈先生の新コスメ開発秘話&日本と海外の美容意識の違い
フランス・パリ在住の皮膚科医、岩本麻奈先生が一時帰国し、7月に発売予定の新コスメを披露して下さいました。また、日本と海外の美容意識の違いについて、編集長寺山との興味深い会話もあり、なかなか盛り上がったひとときでした。
フランス・パリ在住の皮膚科医、岩本麻奈先生  
2 フランス・パリ在住の皮膚科医、岩本麻奈先生  
 
 モンナージュメッセンジャーである皮膚科医の岩本麻奈先生が、パリから一時帰国。 ホットなトピックをお伺いするために、モンナージュスタッフはさっそく麻奈先生に会いに行きました。そして、モンナージュも興味津々な情報をゲット! 以前、麻奈先生がプロデュースされたマッサージクリーム「トゥシェナ クレーム ドゥ マッサージュ」の発表会の模様を「モンナージュカフェ」に掲載しましたが、近々その姉妹品を開発、あとは製品ボトルに入れるだけの段階まで来ているそうです。

麻奈先生が披露して下さったのは、できたてほやほやの化粧品……今回はローションと下地クリームだそうです。これらの化粧品には皮膚科医ならではの、麻奈先生の譲れないこだわりがたくさん盛り込まれていました。


  麻奈先生の新コスメ開発秘話&日本と海外の美容意識の違い
   
「この下地クリームは、SPF22とPA++をカバーしていて、日常生活で問題なく使えます。ノンケミカルで、防腐剤なし、人工香料や着色料もなし! こういったタイプの下地クリームはフランスでは徐々に浸透してきて、メイクをしないフランス人男性にもスキンケア剤として使われているんです。伸びが良くて白くならず、お化粧したようにうっすら色が乗ります。スキンケアもできるUV下地で、肌にも負担をかけません。SPF50のUV化粧品がよく市販されていますが、日常使うのにそんなに高いSPFだと肌がボロボロになってしまいます。肌が荒れるとバリアが崩れるから、返って肌に良くないんですよ。素肌感覚でスキンケアしながら UV対策をして欲しいですね」
 UV化粧品を使って、肌がボロボロになってしまった記憶がある方も多いと思います。海水浴やスキーに行くのならともなく、普段の生活ならSPF22で十分。UVしながらスキンケアもできる複合型化粧品はやっぱり便利。ベトベトせず、さらりとした使用感も印象的でした。

 続いて麻奈先生が紹介して下さったのは、淡いピンク色のローション。とろみがあるのに、肌につけるとさらりと伸びて、とてもいい香り! ナチュラルなバラやローズマリーの甘くて優しい香りに、肩の力がふっと抜けてリラックスします。
「とても満足できるローションができました。今回、このピンク色にこだわったんですよ! 女性にとってピンク色は、女性ホルモンを活性化する至福の色。ピンクをイメージして呼吸すると、アンチエイジングにもつながるというカラーセラピーもあるくらいです。美しいピンク色がよく見えるように、高級な質感のオリジナル・ガラスボトルを作りました。女性にとって、質感はとても大事。同じ化粧品でも、安っぽいボトルに入っていると気分も乗りませんからね」

 麻奈先生こだわりのガラスボトルから透けて見える淡いピンク色は、うっとりするような奇麗な色……見ているだけでも幸せになっちゃいます。

麻奈先生の新コスメ開発秘話&日本と海外の美容意識の違い  
   

「このピンク色、何から取ったと思いますか? 実は、トマトなどに含まれるリコピンなんです。リコピンには抗酸化作用もあるので、一石二鳥ですよね。私がこだわったのは、天然色素であること。サケやエビなどに含まれるアスタキサンチンを使うという手もありましたが、夕焼け色っぽいオレンジになってしまうし、私は植物由来の色素で作りたかったんです。試行錯誤を重ねて、やっと奇麗なピンク色が出ました。淡いピンク色って、置いているだけでも可愛いし、毎朝この化粧水を見ると、幸せになりますよね? 天然色素は2か月くらいすると少し色が褪せてきますが、ピンク色から淡いオレンジ色に変化してきて、これもまたキレイなんです。1ヶ月くらい経つとラメラ構造により、ゆらゆらとオーロラのような奇麗な帯も見えるんですよ。ローションは大体1か月半で使い切る量ですから、使用には問題ありません。セラミドが入っているので、保水力もアップするようにしています。防腐剤を使わずに、いかに水分活性を押さえるかにも苦心しました。アロマオイルや香水のように、香りを楽しみつつ奇麗になって欲しいです。日本って無香料文化ですが、もう少し香りを楽しんで欲しい。香りがあまり長く続くとうっとうしいので、適度に消えるようにしています」
このローションには、バラやローズマリー、ネロリなどの天然香料が入っているそうです。ローションでアロマや香水のような効果も楽しめる、心くすぐられるアイテムでした。
 既に発売されているマッサージクリーム「トゥシェナ クレーム ドゥ マッサージュ」にも、新しく40gの小さめの容器のものが登場します。

