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メッセンジャー
寺山いくこ 美容プロデューサー mon age編集長
アンチエイジングで美しさにに磨きをかける
ビューティー
 
エイジングドック(QOLドック)体験取材 その3 〜恵比寿アンチエイジングクリニック〜
1 「どこも悪くないですよ、○○さん」
 
この言葉を言われた経験のある方、多いと思いですが、いかがですか?
明らかに痛いとか苦しいではなく慢性的に定期的に同じ場所にどんよりとした痛みがあるとか、時々思い出したようにジンジンする・・・といった体のシグナルを感じたことのある方は多いでしょうし。体調が悪い、という状態ですね。でもなんとなく体調が悪いからといってすぐに病院に行ってみようと足が向く人は少ないのでは。

「病院に行く」という事、また日本のドクターが一般的に置かれている立場というのはドクター側も患者からも「病気を治す」という点では同じ。いわゆる病気の症状を治療するつながり。だから治ったらその関係は終わりというのが一般的です。しかし、やはり「なんとなく・・・」の状態をいつまでも引きずりたくないから、私達は(病院ではなく)マッサージやツボに行ったり、ゆったりと身を委ねてサロンに行ってケアしてもらったりする。でも何せ慢性的になっているものだから根本から治っているのかどうか。効果はあると思いますが、そのうちに「また目が疲れてきた・・・肩が凝るし、頭が痛い。おまけに運動不足で冷えが重なって・・・」となる。結局「慢性疲労」「冷え」「肩こり」「便秘」「ストレス」「不眠」・・・まるで何かの能書きのようですが、このような悪循環を繰り返しているような始末。

2 デジタル医学とアナログ医学
ちょっと考えてみたいものとして、いわゆる東洋医学や古くから伝わる自然療法、アーユルヴェーダのような伝統医療。こういったものも実は医療のひとつ。カイロプラクティックだってそうです。日本は「医学」というと主に西洋医学をさしており(つまりドクターをさしている)現代西洋医学のやり方というのは、ピンポイントで的確に科学的アプローチで病気に立ち向かうという方法。投薬も一時的に痛みを抑えたり、即効性ということでは目を見張るものがあります。まさに現代になくてはならない医学のひとつ。でも私達のあいまいな不調だったりプチ病に対してはなかなかうまい説明がないのでは。確かに不調は病気ではない。でもそれは放っておくといずれ大病を引き起こすものかもしれないし、体の弱点になって健康体でいられなくなるかも。
西洋医学がMRIやCTなどの画像検査、心電図や脳波等の生理学的検査等々を施すデジタルなアプローチだとするとまさに「デジタル医学」と呼べる気がします。一方で「アナログ医学」とでも呼びたいものが前述のような方法。人間は機械ではないのでデジタルだけでは説明不可能な事が体の中にはたくさんあるもの。お互いの素晴らしいところが合わされば、もっと素晴らしいことになるのは周知の事実。日本の医療体系は新しい視点から徐々に変わりつつあります。それはドクター側からも患者側からも双方の自然な歩み寄り、とでもいえます。
3 新しい医療サービスの形
健康を自負していても体の中は流石に見えません。でも不調の時のシグナルはあるはず。そんな時に「ドクター達とどう付き合うか?」これが今後のテーマではないかと。何故なら、これからは我々も「どうせ行ってもどこも悪くないと言われる」とか、逆に「先生にみてもらうほどでは・・・」ということではなく、また病気になってから病院に駆け込むのでもなく、もっと言うなら”ドクター”という敷居の高さ・ハードルの高さまで払拭して、未病のうちに”体メンテナンス”を定期的に受けてアドバイスされる時代だと確信するからです。まさにドクターは良質な日常生活のプロデューサー、”QOLプロデューサー”とでも呼べるかも。(QOL=Quality of life生活の質) 何も大げさな事ではありません。いってみれば受験勉強に対する家庭教師みたいなもの、でしょうか。自分の不調は「弱点」です。弱点を知り弱点でなくする為にドクターを味方につけ紋切り型ではないアドバイスを受けられる。そんな事を可能にしているのが「恵比寿アンチエイジングクリニック」で「QOLドック」診断をされている青木晃先生なのです。
「クリニックに来てごきげんに・元気に・明るくなってください。」
さて、ごきげんになれるクリニックとは。
4 間口は広く・ハードルは低くの時代
 
