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ヴォイス
五感、磨いてる?
編集部メンバーのおすすめの本&DVD
 

五感、磨いてますか? 五感を磨くって抽象的な言い方ですが、五感や感性を自分なりに磨いて、積み重ねていくと、その人オリジナルの魅力に繋がっていくのはどうらや本当のよう。モンナージュの取材を通してお会いした魅力的な方々は、女性男性問わず、表面的な魅力だけにとどまらない内面から醸し出される魅力があって、それが包容力や親しみやすさ、気品などに繋がっていました。安易に真似できないような魅力。お話を伺ってみると、ご本人たちは意識してないようですが、やはり五感や感性を磨いているんですよね...自然と。
本だけでなく、映画だって、何かしらの映像だって、はたまた音楽や香りだって五感を刺激します。日頃五感を使っていないと思うならば、ときどきは揺さぶってみよう。使っている人はもっとより感度高く...!ということで、今回はモンナージュスタッフが実際に読んで、みなさんにもおすすめしたいなぁという本を紹介します。各スタッフの性格が表れている、バラエティに富んだラインナップです。

五感、磨いてる?編集部メンバーのおすすめの本&DVD

モンナージュ編集長寺山

左から
●『スキニービッチ 世界最新最強!オーガニックダイエット(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』
ロリー・フリードマン、キム・バーノウィン共著、ウイアー美由紀/訳

●『世界一の美女になるダイエット (幻冬舎)』
エリカ アンギャル Erica Angyal著

●『保存・決定版 病気にならない食べ方・食べ物 (海竜社)』
石原 結實 著

とにかく3冊読んでみよう。(順番はどれからでも。)
またダイエット?!とか、病気にならない○○系かぁ、と思わずに。大事な毎日の事に、気づきます。
「食べ物」が自分の身体をつくっている、ということ。

食べ物への選択眼が開花すると、、、

毎日の食べ物が変化→食べ物の習慣が変化→身体が変化

結果、面白いほど快調♪(自分の身体が)読んでおかないと損します!きっと。たくさんの本の中から厳選の3冊、でした。

五感、磨いてる?編集部メンバーのおすすめの本&DVD

モンナージュスタッフ酒巻

私がこの秋おすすめする小説は、『デッドエンドの思い出』(よしもとばなな著)です。「これが書けたので、小説家になってよかったと思いました」という帯を読んで、思わず買ってしまったのがこの本との出会いです。短篇集なのですが、どれも心が締め付けられるような、切ない、それでいて暖かいラブストーリーです。これを読むと素敵な恋がしたくなるし、恋愛中の時は、相手を大事にしたくなるような気分にさせられます。
2003年に購入して以来、何度も読み返している私の大切な宝物です。

次におすすめなのは、映画『RENT』です。ブロードウェイで上演していたミュージカルを映画化した作品なのですが、エイズやドラッグ、同性愛など、さまざまな問題をかかえながらも、夢に向かって生きていく若者達を描いた作品です。映画館で観た時に、感動で涙が止まらなかったのを覚えています。曲がまた素晴らしく(サウンドトラックも持っています♪)、テーマ曲の歌詞がいつまでも胸に残っています。
「525,600分 ―― 1年をどう数えますか? 夜明け 日暮れ 深夜のコーヒーカップ 笑い泣いた日々・・・ 何で数えて、あなたは1年を過ごしますか?」

最後におすすめするのは、映画『プラダを着た悪魔』。
一つ前にご紹介した『RENT』よりは、構えずに気楽な気持ちで楽しめる映画です。主役の冴えない女の子が、美しく変身をして、恋愛と仕事に悩みながらもバリバリと働いて頑張っていくというサクセス・ストーリーです。私はこの映画に出てくる洋服やバッグや靴など、可愛くて、色とりどりなアイテムが出てくるファッションシーンが大好きです。この映画を観ると、オシャレをしてどこかに出かけたくなる事請け合いですよ!

五感、磨いてる?編集部メンバーのおすすめの本&DVD

モンナージュスタッフ林

私はこの3冊。
『わたしのなかのあなた(早川書房)』ジョディ ピコー著。これ最近キャメロン・ディアス主演で映画公開されている、白血病を患う姉のために、遺伝子操作によって臓器ドナーとして生まれてきた少女が、両親を訴えるというストーリー。まずこの題材に惹かれました。600ページを超すぶ厚いペーパーバックですが躊躇なく。少女、姉、両親、弁護士...と登場人物それぞれの章立てで進行し、誰ひとりとして悪人がいなくて、皆それぞれに苦悩していて、私はすごく考えさせられました。本って、自分が体験できないことを仮想体験できるのが面白い。映画は見てないのですが、家族の感動の中につかりたいなら映画、個々の心理をじっくり味わいたいならば本...といったところかな?