  麻奈先生の新コスメ開発秘話&日本と海外の美容意識の違い
   

「このマッサージクリーム、とっても売れているんですよ。リピーターの方々がたくさんいらっしゃって、その方々の要望で、マッサージクリームとセットで使えるローションと下地クリームを作りました。ローションと下地クリームの大きさに合わせて、小さい40gのマッサージクリームが出るため、3つセットになります。おいおいクレンジングや美容液もそろえていきたいですね」
 試行錯誤で苦心しつつも、ご自身でも楽しみながら化粧品を作っていらっしゃる麻奈先生。化粧品について熱く語る時の瞳は、キラキラしています。

 話は、日本と海外の美容意識の違いに移って行きます。寺山編集長は、「ヨーロッパはクリームが主流なのに、日本人は美容液が好き」と、国による化粧品の嗜好の違いを指摘します。それに、使用する化粧品の数に関して、ちょっとびっくりすることが!
「ヨーロッパでは、クレンジングした後クリームを塗って終わりのため、2〜3品しか化粧品を使いませんが、日本人はクレンジング2品(目元や口元などのポイントと顔全体)、洗顔料、化粧水、アイケア、美容液、乳液かクリーム、パックもしくはマスクと、平均9品の化粧品を使うんです。更にスクラブやディープクレンジングを足したりしている。なのに、ボディーは全然ケアしないんです。冬にリップクリームとハンドクリームを出すくらい」と寺山編集長(本職は美容プロデューサーです)。

麻奈先生の新コスメ開発秘話&日本と海外の美容意識の違い  
   

 9品目も使っているなんて! でも確かに家を探してみると、9品くらいの化粧品は出て来るのではないでしょうか。
びっくりされている麻奈先生に、寺山編集長は「韓国では平均11品も使っている」と、更にびっくりするような言葉を続けます。
「韓国の人たちは毎日パックするし、乳液の上に更にクリームをつけるんですよ。日本人はサラサラの化粧品が好きですが、韓国人は重いタイプが好き。垢すりという文化があるので、垢を取った後にクリームなどを使うのは、ごく当たり前なんです。日本人と比べて、ボディーケアもしっかりしています。顔も垢すりでこするので、毛穴も小さく、産毛もないですし、肌も強くなる。顔に垢すりをしたら、きゅうりパックもしていますね。小学生の頃から垢すりを始め、日本人が温泉に行く感覚で垢すりをするんです。日本には四季があるから、毛穴が開いたり閉じたりしますが、韓国は一年を通じて寒い時期が多いため、毛穴がしまっていていて、肌がつるんとしています。朝鮮人参とナツメグを一緒に半日煮込んだものを飲んで、体の中からのケアもしますし、冷たい水も飲みません。垢すりでお腹をマッサージするため、便秘の人も少ないようです。また韓国では、美容整形をする人も多いですね。食に関しては、日本人は洋食、和食、中華など無国籍で色々食べますが、韓国人は信念を持って土地の料理である韓国料理を食べています。韓国料理の匂いはきついですが、体臭はそんなにありませんね」

  麻奈先生の新コスメ開発秘話&日本と海外の美容意識の違い
   

 同じ東洋でも、韓国と日本では、美への意識が全然違う……韓国人の美容意識はこんなふうに高いとは。逆に、麻奈先生は「フランス人は何にもしない」とおっしゃいます。
「産毛もそのまま。でも金色の産毛にお化粧の粉が乗ると奇麗ですよ。日本と違って空気が乾燥していて、あまり洗うと頭皮の皮がむけてしまうため、髪も毎日洗いません。ヨーロッパでも、ゲルマン、アングロサクソン、ラテンなど、民族によって違いがあります。フランスはラテン系が多いですが、彼らは体臭を大事にするので、あまりお風呂にも入りません。体臭とフレグランスが混じって、自分の香りになるのです。他人のフレグランスや街の匂いから自分をガードするためにも、フレグランスは多用されますね」
 まるで、美容の比較文化人類学のよう! 所変われば品変わる……環境や食事、文化によって、美容の感覚も違うようですね。

 語っても語っても、美容談義は尽きません。国によって意識や方法の違いはあるものの、女性にとって美容とは、普遍的なテーマなのでしょうね。

また麻奈先生からのとっておきの情報がありましたら、レポートします!



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