  青木晃先生
  青木晃先生
青木先生(以下青)「病院は治すために行く、もちろん!です。さらに私達のクリニックでは医学(サイエンス)に加えて別のサービスがあるのです。少し堅い話になりますが、まずは国からの視点で見てみましょう。メタボリックシンドロームという言葉はご存知ですよね?2006年に一気に広まった言葉の一つですが、この名前の普及には目を見張るものがあります。国の健康保険料・医療費負担は計り知れません。国としては健康な人が多いほうがいいに決まっているのです。ですから生活習慣病をメタボリックシンドロームと表現を変え、国民に意識させることに本腰を入れて広めた結果、誰でもわかる言葉までになりました。」

寺山(以下寺)「少子高齢化の中、医療負担をこれ以上膨らませない為に国も何らかの対応が必須の時代という事でしょうか。」

(青)「いわゆる健康な人に対して、健康を維持する為の意識を持たせるということですね。ただ感じるのは、もうすでに皆さんのほうが健康に対する意識が高い。同時に不安も持っている。だから例えばですが、ひとつの行為として多くの人がサプリメントなどを利用しているでしょう?COQ10(コエンザイムQ10)とかαリポ酸など成分の専門用語などもまるで一般用語のようです。しかしサプリメントへの正しい知識を持って我々ドクター達が接していたかどうか・・・。ドクターがサプリなんか、ということではなく、これを実践するのがアンチエイジング医学の重要性のひとつなのです。ですから今までの医学とは少し違うところがありますね。より身近な存在になるとでもいえばいいのでしょうかね。」

(寺)「確かに健康を意識していると、現状はサプリメントが”やっている感”が大きいので、利用している人は多いですね。しかし百花繚乱状態というのも否めない。ここに西洋医学的な知識に加え、ホリスティック(全人的)にいろいろな角度からの視点と正しい知識を持たれたドクター達からのアドバイスがあると安心感も違うような気がします。」

(青)「率先してお勧めするのではなく、体を診断した上で弱点を補うために必要であれば、ということです。それよりもQOLドックの結果は普段の生活習慣や体からのシグナルが見えるので、むしろドックはあくまでもきっかけであって、そこからがスタートといっても過言ではないのです。皆さんも実施されていると思いますが、定期的に健康診断などを受けるのは、とても意義があります。が、我々がクリニックで実施しているQOLドックは健康診断だけでは見えないものが多くわかる内容になっているのですよ。おそらく企業などで行われる健康診断の内容も今後は変わってくるでしょう。良くない生活習慣から引き起こされる要因が見えるような検診内容になるはずです。企業だってごきげんな人が多いほうが明らかに生産性は高いわけですから、将来的にQOL検診と呼べるような形ができるといいかもしれませんね。」

(寺)「なるほど。確かに毎年レントゲン検査をしているのは日本ぐらいですから、もっと生活習慣に根ざした検診が必要という事ですね。では先生が実践されていらっしゃるQOLドックについてお聞かせ下さい。」

(青)「まずここに来るとごきげんになって元気になれるというのは先にも話しましたが、一般の人達が気軽に受け、受けた結果を見て、そこで終わりではなくて続けたいと思う気持ちが湧く、というのが大きな特徴です。ドックとかドクターという言葉で構えずに、そして固く考えずに、自分自分を見直すきっかけになって欲しいと思っています。」

(寺)「ドックはきっかけ、結果が出て終わりではなくスタートだと。俄然、興味が高まりました。実際にはどんな内容なのでしょうか?」

(青)「QOLドックは体組成・骨密度・自律神経・セルライト・酸化ストレス度・脳ストレス・メンタルストレス・代謝レベル・体内毒素・血液さらさら度などを検査/分析して各項目の点数を出します。それらの平均値がその時の健康状態点数。健康の弱点を早く見つけ放置しない事が重要です。こんな風に話してしまうと構えられてしまいそうですが、結果表と向き合ってカウンセリングをする際は、皆さん、やる気に満ち溢れますよ。」