真ん中は『知のジュエリー 12ヶ月(理論社)』叶恭子著。「よりみちパンセ」という大人が読んでも面白い児童書シリーズがあるのですが、その中に叶恭子様の著書があって驚いて手に取った本。恭子様の「意識」を感じさせるメッセージと、寄せられた少女たちの悩みに答えている内容ですが、子供相手だとはぐらかさずに真っ正面から真摯に回答しています。この本の中では、大人もハッとさせられるほど恭子様の正当さ、正直さ、凛としたたたずまい。それがまた気持ちいいほど清々しい。彼女ってこういう人なのか...。この本の中での彼女は非常に常識的で、しかもシンプルな説得力があります。良書。むしろ大人向け。

右は『完全合格!漢字検定2級模擬問題集(高橋書店)』。漢字検定受けるつもりはありません〜。みなさん、「漢字が読めるのに、書けない。昔は書けたのに〜」という経験は少なからずあるかと思います。文字を手書きする機会が少なくなった昨今、私も簡単な漢字を明らかに間違ったりして、書く能力の低下がさすがに気になり、問題集を買って「手に覚えさせて」います。最初に問題解いたときの、すぐに漢字が書けない有様に愕然としました。これでも昔は漢字得意だったのに、10年以上10本指で仕事してますからね...。地道ではありますが、これもきっとアンチエイジングへの道???

モンナージュスタッフ中澤

五感、磨いてる?編集部メンバーのおすすめの本&DVD

『オリガ・モリソヴナの反語法』米原万里/集英社

タイトルからは本の内容が全く想像できず、知人から熱心に勧められた時も、正直「?」という感じで手に取ったのですが……。第2章を読み終えたあたりから、どうにも止らなくなり、朝まで一気に読んでしまいました。
オリガ・モリソヴナとは、主人公である志摩が、チェコのプラハ・ソビエト学校に留学していた時の舞踊教師。「これぞ美の極致!」「まあ天才!」などという「反語法」で生徒を罵倒することで有名な名物教師でしたが、一方で謎も多い人物でした。大人になり翻訳者となった志摩は、30数年振りにモスクワを訪れ、親友のカーチャと再会して一緒にオリガに関する謎解きをしていくのですが……当初は想像もつかなかった、オリガの壮絶で過酷な過去が、徐々に明らかになって行きます。あちこちに息を飲むどんでん返しがあり、読み始めたらもう止らない。最後の最後に「反語法」のもう一つの意味が明らかになり、胸に迫ります。この小説は半分フィクションですが、綿密な取材と調査に基づいて書かれています。
スターリンの粛正時代に、一体何が行われていたのか。強制収容所「ラーゲリ」で、人々は何を糧にして生き延びたのか。史実を知る上でも貴重な一冊。Amazonのレビューでも五つ星連発の、必読の一冊です。

五感、磨いてる?編集部メンバーのおすすめの本&DVD

『どこかにいってしまったものたち』クラフト・エヴィング商會/筑摩書房

明治から昭和20年代まで、珍品を商ったクラフト・エヴィング商会。その3代目が、残された解説書やチラシ、商品の一部などの「断片」を元に、当時販売されていた商品を紹介する、カタログ兼写真集のような本。取扱い商品は、闇を発生させる「アストロ燈」、あらゆるものを結晶化する「万物結晶器」、桃の熟れ具合を調査する「水蜜桃調査猿」など、摩訶不思議なものばかり。こんな商品、本当に販売されていたの?
実はコレ、全部ニセモノ。当時の活字を丁寧に切り貼りし、経年による黄ばみも着けるなど、気の遠くなるような繊細な作業の結果生まれた、「ありそうでない」商品なのです。解説書やパッケージなどがあまりにリアルなので、「もしかしたら、本当にあった商品なのでは……?」と思わせてしまうあたり、ニクイ。
私が一番好きなのが「流星シラップソーダ」。ジュースの素の配合によって味が変わる、二度と同じ味が再現できないジュースなんて、シュール! 自分で自分の壜の蓋を「永遠に」封印してしまった「瞬間永遠接着液」まであり……宇宙の果てに想いを馳せる時のように、気が遠くなります。

五感、磨いてる?編集部メンバーのおすすめの本&DVD

DVD『西の魔女が死んだ』』梨木香歩(原作)/角川エンタテインメント

以前から原作が好きだったので、映画化されると映画館に行き、清里のロケ地にも行き、DVDまで買ってしまいました。シャーリー・マクレーンの娘サチ・パーカーが、主人公まいのおばあちゃんを演じているのですが、彼女の日本語がたいそう美しい! 日本人でもこんなに美しい日本語を話す人は稀なのではと思うほど。サチ・パーカーは佇まいも仕草も目線も美しく、原作そのままの素敵なおばあちゃんを好演しています。
中学に進学してすぐ不登校になったまいは、「西の魔女」と呼ばれている、母方のイギリス人のおばあちゃんと一緒に暮らすことに。美しい自然の中でジャムを作ったり洗濯をしたり、日々おばあちゃんを手伝い、おばあちゃんの教えてくれた「魔女修行」をしていく中で、まいは徐々に生きる力を取り戻し、ささくれ立った心は癒やされて行きます。が、ある事件をきっかけに、おばあちゃんとの間に溝ができてしまい、そのまま別れることに……。おばあちゃんが危篤と聞いて駆けつけたまいに、おばあちゃんが残してくれた最後のメッセージとは? 心が疲れた時に見ると癒やされる、優しいDVD。



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