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ヴォイス
肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

ちょっと前のことだったのですが、素材と肌への負担に強いこだわりを持っている化粧品ブランド「ナチュラグラッセ」が、美容関係者向けにユニークな説明会を行いました。なんと、ファンデーションを手作りして見せてくれるというのです。これまで化粧品工場なども見学しましたが、原料を直接見たことはありません。これはなかなかないチャンス。きっと読者の方々の参考にもなるかも...と思って、チェックしてきました。日頃、コスメに気を配っている人も多いはず。どんな成分が、どんなふうに使われているかの参考にしてみてください。

今回、ファンデーション作りを披露してくれたナチュラグラッセは、健康肌だけでなく敏感な肌でも魅力的なメイクができるよう、一貫して肌の負担になる成分は配合しない主義のブランド。そのため、一般的に数多く流通しているファンデーションとは少し異なる成分チョイスをしている点もありますが、逆を言えば、肌トラブルを起こしたことがある人にとっては、そこが注意ポイントかもしれません。それでは早速、ファンデ作りのレポートにいってみましょー!

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ファンデーションってどうやって作るの?

肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。
肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

通常のファンデーションは、4色(白・黒・赤・黄)の色素を混ぜて、そこに数種のオイルを加えてブレンドして液化し、仕上げに香料をプラス...というのが大まかなプロセス。求める効果や、肌に乗せたときの付き具合や持ち、落としやすさ、製品そのものの品質安定なんかを考慮して、化粧品各社は工夫に工夫を重ねています。
今回のナチュラグラッセの場合、色素に天然鉱物、界面活性剤(乳化させるのに必要)も天然由来、防腐剤はアルコール、香料は天然香料...一般的に使われている素材をすべて自然素材に置き換えていました。
ここではキッチン道具を使って見せてくれましたが、本来は工場で作っているもので、もちろん衛生管理も厳しく、普通の服装で帽子もかぶっていないような人は近づけません...。

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ずらりと並んだ原料

肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

これらが顔料に混ぜる油分。マカデミアナッツ脂肪酸エチレル、ラウロイルグルタミン酸ジ(疑似セラミド) 、スクワラン、ゴマ油、アボカド油。保湿や抗酸化などのスキンケア効果の他に。マカダミアナッツは、肌すべりの良さを高めてくれるらしい。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

手前の4つのボトルに入っているのが、色素。天然の鉱物を粉砕したもの。白(酸化チタン)、赤(酸化鉄)、黒(酸化鉄)、黄色(酸化鉄)。名前はごっついけれど、これらミネラルパウダーは、肌への負担が少ない、色くすみがない、色素沈着しないというメリットあり。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

これらも乳化剤や増粘剤、安定剤。ウンデシレン酸グリセリル(パーム油)、イソステアリン酸ポリグリセリル-10(ヤシ油、ナタネ油)、水添レシチン(大豆油)、パルミンチン酸デキストリン(ヤシ油・パーム油)、キサンタンガム(ブドウ糖)。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

化粧品には欠かせない乳化剤や増粘剤、安定剤など。ベヘニルアルコール(ナタネ油)、パルミチン酸セチル(ヤシ油、パーム油)、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10(主に大豆油)、スタアロイル乳酸Na(主に大豆油)。初めて見ました...。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

そして香料。バニラ、オレンジ、レモングラス、アオモジ果実、イランイラン、ローズの精油。こちらも100%植物由来。精製してあるので直接嗅ぐと、さすがに強い。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

美容効果のあるオーガニック植物エキスです。左からムラサキバレンギクエキス(保湿とハリ)、エピロビウムフレイスケリエキス(キメを整える)、ゼニアオイエキス(保湿、ハリ)。どれも赤っぽい花から抽出したものでエコサート認定クオリティ。このボトルごと欲しい...。

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香料やオイル類は見たことがあるしイメージできますが、それ以外のものは初見でした。特に、乳化剤といった基剤が見られたのは貴重でした。それぞれの成分には解説が記されていて、これらの原材料を工場から持ってくるのも大変だし、そもそも見せてしまうという姿勢に頭が下がりました...。すごい勉強になる〜。

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これらの材料を元にファンデーションづくり

肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

stepファンデ作りの工程を見せてくださったのは、商品開発課のお二人。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

step目の前には、ハンドミキサーやホットプレートなどの調理家電と、材料が...。これだけ見たら、ファンデ作るとは想像つかない。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

step白・黒・赤・黄の色素を混ぜてミキサーで混ぜると...

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

step濃い肌色の色が出てきた、それとベースとなる基剤(乳化剤や増粘剤、安定剤)を合わせて...

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

stepスキンケア効果兼ファンデの質を作るオイル類をさらにブレンド。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

step温めつつ、ハンドミキサーで混ぜながらお湯を少し注いでクリーム状に。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

step乳化に水分は必要だけど、水と油は馴染まない。見た目にもまだブツブツした感じ。これを顔に塗ってもムラムラのダマダマだなぁ。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

stepなので、なめらかにするためにナチュラグラッセオリジナルのノウハウをプラスすると....

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

stepホントになめらかになった! このノウハウが、洗顔料でもメイクが落ちる処方を実現させたそうです。わお!

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

stepホットプレートの上で混ぜていたので温かいです。ここでちょっと冷ましてます。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

step冷ましたら、美容効果のあるオーガニック植物エキスと、香料を投入〜。

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

stepさらによくまぜて完成!

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肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。肌に穏やかなファンデは、あくまでも食品に近く。

以前モンナージュで他の取材をしたときに「化粧品と食品はとてもよく似ている。素材選びや製品づくりを追求していくと、どんどん近づいてくる」という言葉を聞きました。今回見せてもらったファンデ作りを見て、この言葉を思い出しました。なるほどなぁ...と改めて実感。
上記の写真はナチュラグラッセの2010年3月に発売された新製品たち。
どれも自然由来成分から作られているとのことです。

ナチュラグラッセ
http://www.naturaglace.jp



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