QOLドックは健康“状態”ドックとも呼ばれ、心身共にパーフェクトな健康”状態”を100点満点として、その時点の健康の点数を数値化して出すのが特徴。現代はいろいろなストレスにより自律神経のへたりや代謝の低下などで自分自身の健康QOL値を悪化させがちなのです。

(青)「さらに各々の健康”状態”を診るのに何より結果のシートがわかりやすいのが特徴です。わからない数字がずらりと並ぶのではなく、データがやさしい上に読みやすい。例えば抗酸化力テストひとつをとっても、診てもらう側がそれを見ながらモノが言える、私と一喜一憂しながら前向きな気持ちで話が進む、モチベーションが上がるというわけです。生活習慣は自分次第で悪くも良くもなる、要は自分次第とわかっている、でも自分だけではなかなか続きません。ですから、後押しをしてあげる役目も担います。せっかくお金をかけて状態を最良にしても、その後、結果的にまた良くない生活習慣に戻ってしまうのでは、はっきり言って意味がありません。なので定期的に健康”状態”を確認しに来てもらいたい。そうすることで意識や状態を持続できるはずなのです。将来的には日常会話の中に健康に関することが出てくるようになると素晴らしいですね。例えば電車の中で会話のひとつに、今日の酸化ストレス度はこうだった、ああだった・・・というような。」

青木先生と寺山編集長  
青木先生と寺山編集長  

(青)「また美容的なアプローチはとても柔らかいソフトな見え方ですし、特に女性は興味が湧きやすいですよね。QOLドック検査のひとつにサーモセルテストというのがあるのですが、セルライトは病気でも疾患でもありません。だからドクターが治療する必要はなし、とされてきた領域です。でも女性にとってみればセルライトは気になる。実はセルライトは代謝の悪くなった皮下脂肪の状態で、それを診断すると末梢の代謝の循環が見える為、下半身の冷えやむくみのチェックができるのです。リンパの流れが良くないとか、左右差の違いは良くない(あると骨格に問題)など、女性の不調に繋がるものが一目瞭然。セルライトを治したいと思う結果、生活習慣が改善される。その気持ち、きっかけがとても重要なのです。」

私の憶測だがドクターの中でもきっと「そんなのやって」というドクターもいるに違いない。今までの医学とは明らかに違うであろうモノだから。でも診てもらう立場の視点からみて考えると、未病のうちに、プチ不調のうちに”QOLプロデューサー”がいれば、しかもそれがドクターで味方になってもらいアドバイスが受けられるなら、良い生活習慣を身につけてしまったら・・・、そこから困ることはなくなるはず。悪い生活習慣から良い生活習慣へ。といっても中食も食べるし、いわゆるジャンクフードも食べる。好きなものが体に悪いとわかっていてもなかなかやめられない。であればどう対応すればいいのだろうか。

(青)「何事もメリハリではないでしょうか。生活習慣も良くないところを指摘されたからといってすぐに改善されるわけではありませんよね。でも意識するのとしないのでは大違い。良い方向に持っていくために、どんな手段があるのか意識するようになれば、自然と耳に入ってくるようになります。そうすればしめたもの。食べすぎや飲みすぎの翌日には少しセーブする、とか、少し歩くようにする・・・といった実践に持っていけるわけです。言ってみればセルフコントロールの手助けです。ドックに来て毒素がたまっている結果が出たからといって、デトックス必要だからキレーション、よりもまず日常の些細な事にたくさんのヒントがあるのでは。しかも義務ではなくメリハリをつけて楽しく続ける事が肝心です。」

同感です。結果的に長い目で見れば高くない買い物(失礼)ではないでしょうか。「無病で健康」はお金に代えられるものではないけれど、自分の体とは死ぬまでつきあっていかなければいけないから、時々メンテナンスするのは実は当然ではないかと切実に感じます。体と向き合う姿勢は家や生活のメンテナンスによく似ている。家だって30年もすれば、どこかガタがきて修理するのは当然。壊れてしまってからではなくて、そろそろ壁を張りかえようとか、たたみのはり直し、お布団の綿を入れ替える等々、思い当たる節があるのでは。文化は1日にして成らず。生活習慣もしかり。良い生活習慣を身につけて、素敵な毎日を重ねたいものです。

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